23/04/05 11:11:10.57 td+fkvhT0.net
>>147
kadobun.jp/feature/readings/364.html
池上彰が生解説! 映画『ウインド・リバー』が描く”アメリカの闇”
池上彰:映画の序盤に、逆さまに掲げられた星条旗が映り込んでいたのを覚えていますか?
―覚えています。気になりました。
池上彰:あれは先住民の連邦国家アメリカに対する“敵意”ですよ。自分たちの土地を奪われてしまったんですから。彼らはもともと肥沃な土地で、農業をしていたわけです。それなのに入植してきた白人に農業に適した土地は取り上げられ、荒涼たる土地に押し込められてしまった。アメリカは居留地を設けて、ネイティブ・アメリカンを強制的に移住させるという政策をとったんですね。ウインド・リバーだけじゃないです。アメリカにはこういう先住民の居留地が100カ所以上あります。
もちろんどこも荒れ果てた土地ですから農業はできない。稼ぐことができないので、彼らはアメリカ社会の最底辺層です。中には連邦議会から特別に許可を与えられて、カジノ経営をやっている部族もいるんです。アメリカの中西部を車で走っていると、何もない砂漠のような大平原に突然カジノがあったりする。でも、全ての部族がカジノ経営ができるわけじゃないですから、これといった産業もない中、生きがいを失った若者たちはアルコール依存になったり、薬におぼれたり……。結果的に犯罪率が非常に高くなるんですよね。