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【サロン5人だけ】岡田斗司夫677【人数非公開】 - 暇つぶし2ch53:おたく、名無しさん?
19/06/13 14:02:19.44 .net
>>52
 フランケンシュタインの怪獣シリーズの『サンダ対ガイラ』も7月に公開して、12月には新作ゴジラ映画として
『ゴジラ・エビラ・モスラ南海の大決闘』というのが公開されました。
・・・
 その次の年67年は、さらにすごい。
 『ウルトラマン』『マグマ大使』は、大人気のまま続いています。
 3月に、ご家族向けの文芸映画で有名だった松竹映画が、『宇宙怪獣ギララ』を作り、大映はですね『ガメラ対ギャオス』を作り、
4月には純文学を映画化するはずの日活が『大怪獣ガッパ』という映画まで作ってしまいます。
 7月に、東宝は『キングコングの逆襲』、10月に『ウルトラマン』が終わった次に『ウルトラセブン』がテレビで始まり、12月には『ゴジラの息子』。
 そして、ついにはヤクザ映画を撮っている東映までもが『怪竜大決戦』という、江戸時代を舞台にした怪獣映画を作っちゃうんですね。
 本当に、1967年は、どの映画会社、どのテレビ局も怪獣モノを作ろう作ろうとしていた、本当に怪獣ブームの頂点の年だったんです。
 しかし、もう子供達はわざわざ映画館まで行かなくても、テレビで毎週毎週『ウルトラマン』とか『マグマ大使』で怪獣が見られるわけなんですよ。
 おまけに、ゴジラはシェーして正義の味方になっちゃって、その2年後には子供まで出来てるんですよ(笑)。
 『ギララ』とか『ガッパ』も、続編を作るほどにはヒットしなかったんですね。
それぞれの映画会社が「じゃあ、うちも怪獣、怪獣」というふうに乗り出してきたはいいものの、
もう、その頃には「何を出しても当たる」という時代ではなくなってきてたんですね。
 『ガメラ』も、ここから先、大映はシリーズを作り続けるんですけども、予算的には『ガメラ対バルコン』が頂点だったんですね。
 『ガメラ対ギャオス』は『バルコン』の半分。『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』は『ギャオス』の半分。
『ガメラ対大悪獣ギロン』は『バイラス』の半分というふうに。なんか、倍々ゲームじゃなくて、半分半分ゲームで、ガメラシリーズは続けられですね。
 これ、後に、ガメラシリーズの湯浅監督は「そんなに予算を下げられたら、作れるはずがない! ……おや? 作れてしまった。
という状況を、自分でも面白がってしまったのがいけなかった」と言ってるんですけども。
 本当に、絵がものすごく安っぽくなっても、「怪獣が出ている」というだけで、なんとなく見れていたところが、
やっぱりあの時代のすごかったところですね。
・・・
 しかし、終わりの予感はついに当たって、怪獣ブームの終わりが始まりました。
 明らかに怪獣ブームの黄昏が見えてきたんですけど、これの逆境を打破するために、
1971年『帰ってきたウルトラマン』や『ミラーマン』がテレビで始まりました。
 これは“第2次怪獣ブーム”というふうに言われたんですけども。
 この『帰ってきたウルトラマン』と『ミラーマン』の間に挟まれている『仮面ライダー』、これが問題だったわけです。


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