17/11/14 10:49:05.27 .net
>>235
その意味では、『ブレードランナー2049』は、キューブリック的な映画を撮ろうとしたあまり、
画面からかわいげがなくなってしまっている。
だって、特に苦労もなく、思った通りの画が作れてしまうわけだから。
前の『ブレードランナー』は、所詮は特撮だから、なかなか思った通りの画が撮れないんだ。
それを、ミニチュアとか合成で、なんとかごまかしてる。そこがかわいかったんだけど。
今回は、そのかわいげが全然なくなってしまっている。
で、そうやって、かわいげを見せないままに、ものすごい画を見せようと思うんだったら、
キューブリックみたいに時間をかけて撮るしかないんだよね。
もう本当に、構図1つについて何日もかけて考えるとかをしないといけないんだけど。
それを、ハリウッド的なスピードで撮っちゃったので、かわいげはないわ、
キューブリックみたいな非人間的な左右対称の構図なり、バッチリ決まったところもないわという、
どっち付かずの画になっちゃったところが、寝ちゃうところだと思ったんだよ。
俺、キューブリックの映画を見てても寝ないもんな。
そうそう。今、コメントで流れたように、ちゃんとKが「脇腹を刺される」シーンもあって、
「はいはい、スティグマータ(贖罪の視覚的なメタファー)」って思うしね。
いいシーンは本当にいっぱいあるんだけどね。
じゃあ、この『ブレードランナー2049』を、どうやったら面白くできるのか?
僕、自分のFacebookにも書いたんだけど、『ブレードランナー2049』って、失敗作というよりも、
ほんのちょっとの変更ですぐに面白くできるんだよ。
もう簡単。次の3つだけなんだ。
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