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ニカラグア内戦に怪しげな日本人義勇兵グループが出没していたという記事もあったな
統一教会と昭和裏面史 岸信介&笹川良一と国際反共コネクション
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日本の統一教会・国際勝共連合も人脈的にそうしたネットワークにいたが、その1グループが80年代に中米で反共ゲリラ闘争に実際に参加していたのではないかと、筆者は推測している。
当時、CIAの支援を受けて、中米ニカラグアのサンディニスタ左翼政権と戦っていた現地インディオ系武装ゲリラ「KISAN(ニカラグア沿岸先住民連合)」への参加である。
実は筆者は80年代後期にKISANの後継組織である「YATAMA」という反共ゲリラを長期従軍取材したことがあるのだが、そこで80年代中期に日本人のグループが来ていたという確かな情報を得た。
この日本人グループは、CIAやWACLと密接な関係にあった当時のステッドマン・ファゴットKISAN司令官が、ワシントンでのコネクションから招聘したとのことだった。
反共ゲリラ支援なので、右翼団体であることは疑いないが、実はこのグループはこれまで一切、自らの情報を外部に漏らしていない。
今日に至るまで完全な秘匿を守っており、その存在を確認したのは、筆者だけだ。
筆者はアフガニスタンやビルマ(現・ミャンマー)で反共ゲリラ支援をした日本人義勇兵のネットワークを知っているが
その主流は民族派系右翼周辺の人脈であり、自らの信念として行った反共ゲリラ支援活動を秘匿していない。その点、完全秘匿を貫いているこのニカラグア組のグループはかなり異質だ。
また、YATAMA司令官(当時)によると、この日本人グループは現地入りに際し、日本円換算で数百万円規模の支援金を持参したという。
これもアフガニスタンやミャンマーでの個人単位での義勇兵参加とは違い、資金力のある組織的な背景が推測される。
当時、ワシントン政界の右翼陣営と強いコネクションがあった日本人の右翼人脈といえば、その筆頭は統一教会だ。
仮にもキリスト教を名乗る教団であれば、イスラム社会のアフガニスタンなどではなく、キリスト教系が主流の中米という地域選定にも符合する。
また、このグループとは直接は関係ないが、赤報隊事件の際に元統一教会信者の元自衛官グループの存在が浮上したことがあり
その中の「イトウ」という人物にはアフリカでの義勇兵経験があったとの有力情報も未確認ながらある。
こうした人脈的な背景は、やはりワシントン右派を中心とする反共コネクションの介在を伺わせる。
これらのことから、筆者はこの中米ゲリラ参加組の日本人グループが、統一教会・国際勝共連合に関係していた可能性を強く疑っている。