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2018年01月15日07:00
『ラピュタ』と『カリ城』は全く同じ構造をしている
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『天空の城ラピュタ』というのはどういう作品なのか?
僕は、この『ラピュタ』というのは、もう徹底的に『カリオストロの城』だと思ってます。
プロットを見ると、まず「健気なお姫様が悪漢の元から一人で逃げ出してきて、それを男が救う」というところから始まります。
ルパンが救うのかパズーが救うのかで違いはあるんですけども、とにかく少女を男が救うというのは同じです。
しかし、怖い男たちがお姫様を取り返しにきて、さらってしまう。そこで、主人公は、一度はお姫様を諦めることになる。
クラリスが薬を飲まされているのを知らずに、ルパンが「しょうがないか」と諦めたり、パズーが「シータが忘れてくれと言ったんだ」
と言ってドーラに怒られるようなシーンですね。こういうふうに、一度はお姫様を諦めるという流れがあります。
でも、その後、お姫様を取り返すために仲間と一緒に戦い、最後は滅んでしまった昔の大都市を発見する。
『カリオストロの城』だったら、水に沈んだローマ帝国の大都市だし、『ラピュタ』だったら、巨大な天空の城を発見しますよね。
実は、こんなふうに、構造的にはメチャクチャ似てるんですよ。
これはなぜかと言うと、昔から宮﨑駿は、スティーヴンソンの『宝島』というイギリスの古典的児童文学作品のようなものを作りたかったからなんですね。
イギリスというのは児童文学の発祥の地みたいなものなんですけど、この『宝島』というのは、その定番中の定番なんですよ。
宮崎作品というのは、基本的に『宝島』のメインプロットの応用で出来ているんですね。
だから、「じゃあ、この作品における“海賊シルバー”の役割は誰になるんだろうか?」というふうに考えると、宮崎作品がわりと理解しやすくなるんです。
・・・
ただ、それと同時に、宮﨑駿には、その当時、周りにあった『ガンダム』とか『宇宙戦艦ヤマト』とか、
あとは、自分自身も手掛けた『ルパン三世』などのアニメ作品に対して、「違うだろ!」という、すごいアンチな気持ちというのも持っていたんですね。
そのアンチ感情というのは何かというと、「それらの作品は、全て“エリート”が主役である。何か出来ることがある人間を主人公にしている」
というところなんです。例えば、ルパンだったら天才的な泥棒とか才能があったりしますよね。