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ジャップにいじめられ引きこもりになったハーフ少女、絵を描いて笑顔戻った
次世代の芸術家発掘を目的とした公募展に、宇都宮市の森山馬好（まこ）さん（１７）＝ペンネーム＝が初めて作品を出展する。
中学時代にいじめを受けて不登校になり、高校進学を断念。人間不信にも陥ったが、子供の頃から好きだった絵画が、
つらい経験を乗り越える力を与えてくれた。「いじめで学校に行けなくなっても、人生終わりじゃない」。絵の力で夢や希望を伝えたいと話す。
森山さんは、日本人とイラン人のハーフ。小学生の頃から容姿などをからかわれることが多かったが、
中学生になると教科書を捨てられるなど、嫌がらせがエスカレートしていった。
平成２３年５月、修学旅行の宿泊先でもひどいいじめを受け、ショックで学校に通えなくなった。「週に１度は家庭訪問する」と話した
担任教諭はその後２度ほどしか訪れず、学校側も経緯を教育委員会に報告しないなど事後の対応にも傷つけられた。
「高校に行っても今までと同じ」と進学を諦め、家に引きこもる生活に。
犬の散歩で外へ出ても、誰かとすれ違うだけで気分が悪くなった。ストレスで夜も眠れない日々が続き、体重は１０キロ以上減った。
苦しみを救ってくれたのが、母の影響で小学校の時に始めた絵画だった。ずっと絵筆を置いたままだったが、「描き始めると無心になれた」。
モチーフは森や草花などの自然、犬や猫、馬などの大好きな動物たち。頭に浮かんだイメージを次々と形にし、その数は３００点に達した。
描きためた作品を画材メーカーが主催する公募展「リキテックス アートプライズ２０１４」に応募。１次審査を通過し、ブースに出展する権利を得た。
作品は１１月１、２日、芸術文化施設「アーツ千代田３３３１」（東京都千代田区）で展示。油彩や水彩、ペン画など計１５０点を出展する予定だ。
「不安もあるけど、大きな一歩。多くの人に見てもらいたい」。取り戻した笑顔で語った。
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