【絶縁した庵野くんに】岡田斗司夫605【また寄生】at OTAKU
【絶縁した庵野くんに】岡田斗司夫605【また寄生】 - 暇つぶし2ch481:おたく、名無しさん?
17/11/15 15:39:27.21 .net
>>480
 そんな中、奴隷的な境遇の中から人類と戦って独立を勝ち取ろうとしている
 レプリカントの反乱組織の人から、こんなことを言われるんだ。
 「人間というのは、大義のために命を捨てることが出来る者のことだ。
 たとえレプリカントだったとしても、自分のためでなく、
 もっと大きな目標のために命を掛けることが出来れば、俺たちも人間と同じじゃないか」と。
 Kは、そう言われて初めて、人間に対して反乱することを考えるんだよね。
 この辺まで見て、「えっ!? Kって人間になりたかったの?」って、
 俺はビックリしちゃったんだけど(笑)。
 というのも、それまでの映画の中には、そんな描写はないんだよ。
 人間から差別されてツラそうにしている場面はあったんだけど、
 だからといって「俺も人間になりたい!」と言っているような描写はないし、
 それどころか「レプリカントという存在が、差別を受けることに対して
 ツラいという感情を持っているのかどうかもわからない」というふうに描いていた。
 つまり、この『ブレードランナー2049』の最大の欠点は何かというと、
 ライアン・ゴズリング演じる主人公のKというヤツが、
 何を感じて、何を考えているのかよくわからないところなんだよ。
 圧倒的な説明不足。画面的な説得力だけはバーンと出しておいて、
 キャラクターに関する説得力を出すのを忘れている。
 「そこは俳優の演技力にお任せで」というような感じでやっちゃってる。
 だから、俺、Kが反抗を決意するあのシーンを見て
 「ちょっと待て。そんな描写なかったぞ!」って思っちゃったんだ。
・・・
 その後、Kはデッカードを奪い返して、
 レイチェルとの間に生まれた本当の娘に会わせてあげるんだけど、
 その時の戦闘でKは死んでしまう。
 で、最後、『ブレードランナー』でも使われていた懐かしい音楽が掛かる中、
 雪が降ってきて、これで死んで、おしまい、と。そういう映画なんだ。
 何かを守ろうと命を掛けて、そこで死んで、最後に雪が降っているのを見るというラストで、
 フィルム・ノワール的と言えばフィルム・ノワール的。


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