17/12/05 09:49:05.34 .net
>>233
金曜ロードショーでやるのは、第2ブロックの2作目『帝国の逆襲』からです。
このエピソード4~6の第2ブロックの見所は、1970年代に作られた一番最初の『スター・ウォーズ』ということで、とにかくレトロな特撮。
画面上に出てくる映像の中にデジタルなものがあんまりなくて、ほとんどがミニチュアワークであったり、
旧来の技術で作られているところですね。
ヨーダなんかも、下から手を入れて動かす感じの、ほぼNHKでやってる『ねほりんぱほりん』の人形劇と同じ方法で作られています。
違いがあるとすれば、『ねほりんぱほりん』のブタは3人がかりなんだけども、ヨーダは8人がかりっていうところ。
だけど、こういう技術で作られているヨーダっていうのが、実に表情深いんです。
ヨーダの表情の作り方っていうのはどういうものかというと。
結局、人形だから、目や口などのパーツ単位では動くんですけども、顔の表情全体は動かないんですよ。
なので、表情をつけるときには、見上げるように見たり、うつむいたり、
顔全体を動かすことによってニュアンスを付けるんですね。
今のCGだったら、何かニュアンスを付けたい時には、顔全体を自然に動かせちゃうんですよ。
でも、そうじゃなくて、ちょっと顔を傾けることによって、光の当たり方とかを変えて、
キャラクターの表情というもの作り出しています。
ここら辺は、フランク・オズ名人の見事なパペット使いで表現しているんですね。
・・・
第2ブロックは、まずは、今回の金曜ロードショーでは飛ばされるエピソード4の『新たなる希望』から始まります。
そして、エピソード5の『帝国の逆襲』、エピソード6の『ジェダイの帰還』この3部作になっています。
この真ん中のブロックの3部作を一言で言うと、「ルーク・スカイウォーカーの冒険」。
ルーク・スカイウォーカーっていう高校生くらいの男の子が大冒険するという、わかりやすい話なんですね。
簡単に説明すると、アナキンの息子であるルーク・スカイウォーカーは、育ての親を殺され、
ジェダイの師匠であるオビ=ワン・ケノービをも殺した、悪のダース・ベイダーに復讐を誓う。
これがエピソード4です。
続くエピソード5では、ジェダイの大マスターであるヨーダからフォースを学び、
宿敵と対決するも、ダース・ベイダーこそが自分の父・アナキンであると知って大ショック。
ここまでがエピソード5の『帝国の逆襲』。
そして、ついに銀河皇帝を倒し、父の魂を暗黒面から取り返す。
ヨーダは死んで、ルークはジェダイただ1人の生き残りになったのであった、
というのがエピソード6の『ジェダイの帰還』ですね。
短く言うと、本当にそれだけの話なんですよ。これだけのシンプルな話に、適当に枝葉を加えながら、
面白く面白く話を盛りあげているのが『スター・ウォーズ』の真ん中のブロックの特徴なんですね。