【デタラメ】岡田斗司夫618【チェレンコフ光】at OTAKU
【デタラメ】岡田斗司夫618【チェレンコフ光】 - 暇つぶし2ch52:おたく、名無しさん?
18/01/29 17:12:41.01 .net
>>48
 古今東西、いろんなゲームがあるし、「ビジュアルがすごいゲーム」というのもいっぱいあるんです。
だけど、それらの多くは、すごい映像を見せようとしちゃってるんですね。
 そして、すごい映像を見せようとする限り、つまり「段取りに沿って絵を見せて行くことで観客の感情を揺さぶる」
という仕組みで勝負する限りは、映画には敵いっこないんですよ。すごい映像を見せようとすればするほど
「ハリウッド映画の出来損ないみたいなゲーム」になってしまうと僕は思うんです。
 その点、今回の『ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ワイルド』では、この映像的にすごく盛り上がることになるはずのシーンを、
「見せたいところはそこじゃない」と、すべて切り捨てているんです。
 では、今回の『ゼルダ』で何をしているのかというと、100年前の大戦争という一番すごい出来事を、
あくまでも過去の出来事として置いておき、「そういったすべての記憶を失ってしまった主人公のリンク」
というのを出発点にしているんです。
 僕は、このやり方ことが「体験を伝えるメディア」であるゲームとしては、最もふさわしいやり方だと思うんですね。
 映画というのは映像を伝えるメディアです。それに対して、ゲームというのは体験を伝えるメディアなんです。
こういった特殊な関係性があるからこそ、このゲームを体験することを通じて、
リンクが少しずつ過去の出来事を思い出していくように、プレイヤーはこの世界を知っていく。
そして、その結果、100年前のものすごい出来事をありありと感じることが出来るようになるんです。
 このゲームのラストで、ヒロインであるゼルダ姫との会話があるんですけど、その時の彼女の台詞が、とんでもなくすごいんです。
 なぜかというと、ゲームをクリアするまでの体験を通じて、彼女のことを、あたかも生身の人間であるかのように感じるからなんです。
ゲームの中の世界で、走って、歩いて、ご飯を作って、矢を射って、野生の獣を獲って、
また食って、悪いヤツと戦って……というふうにやっていくうちに、最初は単なるゲームのキャラだと思っていたはずのゼルダ姫に対して、
「本当に会えた!」という気持ちが生まれるんですよ。
 このゲームは「体験を伝える」ということに成功しているんです。
だからこそ、ゼルダ姫との本当に何気ない最後のやり取りが、メチャクチャ重く、心に響いてくるんです。ものすごく感動しますよ。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)


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