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日本は世界3位の「整形」大国? 部位は顔に集中
2018/9/4
テレビのCMでよく見かける美容整形について、日本で初の実態調査の結果が7月に明らかになりました。日本美容外科学会が国内の医療機関を対象に集計したところ、2017年の施術数は190万件に達しました。これを16年の国際統計に当てはめると、米国(422万)、ブラジル(252万)に次ぐ世界3位という結果です。
国際統計には整形関連の医師数が多い韓国や中国が含まれていないため、世界3位は暫定的かもしれません。ただ施術の中身を分類すると、日本独自の傾向が浮かび上がってきました。
手術をする部位にも海外と異なる特徴が見られました。世界全体では乳房やお尻など全身が手術の対象となっていますが、日本では顔と頭部に手術の92%が集中していたのです。
特に一重を二重に直すなど「まぶた」に関わる手術は全体の6割近くを占めました。一方、世界では豊胸と脂肪吸引の手術がそれぞれ十数%を占めたのに対し、日本では3%程度にとどまりました。吉村氏は「海外で強い体のラインを直すニーズが、日本では相対的に小さい」と分析しています。
美容医療をめぐっては、施術の結果が思い通りではなかったなどのトラブルも多く発生しています。全国の消費生活センターへの相談件数は16年度まで4年連続で2000件を超え、政府も広告内容を規制するなど対策に乗り出しています。谷本氏は「政府は施術に用いる薬品のリスクを周知するなど、産業の健全な発展につながる対策をとるべきだ」と注文をつけていました。