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米国航空大手3社のアジア戦略が見えた!!
成田第3滑走路や羽田新ルート案で機能強化しても、北東アジアでのハブ化は無理
★デルタ⇒成田のハブ機能を仁川にシフト(‘17年大韓航空と共同事業締結)
★ユナイテッド⇒成田経由を全廃し中国各地へ直行
★アメリカン⇒中国南方航空と提携
日本の空はいらない 米航空、中韓路線にシフト 利用客減■共同運航で効率化
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米航空大手デルタ航空は9月、成田―米領グアム線からの撤退を公表した。
デルタの成田―グアム線は1日1~2往復だったが、2018年1月8日が最終運航日となる。
北朝鮮問題で日本からの旅行客が激減し、採算が取れなくなっていた―というのが
理由とみられていたが、どうもそれだけではなさそうだ。
グアムには大規模な米軍基地があり、成田経由で米本国とグアムを行き来する軍関係者を考えれば、
簡単には退けない路線のはずだ。
「KE(大韓航空のコード名)との提携を生かすということだ」。
デルタのある幹部はこう説明する。答えは1カ月後に明らかになった。
「大韓航空の拠点である仁川からは80のアジアの目的地に接続できる」。
10月18日、デルタ最高経営責任者(CEO)のエド・バスティアンは、
大型機エアバス350型機の披露会見の場でこう語った。
「デルタは腹を決めたのだろう」。日本の大手航空会社のある幹部はデルタが
大韓航空との共同事業に踏み切った理由は2つあるとみる。
一つは、アジアと北米を結ぶ乗り継ぎ拠点を成田から仁川に変更するためだ。
仁川は成田と違い24時間空港で使い勝手が良い
。もう一点は、デルタが太平洋路線のパートナーとして正式に選んだ
大韓航空との関係を強化するため。両者は同じ航空連合スカイチームメンバーだ。
日本離れはデルタだけではない。
アジアでは、中国への直行便に注力している。ビジネスとしてメリットがあるからだ」
ユナイテッドのある幹部はこう打ち明ける。同社は成田から北京、上海、
バンコク、香港、マニラ、シンガポール、台北、仁川に就航していたが、徐々に縮小した。
一方で整備しているのが中国直行便だ。従来の北京や上海に加え、
米本土から成都などの地方都市へ相次ぎ就航した。
米本土からの中国直行便は週90便まで増え、日本への70便を上回る。