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早田ひな、涙の2冠!美誠&佳純の五輪代表連破し女子単初V!五輪落選で「限界まで練習」実った
女子シングルスは早田ひな(19)が初優勝した。準決勝で史上初の3年連続3冠を狙った伊藤美誠(19)、
決勝では石川佳純(26)と東京五輪代表を連続撃破。伊藤や同じく五輪代表の平野美宇(19)と同じ
2000年生まれの黄金世代“第3の女”が女子ダブルスとの2冠を達成し、3月の世界選手権団体戦
(韓国・釜山)代表入りを決めるとともに、24年パリ五輪へ名乗りを上げた。
石川の返球がネットにかかり、初優勝を決めた早田がコートにしゃがみ込んだ。あふれる涙は、支えてくれた
周囲への感謝。同時に、この3年、優勝を独占した同じ2000年生まれの2人に、肩を並べた喜びがあった。
「平野選手、伊藤選手が優勝をして、続きたい気持ちがあった」
ダブルスのベストパートナーで友人の伊藤と、2年連続で準決勝で当たった。最終ゲームの6―4。高速
ラリーの最後を、フォアハンドで打ち抜いた。「それまでフォアはクロスにしか打てなかったけど、ストレートが
打てた。それから伊藤選手が焦ったかな」。ミスを恐れ ずに勝負に出た一撃で流れに乗り、ライバルを押し切った。
石川との決勝戦を含め、ブレーキをかけながらの戦いが光った。世界が恐れる両ハンドの強打「ひなバズーカ」は、
精度に不安を抱えるもろ刃の剣。「めちゃくちゃぶっ飛ばしてしまうタイプ」という“フルスイング”を我慢し、
「70%の力でコースを突いたり、逆を突いたり」と心掛けた。緩急を覚えたことが、東京五輪代表連続撃破につながった。
五輪落選が転機になった。自己変革をしながら結果が出ず、日本代表の馬場美香監督(54)に「強い選手に
勝ちきれない」と悩みを打ち明けていた19歳は、6日の五輪代表発表後、卓球に全てをささげた。
「何をすれば(伊藤や平野との)差を縮められるのか分からなかった。発表で決心した。限界まで練習すると」
食事の時間を惜しんでラケットを握った。石田大輔コーチ(40)は「帰ろうとしたら電気がともっていた。ひなが
サーブを打っていた」。風呂上がりの濡れた髪で夜10時、11時まで打った。元は右利き。サウスポーを極めようと、
漢検のテキストを見ながら、毎日左手で漢字を書いた。
涙をこらえながらしゃがみ込む早田ひな
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