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『親方想いの主倒し』
―親方のためと思って弟子やその周辺が熱心にやったことが、結果として親方に不利になってしまうという言葉である。今次2021年自民党総裁選挙で、健闘したものの第一回投票で3位に終わり、敗北した高市早苗氏の敗退原因を一言で述べればこれに尽きる。
1】厳然たる敗北
当初優勢とされた河野太郎氏が後半になって失速し、第一回投票(議員票+党員票)の総合計で僅かだが岸田文雄氏に逆転されたことは、大方の予想を裏切った格好であった。
ともあれ河野氏の第一回投票における党員・党友票は169票(44%)と突出しており、今後も一定の影響力を保つとみられる
だが、高市氏が第一回目の投票で3位になり、一時期2位争いも射程に入ったと報道されただけに、決選投票に行けなかったことは高市氏にとって揺るがない手痛い事実であり、敗北は動かせない。
高市へのネット保守界隈からの熱狂的支持
彼らは稲田朋美に絶大なる期待を抱いていたが、2020年に稲田氏が「選択的夫婦別姓」を容認し、LGBTの権利擁護に熱心な動きを見せると、とりわけネット保守は稲田に失望し、その代わりに高市支持に切り替えた
2】河野批判と常にセットで行われた高市支持の盲点
高市を支持するネット保守は、高市を絶賛
常に「河野氏への批判・攻撃」とセットで行われていた点である。
3】元々ネット保守は河野氏に対して好意的だった
ネット保守における河野氏への嫌悪感は、実は元来ほとんど存在していなかった
ところが総裁選で高市氏が出馬表明し、対抗馬と見做す河野氏の優勢が報じられると
ネット保守による高市支持は河野批判と完全にセットで展開されるようになる
それまで「父・洋平とは違う」と賞賛される向きだった河野氏は、「反日政治家」とレッテルを貼られた
一郎・洋平・太郎はそれぞれ別人格であり、これらを「一族だから」という理由だけで批判するのは筋違いではないか、と思うのが通常である。
岩田温やWiLLなどネット保守はこぞってこの血族背景があるから、三代目の河野太郎氏もダメであると言っているのである。
ネット保守は、こうした岩田氏の見解をほぼトレース
批判するのは自由だが、理屈としてはあまりにも粗雑と判決するしかない
7】「疑惑」から「デマ」へ
ネット番組「文化人放送局」でコメンテーターを務める加藤清隆が番組で
河野太郎氏が中国人と撮った写真で、河野氏が「天安門バッジ」や「毛沢東バッジ」を付けているものが出てきたなどと発言
実際には日中韓外相会談に同席した韓国の康京和外務大臣(当時)も類似のバッジをつけており、恐らく来賓用の特別な微章と思われる
8】高市氏自身が沈静化を図るも時すでに遅し
総裁選中、ネット空間で急速に広がった河野氏への批判・攻撃が、流石に過激であり看過できないと感じたのか、
当の高市氏が自身への支援とセットになって展開されている過激な河野批判について、2021年9月20日に自制を求めるツイートを行った。
しかし一度燃え上がったネット保守による河野批判は、まったく沈静化せず総裁選が終わった現在に至るまで行われている。
高市氏が第一回投票で3位に沈んだ事実に対し、「不正選挙」という呟きが早くも多く観測されているのだ。
ここまでくると、2020年大統領選挙で敗北した前大統領トランプ氏の支持者が、バイデン政権誕生に際して「不正選挙である」と叫んだのとうり二つである。
高市氏が危惧した通り、議員票こそ健闘したものの、党員・党友票の獲得において19%しか得られず、まさに「親方想いの主倒し」とはこの事だ。
しかし一旦発射されたロケット砲が地上に軟着陸できないのと同じ様に、どこまでもネット保守は過激に河野批判を繰り返すだろう
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