17/10/27 12:53:04.05 XoEIK2Hx0.net
(中略)
それだからといって、一般意志が破壊あるいは腐敗したということになるであろうか? いな、それはつねに存在し、不変で、純粋である。
しかし、一般意志は、それに打ちかつ他の意志に従属せしめられているのだ。
各人は、自己の利害を、共同の利害から引きはなしながらも、それをまったく分離してしまうことは不可能だということは知っている。
しかし、彼にとっては、公けの不幸から、彼がうける不幸の分け前は、自分一人でわがものにしようと思っている幸福にくらべれば、何でもないように見える。
この個人的な幸福を除けば、彼も、自分自身の利益のために、全体の幸福を、他のいかなる人にも劣らず強く欲しているのだ。
ジャン=ジャック・ルソー
社会契約論第四編第一章一般意志は破壊できないこと