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サッカークラブはどのようにして経営を成り立たせているのだろう―。
ピッチ外での取り組みにも興味がある方々に有益な連載が、この『あなたのJリーグライフがもっと充実! 5分でわかるサッカービジネス講座』です。
クラブの経営の重要ポイントについて知識を得られる企画で、きっと今まで以上にサッカーを深く理解できていくはずです。
今回、講師を務めるのは株式会社Jリーグマーケティング専務執行役員の山下修作(やました・しゅうさく)さん。
山下さんはJリーグアジア戦略室室長や国際部部長として活躍した経験を持ち、サッカービジネスに関して幅広い知見を持っています。
今回は、Jクラブの収益増に関する働きかけについて教えてくれました。
構成=菅野浩二
協力=一般財団法人スポーツヒューマンキャピタル
Q. Jクラブはビジネス面でどのような努力をしていますか?
A. 子ども世代に働きかけたり、アジアに目を向けたりもしています。
女性の集客数は世界最高レベル。Jクラブが仕掛ける“ファンづくり”の実態
長期間にわたってクラブを応援してくれるファン・サポーターを増やす努力を各クラブが実施している
◆女性の来場者の割合は、実は世界最高レベル
クラブの営業収益における「入場料収入」を増収させる施策の一つが、子どもたちにファンになってもらうことです。
小さいお子さんを連れて家族単位でチケットをご購入いただけることにつながり、さらに、小さな頃からスタジアムで地元のクラブを応援する習慣が身につくと、
大人になってもファンで居続けてくださる可能性が高まり、将来的な入場料収入もある程度見込めるようになります。
率直に言って、Jクラブ以上に子ども世代に向けた働きかけをしているリーグはほとんどないのではないでしょうか。
ヨーロッパや南米の場合、生まれた場所や家族の影響で、クラブ側が特に働きかけを行わずとも小さなうちからファンになる土壌があります。
サッカー文化が深く根づいているためです。
日本はプロリーグが発足してまだ25年あまりですから、クラブ側が積極的にファンづくりに力を注ぐ必要があります。
選手たちがホームタウンや周辺の小学校を訪問する。地元の小学生やスクール生を無料でホームゲームに招待する。
選手やマスコットなどがお祭りなど子どもたちの多い地域のイベントに参加する。
スクールを運営し子どもたちが小さなうちからクラブ愛を育む。
各クラブとも、子どもたちも重要なターゲットと捉え、長期間にわたってクラブを応援してくれるファン・サポーターを増やす努力をしており、
こうした活動はやがてしっかりと実を結んでいくはずです。
女性をターゲットとしたマーケティングはどのクラブも一定の成果を上げています。
Jリーグにおけるスタジアム入場者数の約40%は女性であり、この割合は実は世界最高レベルの数値です。
女性を対象としたサッカービジネスの面で言うと、Jクラブは世界の一歩先を行っていると言ってもいいかもしれません。
9/12(火) 12:00配信
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)