15/12/20 20:52:01.57 +pBFThbu0.net BE:777352723-2BP(1000)
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透氏が本書で明かしている「拉致被害者支援法」の成立の経緯を読めば、いかに安倍首相が拉致被害者に対して冷酷であるかがよくわかる。
「拉致被害者支援法」は、2002年11月に安倍氏らが中心になって成立させたが、草案では、拉致被害者にひとり当たり月額13万円を支給(収入が発生した場合は減額)すると書かれてあったという。
これにはあまりに低すぎないかという指摘もあがったが、自民党議員からは「野党が吊り上げるからこの程度にしておく」と説明がなされた。
だが、現実には、委員会審議で金額が高すぎると反発され、法案はそのまま成立されてしまったのだ。
これでは被害者たちは騙されたようなものだが、この自民党のやり方に対して透氏は「国の不作為を問い国家賠償請求訴訟を起こしますよ」と安倍氏に迫る。
そのとき、安倍氏は「薄ら笑いを浮かべながら」こう言い放ったという。
「蓮池さん、国の不作為を立証するのは大変だよ」
安倍首相本人が流布してきた“拉致問題の解決に心血を注ぐ信念の政治家”像からはまるでかけ離れた、信じがたい態度である。
少しでも拉致被害者および家族へ深く思いを寄せていたのなら、このような言葉は出てくるはずがない。
だが、それでも安倍首相による拉致被害者の政治利用は延々とつづいた。それは昨年の衆院選でも同じだ。
安倍首相は昨年の衆院選で、自民党候補者の応援のために薫氏の地元である柏崎で演説会を開いた。
その際、演説会の出席を薫氏に求めたが、薫氏は多忙を理由に固辞。すると、今度は両親を駆り出したのだ。
そして会場では、安倍首相と候補者から「拉致被害者、蓮池薫さんのご両親も来ておられます」と紹介されたのだという。
このとき、蓮池氏の母親は「結局、安倍さんのダシにされただけだね」と嘆いていたというが、まさに面張牛皮とは安倍首相のことである。
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