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4.長期金利の行方
日銀金融政策の行方が長期金利に大きく影響
日銀が物価目標達成に向け強力な金融緩和策を続ける間は、多少の上下動はあるとしても、長期金利は低位での推移が続くことが予想さる。2020 年にかけては市場から大量に国債を購入する日銀金融政策の行方が長期金利の変動要因となるだろう。
物価目標達成が見通せる段階となれば、日銀は徐々に国債買入れを減額すると考えられる。日銀が国債買入れを減額するタイミングで財政再建に向けた取り組みが進んでいなければ、国債の買い手がつかず長期金利が急上昇する懸念がある。
こうしたリスクに対応するため、日銀は金融政策を正常化した後も、国債市場への関与を維持し続ける政策を示唆している。日銀ワーキングペーパー(2015年6月)で示された均衡イールドカーブの考え方によると、
物価目標2%を達成した後も、物価目標を安定的に維持するために必要なイールドカーブを形成するため、全年限にわたり国債購入を行う施策が示されている。