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現役の医者が語る「医療の現場が男性医師を渇望する理由」 | Books&Apps
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現場が男を欲しがる気持ちは痛いほどよくわかる
東京医大は「女性医師は出産などでやめる人が多いから、男の学生が欲しかった」と言ったという風に言われているけど、実際問題、これは現場にいる人からすれば、かなりリアルな話ではある。
これについて、ネットでは「女性も働きやすい環境にすればよい」との声があがっているけど、事はそう簡単ではない。
まず大前提として、医療は普通の仕事と違っていつどこで患者が具合が悪くなるのかは全く読めない。
だからホワイトカラーのように9時5時勤務みたいな、割り切った労働を設定する事は、利用者側の利便性を犠牲にしない限り不可能だ。
例えばだけど、よく悪く言われる日本の「3時間待ち。5分診療」というものがある。
3時間もまったのに、5分しか診てもらえないという事に憤った事からいわれるこれだけど、じゃあ医者のQOLを確保すると、どうなるのかご存知だろうか。
デンマークの光と影―福祉社会とネオリベラリズムという本に、福祉国家として成功を収めていると評判のデンマークでの医療の事情が詳しく書かれている。
デンマークの光と影―福祉社会とネオリベラリズム
デンマークの光と影―福祉社会とネオリベラリズム
壱生舎
価格¥ 1,944(2018/08/06 22:16時点)
発売日2010/12
商品ランキング526,404位
この本によると福祉国家として成功した北欧では、そもそも医者にかかるまでに2週間も待つ必要があるのだという。2時間ではない。2週間である。
そう考えると、むしろ3時間待とうがその日のうちに必ず受診できる日本の医療が逆に凄い事のように思えないだろうか?
実はこのように、医者のQOLをキチンと徹底して管理すると、今の日本のようなコンビニ感覚での医療の提供など全くできなくなる。
今の日本の医療の質は、現場の医者の、文字通り身を粉にしたような働き方で成立している。この環境が「女性が働きやすい環境」ではないのは事実だし、実際問題、男性だって働きやすい環境ではないのは事実だ。
じゃあ利用者として、みなさんは今から、明日から病院にかかるのに2週間も待つような環境を受け入れられるだろうか?
女医さんが働きやすい環境を提供するためには、医療者側の問題だけじゃなくて、医療を受ける側の態度だって問題になってくるのである。