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■46年前に途切れたきれいな水の供給
そもそもどうして、汚水が流れ込み、蓄積されるのか。理由は2つある。
1つは、皇居のお堀が現在、一種の「閉鎖水域」になっていることだ。皇居のお堀は江戸時代から
明治時代の中ごろまで、かの有名な玉川上水と接続していた。玉川上水が最も水位の高い
半蔵堀・千鳥ケ淵に流れ込み、各堀の水門を順繰りに下りながら、最も低位の日比谷堀から
江戸湾(東京湾)に流れ出るという「きれいな水の循環」がつくられていた。
玉川上水は1901年(明治34年)に廃止されたが、その後も淀橋浄水場(東京・新宿)の
余剰水が玉川上水管路を通じて流れ込み、お堀には常時、きれいな水が供給されていた。
それが1965年(昭和40年)になると淀橋浄水場が廃止され、事態は一変。
きれいな水の供給は途切れ、お堀の水はもっぱら雨水に頼るようになり、現在に至っている。
もう1つの理由は、これが根源的な問題だが、東京都の下水道が「合流式下水道」と呼ばれる方式を採用していることだ。
皇居外苑堀がこの雨天時の放流先の1つとなっており、雨の降り方によっては半ば自動的に汚水が混入してしまうのだ。