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首都圏に住む大学生の彩さん(21)は、旅の記録をインスタグラムに投稿する人気インスタグラマーだ。
ある日、「単純性血管腫」で赤いアザがある自分の顔写真を投稿した。
「自分の本来の姿をネットに出したほうが、友だちになりやすい。ついでに症状についても社会に知ってもらえるから、一石二鳥だと思って」。
旅とSNSで見つけた彼女の生き方とは。(ライター・山本ぽてと/Yahoo!ニュース 特集編集部)
4月4日、彩さんはインスタグラムにはじめて自らの顔写真を掲載し、このような文章を投稿した。
私は、右顔面に #単純性血管腫という症状をもっています。
簡単にいえば、一部に血管が異常に多く集まった状態で生まれた人、かな。
私は、見た目以外に特に障害はないけれど、中には血管が神経を圧迫して他の症状を合併する人もいます。
あとは、部位や範囲も人それぞれ。遺伝は関係ないです。(一部抜粋)
中学、高校はバスケットボールに打ち込む活発な生徒だった。
友人とぶつかることもあったが、「見た目のせいというより、私の性格のせいかな。思春期だし」と笑いながら振り返る。成績も良く、推薦入試で大学が決まった。
高校生最後の春休み、アルバイトをしようと派遣会社に登録した。すると、面接のときアザについて聞かれ、「生まれつきで」と説明すると「そういうのでもできるバイトを探そうね」と言われる。
「家に帰って、『はっ?』って思いました。やればできるのに、やる前から決められてしまう」
仕事をしたいと申し込んだが、派遣会社から返事は来なかった。
アルバイトは友人の紹介で探した。実際に働いてみると、お客さんや同僚からの反応も良く、「私はやればできるのに」という思いを強くした。
大学に入学し、課題やアルバイトに追われる日々を送った。大学2年生の夏に奄美大島へ旅行にいく。
旅のお供としてアルバイト代をはたいて、水中でも使用できるGoProを購入した。
風景や自分の後ろ姿を写したカットをインスタグラムにアップするようになる。
「離島にノリで行って、そこからダイビングを始めたら楽しいし、海がきれいだし。自分でお金を貯めて、自分たちで計画するのも楽しくて。そこからハマっちゃいました」
投稿を見た大学や高校の友人たちから声を掛けられ、また違う旅に出た。
その様子をインスタグラムに投稿し、またそれを見た他の友人たちに声をかけられ旅をする。
竹富島、石垣島、伊豆諸島、富士山……さまざまな場所を飛び回った。
インスタグラムの投稿も工夫するようになった。写真だけでなく、日々考えたことを長文でつづる。
「#旅好きな人と繋がりたい」というハッシュタグとともに写真と文章を投稿すると、そのたびに、旅好きな仲間とインスタグラム上でつながり、フォロワーも増え、「いいね!」の数も増えた。
他のインスタグラマーの投稿をみているうちに、「世界一周してみたい」と考えるようになった。
「なんで世界一周なの?って聞かれても、一度はやってみたいとか、楽しそうだからとか、中学生男子がバク転したらモテるだろう、みたいな感じ。基本はシンプルな感情。それでいいと思っている」
世界一周するなら、今まで以上に新しい人と出会う必要がある。「苦手な初対面でのコミュニケーションを克服しよう」と彩さんは考え、講演やバーなど旅人たちの集まる場所に飛び込んでみた。
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