15/06/06 23:57:42.81 RP9GIQuy0.net
前借金の法的位置付け
いろんな議論はありますが、私は、強制連行はなかったという一番の証拠はこの新聞 広告だと判断します。
だけどこういう指摘をし ても吉見さんたちには効き目がない。
例えば 「外出の自由」ですが、いつでも自由に出ら れなければ「外出の自由」とは言えない。
「許 可制では駄目だ」と言っているらしい。当今 のサラリーマンでも外出は許可制になっていると思うんですが。
それから「前借金を返さないと廃業できな いというのもおかしい」と反論するのです。
日本では明治初年から人身売買は禁じら れているのです。そこでどういう形にするかと いうと、
女性が楼主から座敷を借りてそこで 営業をする形式にしている。ただし親がお金 を受け取って(これがいわゆる前借金)、
そ れを返済し終えるまで娘が働くというのが暗 黙の了解なのですね。じゃあ、売られた先で すぐ脱走したらどうか。
脱走は自由だが借金 は連帯保証人である親が返済義務を負う。 というのが大審院の判決なのです。
だから実 際問題として前借金を返し終わるまでは女 性は脱走できないわけです。親に迷惑が掛 かるからと理解するからです。
「それがけしからん。借金なんか全部無効 にすればいいじゃないか」という議論もある でしょうが、
その考え方を導入したら借金の 踏み倒しが続発し民法の体系は滅茶苦茶 になりますから、そう簡単には片づかないの です。