17/04/15 10:30:37.81 jyiKILEua.net
SNSの場はともかく、論文閲覧や学者との接点という意味合いでは、知的領域におけるネットの貢献は凄まじい。
ただそういう風にツールを使う専門家肌の人間が少ない、ないしSNSで知見を見せないだけだね。だから集合知はあるにはあるが、全体で起こっているようには見えないのだろう。
これは一つに専門家と非専門家に隔絶があるからだと思う。
ここでの専門家とは、熱心に質の高い情報を求めて読み込み、集合させて、体系化していく人を指し、
多数の非専門家はそれほど情熱が無い圧倒的多数の人を指す。
多数の非専門家は専門家ほど知的領域に興味がない、ないし読書の習慣がない、または難解な文章を読む気がなく、SNSで簡単に語らうことに興味がある。これがメインストリームを構築する。
専門家もSNSに居ないではないがそこは「会話」の場なので、参加する時は「話のレベルをメインストリームに合わせる」必要があり、知的な人ほどそうした場で知識のひけらかしはしない。
そもそも、まともな専門家は2ちゃんなどのSNSに知見を投稿してもまともな反響があるとは思っていない。嫌儲のような雑談板はもちろん専門板もしょせんはニワカの巣だ。
それほどまでに知的隔絶と情報の交換不可能性があるので、SNSにおける集合知とは広く浅く速くの情報交換にしかならない。
高度な意味での集合知も起こってはいるが、それは当然ながら非常に狭いエリアで、時としてメール等を使って非公開的に、専門家同士の情報交換として起こっている。