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「刑務所に戻りたかった」と、JR下関駅(山口県下関市)に放火した男性(84)は
8月に刑期を終え、福岡県内の施設で暮らしている。
司法と福祉が連携して支えることで
「もう刑務所には戻りたくない。好きな人に囲まれて最期を迎えたい」
と笑顔も見せる。
社会に居場所がないために罪を重ねる「累犯障害者・高齢者」の問題を浮き彫り
にした事件から10年、男性の笑顔は罪と更生の在り方を問うている。
男性は74歳だった2006年1月7日未明、下関駅に放火して焼失させた。
被害額は5億円以上で、懲役10年の判決を受けた。
判決は
「軽度知的障害で、かつ高齢でありながら、刑務所を出所後、格別の支援を受け
ることもなかった」
と指摘した。
当時、男性は放火の前科が10件あり、22歳以降の40年以上を刑務所で過ごし
ていた。
過去の裁判で6回も知的障害などを認められたが、一度も障害福祉サービスに
はつながらなかった。
下関駅の事件は、男性が05年12月30日に福岡刑務所を出所した8日後に発生。
男性は事件までの間に、警察に保護されたり、福祉事務所に連れて行かれたりと、
八つの公的機関に接触。生活保護を求めるなどしたが、公的支援は受けられなかった。
そして、下関駅で警察官に退去を求められた末に放火に至った。
北九州市でホームレス支援などを続けるNPO法人「抱樸(ほうぼく)」理事長で
牧師の奥田知志さん(53)は逮捕直後から、報道で男性の孤独な状況を知り、
面会に訪れた。
男性は人生で一番つらかったのは
「刑務所を出た時、誰も迎えに来なかったこと」
と答えた。
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