19/10/03 18:28:50.61 NDa5tuV/0.net
>>446
「茨城県の波源」とは、茨城県が2007年に延宝房総沖地震(1677年)と同じ規模の地震を想定し、浸水予測を発表したものだ。
原電は東海第二原発の津波を最大4.86mと予測していた(2002年)が、
茨城県の予測は5.72mでそれを上回り、原子炉の冷却に必要な非常用海水ポンプが水没してしまうことがわかった。
そこで、ポンプ室の側壁を1.2mかさ上げする工事をした。
ただし、茨城県の津波予測は、敷地(約8m)を超えない。
『しかし、地震本部の津波地震でシミュレーションすると』『敷地に遡上し』、原子炉建屋の周辺部が85センチ浸水することがわかった。
そこで、原電は「津波影響のある全ての管理区域の建屋の外壁にて止水する」という方針を決める。
工事で不要になった泥を使って海沿いの土地を盛土し、防潮堤の代わりにして津波の遡上を低減。
それでも浸水は完全には防げないため、建屋の入り口を防水扉や防水シャッタ-に取り替えたり、防潮堰を設けたりする対策を施した。
東日本大震災の時、東海第二を襲った津波は、対策工事前のポンプ室側壁を40センチ上回っていた。外部電源は2系統とも止まったので、
もし、津波対策をしていなければ、非常用ディーゼル発電機も止まり、電源喪失につながる事態もありえたのだ。
『安保氏も「側壁のかさ上げが効いていたと認識しています」と証言した』。