17/11/12 16:41:50.31 xWJmVFETa.net
Q.なぜ株価で景気を判断するの?
A.世の中の景気が上向いてくると、①企業の収支がよくなり、②企業に勤める人の
賃金が上がり、③企業は収益(株主への配当も含む)を高めようと工場を増設したりし、
④そして企業の設備投資やその従業員の消費が活発になっていき、
⑤その投資や消費のうちから株への投資もするようになり、⑥株価が上がります。
このように、株価は①から⑤の流れの結果を示すもの、それは即ち世の中の景気が
上向いていることを示す数値とみなせることから、株価で景気を判断しているのです。
Q.アベノミクスでは株価が上がりましたが、何が問題だったの?
A.アベノミクスでは、①~⑤のような企業の収支や賃金を増加させる景気対策ではなく、
税金や年金の資金を使って株を沢山買う、という政策をとりました。
政府が大量の資金を使って株を買いはじめたので、⑥株価が上がりました。
そしてその上がった株価を見て、景気は上向いている、と判断しました。
しかし、株価が景気を上向いたことを示す前提である①~⑤については
何も改善されていないので、実際の景気とはかけ離れた判断になってしまいました。
Q.これから何がおこるの?
A.投資家は、政府が税金や年金、日銀の資金を使って株式市場の株を沢山買うという
政策をとる結果、株価が上がる事が予測されたので、日本の株を買いました。
しかし、政府がその政策をとりやめれば、①~⑤は何も改善されていないので、
株価は上がらなくなります。
すると、その政策によって株を買っていた沢山の投資家は、株を手放してしまいます。
そうなると、今度は株価が下がってしまいます。
株価が下がってしまうと、政府や日銀が買ったときの株価よりも下がってしまい、
結果的に利益を失うことになります。
そこで、株価を維持するために、更に日銀が株を買い支えたり、
税金の免除等と引き換えに国民に株を買い支えてもらう政策を取ることになります。
しかし、