21/05/31 01:26:43.66 ju4Jsds/0.net
自殺してはならない論の類型
1.自殺は本来的罪論
自殺は人間が本来負う責任を永久に履行不可能にする行為であり、責任の放棄に他ならないため罪である
2.自殺は不合理論
本来人間の目的は自由の拡大なのだから、自由の行使を永久に不可能にする行為である自殺は不合理である
3.自殺は逃避論
自殺は世界、他者との関係を永久に閉ざす行為であり、世界、他者に向き合う人間として本来あるべき態度からの逃避に他ならない
4.自殺は傷害論
自殺は他者との関係を閉ざすのみならず他者の人間関係の中に自殺者がいるという生涯残る傷を作る行為である
自殺してはならない論は人間の本来のあり方を前提とする本質主義が多いが
そもそも人間の本来のあり方など決まっているのか？
それは客観的に決まっているものなのか主観的に決めるものなのか？
主観的に決めるものだとしたら他者が本来のあり方とは異なると批判することは不可能ではないのか？
もし客観的に決まっているとしてそれを認識することは可能なのか？
など問題が多い
一方で自殺は傷害論は人間の本来のあり方を前提とすることなく自殺を批判できる点で優れているが
他者の人間関係の中に傷を作ることなど自殺に限らないのにどうして自殺はダメなのか？
そもそも他者の人間関係の中に自殺者が生じて何が悪いのか？傷などと言えるのか？
その責任は自殺者に帰属するのか？
などの問題提起が可能である