18/02/02 09:15:10.26 .net
>>509
でも、ゲームが終わってから、しみじみと歩いてみると
「こんなすごい場所だったんだ。こんなすごい激戦地だったんだ。ここででは民間人も一緒に戦ったんだ」
ということがわかるんです。
こういった遺跡には、当時、民間人が一緒になって戦ったことがわかる痕跡というのが、いくつも残っているんですね。
例えば、倒れたガーディアンの残骸の周りに、“木の棒”とか、“棍棒”みたいな武器が落ちてるんです。
クリア前に歩いていた時は、「お宝だと思ったけど、どうしようもないアイテムだな。
こんなの戦闘の足しにもならない」って思ってたんですけど。
でも、そんな武器が周りに落ちてるということは、
「ここを通る段階では、民間人達も、粗末な武器を手にリンクと一緒に戦っていた」
ということなんです。
そう思った瞬間、もう背筋がゾクゾクしてくるんですね。
・・・
剣士リンクとゼルダ姫は、逃げる民間人を守りながらクロチェリー平原で戦ったんですけども、
そこで、持てる力を全て出しきっちゃったリンクは、力果てて倒れてしまった。
そして、絶望したゼルダ姫は、ついに封印されていた能力を使ったんです。
そんな出来事から100年後のクロチェリー平原には、ハテノ砦の前方に地平線まで広がっている大地が残っているんですけど、
もう、見渡すかぎり、ガーディアンの残骸で埋め尽くされているんですよ。
ゼルダ姫の能力によって倒された、何千という数の死骸が、地平線までウワーッと広がってるんですね。
これも、ゲームやってる最中は
「ここら辺、ガーディアンの死骸が多いな。生き残ってるヤツがいるんじゃないか? 怖いなあ。
でも、なんかいいものが拾えるかもな」
とか思う程度なんです。
だけど、ゲームが終わって、全てのお話が頭の中に入ってくると、ここがいかにすごい激戦地だったかということがわかる。
「ここで人間が助かったからこそ、ハテノ砦の近くにハテノ村というのが生まれて、100年かけてようやく復興しつつあるんだ」
ということが身にしみてくるんですね。
この地平線まで埋め尽くすようなガーディアン達を、ゼルダ姫が最後の力で倒したという、このすごさ。
「100年前ってすごかったんじゃん!」というのがわかるんです。
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この記事は『岡田斗司夫ニコ生ゼミ』1月21日(#214)から一部抜粋してお届けしました。
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