16/09/13 18:28:29.93 LxmzmcFj0.net
>>455
955 : 吾輩は名無しである2016/09/12(月) 16:53:39.78
言文一致の功績でいうなら夏目漱石ではないだろ(無理して「夏目漱石が完成させた」みたいな言いかたもできなくはないけど……)
本当は文語と口語なんていくら近付けたとしても時間が経てばすぐに乖離していくためどこで完成したなんてのは決められない
そもそも夏目漱石だけがそういうことをしていたわけでもなくて他文学者もしていたし雑誌や新聞もそれらはしようとしていた
日本語の歴史って意味でみたら夏目漱石ではなく先駆者である二葉亭四迷や山田美沙や尾崎紅葉あたりということになるだろう
言文一致の完成は決められないとしても言文一致運動の言いだしっぺは史実としてある程度確定することができるからね
956 : 吾輩は名無しである2016/09/12(月) 17:17:11.72
>>955
うん、漱石の功績というのはちょっと違うかな。
若干神話的ではあるが、『浮雲』の成立はやはり格別。
漱石が「大成者」というのはなんとか言えるかと思う。
20年くらいで近代文学の完成形までもっていってしまったし
(俺はイケてるとは思わんが、それは歴史的評価とは別)、
史的にも再構成しやすいから重要視されるのはしょうがないか。
禁則が書き言葉で採用されるのと同期して、原稿用紙上でも
漱石が禁則を意識し出すとか、実証レベル。
ひとつ、視点を変えていいなら、
日国を筆頭とする国語辞典での漱石の用例採用数は圧倒的。
語彙豊富なせいもあるし、いいか悪いか難しいのだが、近代では稀。