15/08/18 01:08:02.63 GowIE6+z0.net
自民党が改憲で最優先にやると述べているのが緊急事態条項だが
自民党改憲案での「緊急事態宣言」(98,99条)とは
国外からの武力攻撃でもなく内乱でもなく自然災害でもない「その他の法律で定める緊急事態」で
内閣だけの判断で発令でき、法律と同じ効力をもつ政令をどんどん出せる。
国民は政府や公的機関の「国民の生命、身体及び財産を守るために行われる措置」に絶対服従。
宣言の発令について国会は衆議院だけの事後承認でよいので、
まず内閣判断で勝手に発令して、自衛隊や警察などで国会を制圧してから採決させることも可能。
なお自民案では「国防軍」(9条)には”国防目的ではない治安維持”もできることになっている。
内閣の政令だけで全てを行えるので国会機能は事実上停止し、司法府も制御され、
仮に内閣が「国民の生命、身体及び財産」を犯す政令を出しても止める仕組みがない。
そもそも「その他の法律で定める緊急事態」に当てはまらない発令をされても止められない。
しかも自民案では国民は現行憲法のように「個人」として尊重されることにはなっておらず、
生命権すら「常に公益及び公の秩序に反してはならない」(12条)ことになっているため、
「国民の生命、身体及び財産を守るため」という規定が
全体の利益のために少数を殺すといった事態を防ぐことにならない。
しかも宣言は衆議院だけの採決で100日ごとに繰り返し永久に延長でき、
宣言が続くかぎり衆議院は解散されず、民主主義は永久に停止する。
いわゆる「上からのクーデター」だ。