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日本に居たとき、テレビでよく見る「日本の技術の素晴らしさ」とか「季節の美しさ」とか
「外国人が 日本食を好んで食べている」という情報ばかりを見たり聞いたりしていた。
自然と、日本人の文化は 海外の人たちが興味をもってるんだ、日本の技術って
世界でも誇れるものなんだという感覚が知らな い間に自分の中で形成されていたんだと思う。
アメリカで受けた授業で初めての自己紹介。I'm from Japan.(日本からやってきました)
この一言で興味 を持ってもらえる、そんな期待が自分の中にあった。
しかし、予想に反してその一言に対しては無反応。そしてそのまま次の人の自己紹介に移っていった。
もちろん、先生はクラス全員の名前とか特徴を把握するために僕が日本出身ということに興味を持ってくれた。
でも、僕が日本人だからということで話しかけてくれる人はいなかった。
I'm Japaneseという言葉、私は日本人だと言えばそれで何か変わると期待していた。それを見事に打ち砕かれた。
アメリカに留学して2、3ヶ月経った頃に色んな国から来た留学生と遊んでいたときだった。
ノルウェー、 アメリカの別の州、イギリス出身の留学生たちに何気なく目の前にあった世界地図を見ながら質問をしてみた。
Do you know where Japan is in this world map?(この世界地図の中で日本はどこにあるかわかる?)
ノルウェー人の友達は中国を指した。
アメリカ人の友達はインドネシアを指した。
イギリス人の友だしはタイ・ベトナムを指した。
全部、惜しいようで違う!そして分かった。そもそも日本がどこにあるのかなんて気にしたこともないんだなぁと。
僕が見ていた地図は日本を中心とした世界地図だった。みんなが見ているのはヨーロッパを
中心とした ものだからアジアの国、特に日本は世界地図の端っこだった。
今にも消えてしまいそうなちっぽけな 日本を見ると虚しい気持ちになった。
2016-04-16
アメリカ留学で僕には日本人としての価値なんてなかった【海外留学体験談】
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