19/03/16 01:26:08.64 LjTSRGDPa.net
「国家があって、国民がある。個人、すなわち人は国家を構成する部品であって、従って、国家の権威の許容する範囲内において個人の自由と権利が保障されているにすぎないのだ。
ましてや君は国家を守るべき責務を負った軍人で、若くして提督の称号を帯び、大都市の人口に匹敵する大軍を指揮する身ではないか。その君が、国家を軽んじ、ひいては自らの責務を
さげすむがごとき発言をすることは、将兵の士気を下げる結果につながる。それは君の立場からして不見識だというのだ。その程度のことが理解できないかね」
「お言葉ですが委員長閣下。あれは私には珍しく見識のある発言だったと考えています。国家が細胞分裂して個人になるのではなく、
主体的な意思を持った個人が集まって国家を構成するものである以上、どちらが主で、どちらが従であるか民主社会においては自明の理かと思いますが。」
「自明の理かね。私の見解は大きく異なるがね。君は自分勝手と個人の自由とをはきちがえていないかね。人間にとって国家は不可欠な価値を持つ、
というより先ほどから国家あっての個人、個人という言葉がよくないな、国家あっての人なのだ。われわれ政治家が人によって構成される国家を正しく導き、
個人の自由には責任が伴うことを自覚してもらい、そのために人にすぎない国民は前線に行って国家のために命がけで戦わなけれなならない。自明の理とは
そういうことだ。」
「そうでしょうか。それでは、国家がない時代もあったはずですが、そのときも人間は生活していたはずです。人間なくして国家は成り立ちえないのではないでしょうか。」
「国家がない時代に人間が生きていた?こいつは驚いた。君はかなり過激な無政府主義者らしいな。冗談はやすみやすみにいいたま�