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八面観(コラム) : 2015年08月21日付
更新:2015-8-21 6:00
終戦後の今時期、あちこちの役場では黒煙が立ち上っていた。兵事関係の書類の焼却だ。
郷土誌「伊那路」8月号に、南向村(現中川村)の終戦直後の様子が載っている
「海軍動員書類焼却、連日の書類焼却庁内急がし」と、役場職員は8月23日の日記に書いた。
「日記によれば、敗戦直後の17日から7日間、書類を焼却していたことになる」と、
中川村歴史民俗資料館学芸員の伊藤修さんは解説する。
歴史を裏付ける重要な資料が失われたのは実に残念だ。まずい証拠はきれいさっぱり消してしまう。
そんな思惑は、人間の記憶には通用しない
満州(現中国東北部)で細菌戦用生物兵器を研究したとされる「731部隊」に所属した伊那市の北原忠義さん(84)が、体験を語った。
部隊ではソ連の対日参戦を受けて徹底的に証拠を隠滅。強固な建物であっても破壊し、捕虜は青酸ガスで抹殺されたという。
非人間時代の壮絶な体験は、忌まわしい記憶として戦後もずっと苦しめたに違いない
北原さんは戦後10年たち、雑誌に仮名で部隊の実態を告発した。
「この秘密は墓場まで持っていけ」と厳命されたという別の隊員の証言もある。
仮名でも勇気が要っただろう。ようやく近年になって人前で証言するようになり、今回は本名で臨んだ.
70年という時の流れだけではあるまい。今の時代を憂いての願いを感じる。加害の記憶も忘れずに謙虚であれ、と。