18/01/15 16:42:47.22 .net
>>467
つまり、何が言いたいかというと、「宮崎さんがやろうとした、なんでもないような少年を主役にするというのは、作劇上、かなりの無理がある」ということです。
王族のお姫様と何でもない少年を主役にするという無理のあることをしちゃったから、最後は結局、二人で手を合わせて「バルス!」という
滅びの言葉を言わせてしまうことになっちゃったんです。あそこで二人がやったのは、どう考えても“心中”なんですね。
二人で死ぬことで、この状況をなんとかしようとしたも同じなんです。
それでは、『風の谷のナウシカ』の時にもやってしまった、『さらば宇宙戦艦ヤマト』のラストで行われた自殺覚悟の特攻と同じようなパターンになってしまうわけですね。
「では、なぜそういった結論に行き着いてしまうのか?」ということを、色々と考えていこうというのが、
今回のニコニコ生放送『天空の城ラピュタ』の解説の趣旨なんですけども。
ただ、「じゃあ、『ナウシカ』と同じなのか? 『さらば宇宙戦艦ヤマト』と同じなのか? 最後は二人が死を覚悟することでなんとなく終るままなのか?」
というと、そうではないんですね。
今回のラピュタの話は全6部構成で話そうと思うんですけど、その辺りの話は、第6部の「キャラクターの成長と宮﨑駿」という章で語ってみようと思います。
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この記事は『岡田斗司夫ニコ生ゼミ』1月7日(#212)から一部抜粋してお届けしました。
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