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アメリカ農産物のための宣伝費まで日本で持って
あげるスペシャルサービスをしてきた結果が今なのか
昭和30年 衆議院 外務委員会
○久保田(豊)委員 もう一点高碕さんにお伺いを
いたしますが、アメリカの方の使用分の使い方については、
政府との間にすでに話し合いがついておるのではないか
と思います。日本の方で約六千万ドル、アメリカの方が
九十二億円くらいこっちで国内の円で積んで使う分がある
わけです。これは将来にいろいろ問題があると思いますが、
このうちで少くとも七億二千万円を米国農産物の新市場開拓
のために使うことになっておる。さっきのあなたの御説明では、
アメリカ産の麦をうまく食わせることやマカロニを食わせる
ために日本で使うというのだが、この七億二千万円というのは
おそらくビキニの補償金より大きい。それだけのものが
アメリカの農産物——農産物といっても主として余剰農産物を
日本に食わせる、日本における新市場の開拓に使う。
これがどんなふうに使われるか、貿易の関係はどうあれ、
国内の食糧事情というものはアメリカ一辺倒になって
しまわざるを得ないと思う。しかもこれが毎年こういう
ところに使われて、今後三年も四年も、食糧は何でも
アメリカからということになったら、非常に悪い影響を
与えてくると思う。少くとも食糧ないしは農業を中心とした
日本の経済自立を考える場合には、今まで政府が
いったような経済自立だ、食糧自給だというような方向とは、
実はまるで逆な方向を歩まざるを得ないようなことに
なってくる。具体的にはこの七億二千万円というものは
どういうふうに使われるのか。これは全くアメリカの自由
になっておりますが、これはいわば宣伝費です。
これが作用することによって、日本の国内の農産物市場に
相当大きな影響があると思う。これらについては全然野放しで
向うに使わせるというのか