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私が杉田水脈議員を執拗に攻撃する理由:与党のアホは万年野党の悪人よりたちが悪い
足立 康史
自民党の杉田水脈衆議院議員が山口二郎氏の科研費を問題にしてから一か月以上が経過し、
その間、私が尊敬する細谷雄一先生をして「日本で政治学を研究するということ」と題するコラムを書かせる等お手を煩わせ、
更には、「正論」6月号に「大学政治偏向ランキング」なる記事が掲載されるに至りました。
私が杉田議員の追及の仕方を批判するのは、彼女が国民感情に訴えることだけを優先し、科研費の中でも人文社会系の学問、特に政治学研究に対する国民の“誤解”を煽っているように見えるからです。
細谷先生が「文系の学問は不要」「政治学は役に立たない」といった誤解に懸念を表明されている通りです。
まず、科研費(直接経費、新規+継続)は昨年度で総額1,584億円、うち人文社会系は全て合わせても210億円に過ぎません。
医学等生物系に619億円、化学等理工系に490億円、情報学等総合系に264億円。
人文社会系は。件数では2割超ですが、配分金額では、なんと13%に過ぎないのです。
更に、研究者間の分捕り合戦の対象となる「競争的資金」は、科研費だけではありません。
理工系の分野には、科学技術振興機構(JST)928億円、日本医療研究開発機構(AMED)646億円も配分されました。
それらを含めれば、人文社会系に流れた競争的資金は、全体の7%程度に過ぎないのです。
ところが杉田議員らは、山口二郎氏に流すカネがあるならiPS細胞の山中伸弥所長に配るべきだと煽る。
私は、仮に山口氏への科研費の使途に問題があっても、山中氏の研究資金が足りてないとしても、それは審査の問題であって、
社会科学への配分額が過大だというのは印象操作に過ぎない、と思うのです。
(中略)
天下の自民党、官僚として21年仕えた自民党に、杉田水脈衆議院議員のようなアホな国会議員が所属していること自体が、どうしても許せないのです。
私は辻元清美議員のことを悪人だと思っています。
それに比べれば、杉田水脈議員は大したことありません。まあ、敢えて煽って言えば、単なるアホです。
しかし、立憲民主党=万年野党の“悪人”と与党自民党の“アホ”とを比べたら、自民党の“アホ”の方が社会的には害悪になります。
杉田先生、反論をお待ちしています。
長いので全文はソースで
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