17/12/05 09:47:44.14 .net
>>231
それを聞いた20世紀フォックスは呆れたそうです。
まず、あの時代……というか、今でもそうなんですけど、「パート2の製作権をくれ」と言う監督なんて、いないんですよ。
「もしヒットしても。そんなことやりたくないに決まってる」というのが映画会社の考え方なんですけど。
次に、世界に配給した際の収益からパーセンテージについても、「えっ? それでいいの?」と。
普通、ハリウッド映画では監督料の方が高いんですね。「収益の数パーセントなんていったって、
微々たる金額じゃないか」と思ったんですけど、ジョージ・ルーカスはそれを交渉した。
更に、商品化権って、もうね、映画というのは、アメリカでもたったの5週間くらいしか公開されないものだから、
その公開時期に合わせた商品展開なんて出来るはずがないんですよ。
なので、『スター・ウォーズ』のグッズについても、一番最初に手を挙げたメーカーは、
当時としては中規模の“ケナー社”くらいだったんですよ。ここはそのおかげで後に大きくなるんですけど。
なので、20世紀フォックスとしては「ああ、いい買い物をしたな。ジョージ・ルーカスって
若い監督だから世間の常識を知らずに、自分の信念だけでこんなことを言ってるんだ。
だったら、安く買い叩いてやれ」ということで、この3つの条件で契約を交わしたそうです。
・・・
ジョージ・ルーカスは、9部作を予定していた『スター・ウォーズ』の初公開作品を作るにあたって、
まずは、ど真ん中の一番面白い話をやろうとします。
最初、ジョージ・ルーカスは、『スター・ウォーズ』という作品について、9部作の全てをまとめて
「ルーク・スカイウォーカーの冒険」というふうに名付けたんですね。
それが後に、1~3部を「アナキン・スカイウォーカーの物語」、4~6部を「ルーク・スカイウォーカーの冒険」、
そして、今やっている7~9部という、3つのブロックに別れるようになりました。
この3つ目については、まだ名付けられてないブロックなんですけど、
おそらく「スカイウォーカー家のお家騒動」みたいなものをやろうとしているんでしょうね。
その真ん中のブロックの頭、いわゆる『エピソード4:新たなる希望』と呼ばれている作品では、
ルーク・スカイウォーカーの冒険シリーズの第1作として、一番面白くて、
一番なにもかもが続いている物語をやろうとしたんですよ。
こういうのが、まず抑えておきたい『スター・ウォーズ』全体の話ですね。
・・・
では、今回の金曜ロードショーでは放送されない『スター・ウォーズ』の第1ブロックはどんな話かというと。
これは先に公開されていた、エピソード4~6のプリクエル(前日譚)として作られました。
これらに対して、あえてタイトルをつけるとすると、「アナキン・スカイウォーカーの成長と堕落」。
これがエピソード1~3の概要なんです。
まずは、エピソード1の『ファントム・メナス(見えない脅威)』。次に、エピソード2の『クローンの攻撃』。
そして、エピソード3の『シスの復讐』という3部で構成されています。