19/01/17 14:32:25.75 vogzKShl0.net
>>436の続きから全文
首相の雷が落ちた。1月、首相の東南アジア3カ国歴訪を控えた勉強会で「訪問国に国際オリンピック委員会(IOC)の委員は何人いるのか」との首相の質問に外務省幹部が答えられなかったからだ。
「五輪は文部科学省の担当」との意識を見て取った首相は「そこまで縦割りなのか。おれが行くのになぜ調べていないんだ」と叱責した。
■ロシアと密約説
タイのバンコクで会談したインラック首相には、東京招致への支持を要請し、スーツの胸元に着けていた東京五輪招致をPRするピンバッジを手渡した。インラック氏は笑顔で胸に着けた。
ポケットにしまい込んでしまう首脳もおり、首相は東京五輪支持への感触をつかむ材料にした。
脈はあるが決めかねているとみた首脳には、首相は東京五輪支持と引き換えに経済協力など相手に得になる取引の条件を示し始めた。「ちょっといいですか」。
正式な会談後に呼びかけ、部屋の隅で2人だけでひそひそ話をする場面が増えた。
東欧のIOC委員票にも影響を与えるロシアのプーチン大統領との会談では、同国エカテリンブルクでの20年の万国博覧会(万博)開催と引き換えに東京開催への支持を「密約」したとの観測が政府・与党に流れる。
■委員とも接触
選挙運動が最終盤に入った9月6日午後(日本時間7日未明)に自ら現地入り。空港から直行したヒルトン・ブエノスアイレス・ホテルのスイートルームで、開催都市選挙の投票権を持つIOC委員と相次ぎ個別に接触した。
その場で「委員が関係する競技の発展のため日本が取り組む対策など」を説明したと政府関係者は明かす。
6日夜(同7日午前)、世界各国の五輪関係者で混み合うコロン劇場でのレセプションでは、1956年冬季五輪アルペンスキー回転銀メダリストでIOC名誉委員の猪谷千春氏が首相にぴったりと寄り添った。
IOC委員を見付けては首相に紹介。「よろしくお願いします」。首相は最後の訴えをした。経済政策「アベノミクス」の知名度は高く、周りに人が集まった。
シカゴが本命といわれた前回の開催地を決めた09年IOC総会では、オバマ米大統領に大統領警護隊が数多く付き、IOC委員が気軽にオバマ氏に近づけなかったことがシカゴ落選の一因になったとされる。
それを教訓に首相は警護官(SP)の数も減らしていた。