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【ニセ旅行】岡田斗司夫579 【ニセドライブイン】 - 暇つぶし2ch791:おたく、名無しさん?
17/06/06 09:08:30.05 .net
>>773
 ところが『アイアンマン』のトニー・スタークっていうのは、光が単調なんだよね。
 いわゆるキーライトとサブライトくらい。
 キーライトとしてイケイケの自信家のプレイボーイの発明家の科学者のトニー・スターク。
 もう一つのサブライトとして、でも、そうありながら自分が武器を製造していることに対して罪悪感を持っている。
 これで「キャラクターが出来ている」というふうに表現するんだよな。
 もっと出来の悪い作品になってくると、キーライトが1つしかないんだよ。
 キャラに「この役割しかない」という作品がよくあるじゃん。
 アニメとかでもダメな作品は、このキーライトが1方向くらいしかなくて、カウンターライトが当たっていたら上等。
 『ルパン三世』でいえば、銭形のとっつぁんは、正義感があってルパンを追いかけて、というキーライトがある。
 そこにカウンターライトとして、ルパンを信頼している。
 「ルパンはそんなことしません!」というふうに、カウンターライトが当たると急にキャラクターというのが、フッと立ってくる。
 ルーク・スカイウォーカーというのは、もうちょっと光がある。
 たとえば「宇宙に行きたい」「冒険したい」「父親が本当はどうなのか知りたい」。
 カウンターライトとして、でも、大学に行けないことを叔父さんに対して恨みがましく思っている。
 フォースに対して、畏れる心を持っている。
 そんなカウンターライトが当たって、そこに更に恋愛も描かれてる。
 好きだったレイア姫が実は自分の妹だった。
 『ジェダイの帰還』の方になってくると、自分には本当は心を許せる人が誰もいないんだとわかってくる。
 今のフォースの復活に至る、「ルーク・スカイウォーカーが何に絶望したのか?」
「星の中の孤島の中にたった一人で生きてたのは、なんでなんだろう?」というのが流れてくる。
 このライトの複雑さというのがあるんだよね。
 ジョージ・ロイ・ヒルの映画も、こんなに複雑にライトを当てているんだ。


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