18/08/23 09:57:39.17 .net
>>870
それで「オオォ~♪」という所で、さっき言ったとおり右側を向いているキャラクターが3人出てきます。
この右側を向いている3人というのは、対抗勢力ですね。
ストーリーを止める側だと。
これが悪いヤツらとは一概には言えないんですけども、主人公と対立する勢力だというのが、この流れで分かります。
それで「海と大地を つらぬいた時~♪」のときに、本当に大地を貫いた映像が現れて。
それで「オーラバトラー♪」って言った瞬間に、本当にオーラバトラーのダンバインが現れると。
「オーラシュートー♪」って言ったら、オーラシュートっぽい武器が現れる。
「アタック アタック アタック♪」で、三回の攻撃シーンがあると。
それで「俺は戦士~♪」というときに、剣を取って、入れて。
これで終わりかと思ったら、一瞬、走る動きを見せる。
この走るポーズも、めちゃくちゃ難しいポーズを止めで描いてますね。
作画の湖川さんの上手さをあらわしています。
昔、アニメの『レインボーマン』のオープニングでは「インドの山奥で♪」って歌詞が流れた瞬間に、インドの山奥が映ってた。
それで「修行して~♪」という歌詞が流れた時には修行しているシーンが映ってた。
本当に歌詞の通りに絵が映って、スッゴイ程度の低い、くだらないオープニングだったんですね。
それを見たときに僕らは笑って「絵と音楽がまったく同じなんて、こんなのダメだよ」って言ってたんです。
マリアージュが起きていないというか、歌詞と絵が少し違うからこそ、そこに想像力が働くんだと思っていたんです。
ところが富野由悠季のような才能がちゃんと作ると、絵と歌詞の意味がシンクロしていても、逆に効果を発するんですね。
『マジンガーZ』とか『ザブングル』っていうのは、見ている人には分かりやすい世界だった。
だけど、まったく日本人になじみの無いファンタジーの世界を描き、その中で大河ドラマを描いた。
『聖戦士ダンバイン』の何が特殊なのか。
正義と悪がしょっちゅう入れ替わって、主人公がいろんな場所に行って、認識が増える。
最後はチェスのコマが段々と減っていって、どこが勝負か分かるようにコマが寄せ合ってくるような感じ。
いろんなキャラクターの思惑とかが寄ってきて、最後のドラマを作るっていう作り方をしています。
ダンバイン以前から、富野さんは、そういう事をやりだしていたんですけどもね。
そういう難しい事をやろうとしているので、オープニングは思い切って、分かりやすく解説するようなものを作ったという事です。