18/06/08 10:45:08.28 .net
あとはPDFのプリントアウトが30数枚あるんだけども。
(キャプチャ_2018_06_01_23_19_12_792) URLリンク(livedoor.blogimg.jp)
これは何かっていうと『スペイン植民地時代のポトシ鉱山における銀製錬技術の再評価と今日的応用開発への可能性』ってやつ。
大阪大学大学院人間科学研究科の紀要。
いわゆる4ヶ月に一回出てくる要綱です。
これね、「大航海時代にスペインが何で超大国になったか?」っていう秘密がここに書いてある。
まだイギリスっていうのは当時は二流国で、スペインの足元にも及ばなかったと。
それに対してスペインが支配していた南アメリカのポトシ鉱山からは無限に銀が取れるようになったと。
それでメキシコでこれをコインに鋳造したのがピース・オブ・エイト銀貨なんだけども。
ポトシ鉱山の銀精製プロセスだよね。
いわゆるアマルガム法というやつがザーッと書いてあって、学者さんが書いた論文のわりには、わりと分かりやすかったです。
使える使える。
で、現在のペルーのポトシ鉱山で取られた銀がメキシコに行って、ピース・オブ・エイトって銀貨に鋳造されたんだけども。
このピース・オブ・エイトの意味は、「普通のスペイン銀貨の8枚分の価値がある」って意味なんだよね。
現在のゴールドカードとか、ブラックカードとか、クレジットカードと同様に、
ピース・オブ・エイトの銀貨は世界中のどこへ行ってもこれで決済できたと。
どれぐらい通用したかっていうと、日本でも使えたって言われているぐらい決済力があったんですよね。
しかしこのポトシ鉱山の銀山と銀貨が、ヨーロッパ社会の貴族制を終わらせて、
実はスペイン没落の原因になっていくっていうのが悲しい話としてあります。
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この記事は『岡田斗司夫ニコ生ゼミ』5月27日(#232)から一部抜粋してお届けしました。
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