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【ケンモウ童話シリーズ】 かわいそうなゾウ
第三次世界大戦末期。
暴走した同盟国日本を抑えるために、再びアメリカが日本を占領しました。
東京にある国会議事堂では、国会議員の逃亡を防ぐために、アメリカ軍が殺処分を決定しました。
まずアメリカの国是にしたがい共産党議員が殺されました。
次に反抗的な民進党議員が殺されました。
残るのはシンゾウ、ヘイゾウ、アソウの3人だけになってしまいました。
最初、トランプ大統領は3人を軍人と同じ名誉ある銃殺刑にしようと提案しました。
アメリカのために憲法を改正して戦争を始めてくれたごほうびです。
でも将軍から反対されます。
派手に銃声が鳴り響いて殺処分が知れ渡ると、飯友たちが駆けつけ擁護に来る恐れがあったからです。
そこでアメリカ軍は3人を毒殺することにしました。
アメリカの意向を受けた経団連会長がシンゾウらに毒の入ったまんじゅうを与えます。
でも、シンゾウたちは手慣れた手つきで菓子折りの下のお金だけ懐に入れてしまい、毒まんじゅうをなかなか食べてくれません。
軍医による安楽死計画に切り替えました。
ところが、毒を注射しようにもシンゾウたちの分厚い面の皮に針が折れてしまうため刺さりません。
結局アメリカ軍は、餌や水を与えるのをやめて餓死するのを待つことにしました。
シンゾウたちは餌と水をもらうために、必死にTPP推進や日本のお金でインフラ輸出することをアピールするのですが、許してもらえませんでした。
まず高齢のアソウが餌と水を絶たれてから7日後に死にました。
次に、ヘイゾウ、シンゾウの順に餓死してしまいました。
シンゾウかわいそう。かわいそうなシンゾウ。
3人のやせ細った遺体を前に、それまで日本の暴走を支えたスシロー、ノリユキらは茫然として涙を流します。
スシロー「もっとうまく薬を飲ませられたら、こんな苦しまずに済んだのに…」
ノリユキ「… … …」
おしまい
「この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。」