18/08/07 09:30:48.60 .net
>>693
楽しく遊ぼうと思ったら、このベーシックに、さらに拡張版を買って、他にも、色の着いている積み木なんかを買わないと、
なかなか楽しめないんです。大体、楽しく遊ぶのには10万円くらい掛かるんですよ。
くんちゃんの家のおもちゃ箱には、こういうオモチャが山のように入ってるんですよね。
「ちょっと待てよ! これは世帯収入が2千万円を超えてないと無理だぞ!」って思ったんですけど(笑)。
「父親が斗司夫じゃないの?」(コメント)
僕は自分の子供には、こんな高いオモチャは買いません! ディスカバリー号と同じく“自分のため”にしか買いませんから!(笑)
・・・
「じゃあ、それがダメなのか?」というと。
日本のアニメって、これまで散々“貧乏な家”を舞台にしてたんですよ。宮崎さんのアニメにしても、高畑さんのアニメにしても、
貧乏な家か、もしくは庶民の家が多くて、金持ちの家を舞台にするアニメって珍しいんですよ。
だから、「これはこれで面白いな」って思ったんですよね。
トミカとかプラレールの他に、こんなオモチャをふんだんに与えられた4歳児のくんちゃんというのは、
実はかなり“賢い子供”なんですね。
そういった特徴は、実は、映画の中でも出てくるんです。
『未来のミライ』というのは、実はかなり戦略的に作られた作品です。
内容の戦略性は前回、「これは『千と千尋』のリメイクなんじゃないか?」という話をしました。
この内容の戦略についての掘り下げに関しては、ちょっと後半で話します。
ここで語るのは“マーケティング戦略”です。この『未来のミライ』って、マーケティング戦略に沿って作られているんですね。
・・・
実は『未来のミライ』って、『クレヨンしんちゃん』の上位作品なんですよ。
『クレヨンしんちゃん』がコンビニだとすると、『未来のミライ』っていうのは“無印良品”なんですね。
「子供が無邪気な感じで周りの大人を巻き込んでいるように見えて、実は周りの大人たちが癒やされたり、
トラウマが解決していく」という構造は、『クレヨンしんちゃん』の劇場版と全く同じなんです。
それを上位変換して、いわゆるコンビニの商品から無印良品に高級化させたのが、『未来のミライ』なんですよ。
これ、狙い目としては、メチャクチャいいんですよね。安くて、下品で、「子供はおバカなものです」という
『クレヨンしんちゃん』に対して、『未来のミライ』というのは、高級で知的なんですよね。
映像にも高級感が漂っているし、主人公のくんちゃんも、すごいワガママで嫌な子供に見えるんだけど、
実は理屈はすごく通じてる。理屈がわかるからこそ、「やだやだ!」って言うわけですね。普通の4歳児だったら、
あんなふうに大人に説得されても、何もわからないだけですから。
4歳児のくんちゃんというのは、5歳のしんのすけを知的にした感じなんですよ。
例えば、しんのすけは自立してて、親の言うことを聞かなくて、一人でどんどん行っちゃうんだけど。
くんちゃんは、甘えん坊で、なかんか外に行かない。ずっとお母さんの近くにいる。