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『LEGACY of ASHES The History of the CIA(灰の遺産 CIAの歴史)』
ティム・ウィナー著。
本書は、自民党が結党以来、どのようにして外交政策を決定してきたのか、
そして、そのスタートラインには岸信介とアメリカとの間に“闇の取引”があったことを明らかにしている。
〈米国がリクルートした中で最も有力な二人のエージェントは、日本政府をコントロールするというCIAの任務遂行に協力した
、そのうちの一人、岸信介はCIAの助けを借りて日本の首相となり、与党の総裁になった。〉
岸信介は首相に就任する以前から、CIAを含む米国人脈を築きあげ、その人脈を通じて米国側に自らの政権構想への理解を求めていた。
同時に岸信介は日本政界についてのさまざまな情報をCIAに提供した。 その見返りとして岸がCIAに求めたのが、政界工作資金だったのだ。
岸信介はCIAのエージェントであった。
そして岸信介は首相の座につくや、〈CIAと協力して新安保条約を練り直すことを約束した〉交渉相手は、
マッカーサー元帥の甥、ダグラス・マッカーサー二世だった。
「もし自分の権力基盤を固めることに米国が協力すれば、新安全保障条約は可決されるだろうし、高まる左翼の潮流を食い止めることができる」 と。
アイゼンハワー大統領自身が安全保障条約のために日本に対する政治的支援を決断したが、それはすなわち、
岸信介に対して米国が資金援助することを意味した。アイゼンハワーは主要な自民党員にCIAから継続的に献金することを承認した。
そのような資金が、四人の歴代大続領のもとで少なくとも十五年のあいだ流れ、冷戦期の日本で一党支配を強化することに貢献した。
自民党が権力の座を維持するために必要なカネはアメリカから供給されていた。 その代償は、安保改定を含む、
“日本がアメリカにとって都合のいい国”=“限りなく植民地に近い属国”
最高権力者の岸信介そのものがCIAの指示で動いていたのである。
権力の魔力にとりつかれた狂気的政治家はきわめて危険な存在である。
そのような政治家に権力を与えた国民は不幸になる。
日本は半永久的に米国政府の支配下におかれることになった。