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新型コロナの感染状況「入院患者増加に転じている」専門家会合
新型コロナウイルス対策について厚生労働省に助言する専門家の会合が開かれ、現在の感染状況について「全国的にはほぼ横ばいから微増となり、入院患者は増加に転じている」と評価しました。感染者の集団=クラスターが発生している会食の場や職場などでの対策の徹底が必要だとしています。
会合では、専門家が現在の感染状況について分析し、全国的には「横ばいから微増傾向となっている」と評価し、増加がみられる地域や繁華街や接待を伴う飲食店でクラスターが発生している地域もあるとして、今後、大幅に増加してもおかしくないとしています。
また、入院患者は、8月下旬以降減少傾向でしたが、今月14日の時点では、全国では前の週に比べて11.5%増えて3064人、特に東京都では28.7%増えて1146人、沖縄県では36.5%増えて160人となるなど、増加傾向に転じているとしています。
さらに、重症患者も全国で直近では増加が見られ、下げ止まりの状況になっているとしています。
専門家会合は、会食の場や職場、それに地方都市の歓楽街や共同生活の場など、クラスターが発生している場所での感染対策を徹底することや、高齢者施設での面会制限が緩和されたこともあり、施設や病院で感染対策と面会のバランスをとることが重要だとしています。
脇田隆字座長は「感染が減少しない背景の1つには、首都圏から地方に流入していることがあると考えられ、首都圏での対応が重要だ。ただ、現時点では、入院患者や重症患者の増加は直ちに医療のひっ迫にはつながらないと考えている」と話しています。
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