21/10/23 00:58:22.95 xxcjjKLP0.net
>>763
俺の考えだけいうと
一種の山岳信仰から始まったと思うんだよな
江戸時代に平田篤胤が天狗に攫われた寅吉とかいう小僧のインタビュー書き留めてたけど山に何かいるって思想はずっとあったと思うんだよ
一方で明治から国民国家になっていく中で山にいる何かにも納税する義務が生じたと
ある種納税しないということから国家や権力に所属しない=自由というファンタジーが生まれたんじゃないかと
沖浦和光の本では確かにサンカは民族ではなくおそらく天保あたりの飢饉で逃散した広島の農民が中国山地に逃げ出したのがいわゆるサンカであってそれ以外に漂泊民はいたであろうと書いてるし
証拠として紀の川での漂泊民の写真とかあったと思うけど沖浦先生が言うには1950年代にはこうした人々は消えてしまったというけど個人的には内水面漁法の改正がその時期にあったから関係あるんじゃないかと思ってる
漂泊が国家の体制に取り込まれるストーリーとして如何に捉えるかという部分で盛りに盛ったのが三角寛という立場だなあ