【擁護コメは】岡田斗司夫645【一人で自演】at OTAKU
【擁護コメは】岡田斗司夫645【一人で自演】 - 暇つぶし2ch879:おたく、名無しさん?
18/08/23 09:45:17.85 .net
>>864
 サリマン先生が「仕方ないわ。この戦争をやめさせましょう」と言った後、この飛行機械のカットが映り、
カメラが上にパンすると、今度はハウルの城が飛んでいるのが見える。このシーンを見て、
「ああ、戦争から飛行船が引き上げているんだ」ってふうに、ついつい考えちゃうんですけど。
 よくよく見ると、空から見える地表が緑色なんです。ついこの間まで、国土は全て焼き尽くされていたんだから、
こんな緑色の大地に戻っているはずがないんですよ。ということは、「これは終戦から10年後、20年後の話だ」ということなんです。
 つまり、これまた第一次大戦後のドイツと同じで、このカットは「10年後、20年後に、かつて戦争で散々やられた国が、
もう一度、力を取り戻して、他所の国への侵略を始めた。人のやることは変わらない」というメッセージなんですよ。
・・・
 これに関しては、鈴木敏夫自身が、2005年の1月号の『サイゾー』という雑誌のインタビューで答えてます。
 鈴木さんは、インタビュアにこう聞かれます。「あんなにあっさり戦争を終わらせてしまうというのは、安易なんじゃないですか?」と。
すると、鈴木さん珍しく声を荒げて、インタビュアを怒りつけます。
 あなたは最後のカットをどう見たの? 飛行機が飛んでたでしょう? つまり、宮崎駿は「また新たな戦争が始まった」
ということを描いてるんです! あの飛行機は「戦地から帰ってきた」んじゃないんです!
「また戦争に向かっている」んですよ!
 こんなこと、鈴木さんは滅多にしないんですけども、「それはこういう意味だ!」と、ハッキリ言っているんですね。
「サリマン達が降伏文書に調印したことで、一度は戦争も終わったんですけど、その数十年後には、また戦争が始まるんだ」と。
・・・
 これがわかりにくい理由は、「その直後に映されるハウルとソフィーの年齢が変わってないから」なんですよね。
だから、サリマン先生が「やめにしましょう」と言った直後の光景だと、僕らはついつい思っちゃうんですけど。
 違うんですよ。ハウルはもともと魔法使いで、見た目は自由自在。そして、この時点でのソフィーも“魔女”なんですよ。
魔女だから、若いままの姿をしているだけで、実は、最後の空飛ぶ城のシーンは、
物語から何十年経ってるかわからないという世界を描いているんですね。
 こういった全体の流れというのがわかっていると、『ハウルの動く城』というのは、
すごく壮大な物語であること、そして、そんな大河ロマンの一部分をソフィーの視点だけで切り取って見せるという、
かなり実験的な映画だというのがわかると思います。


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