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【DMMラウンジ】岡田斗司夫539【閑古鳥】 - 暇つぶし2ch50:おたく、名無しさん?
16/10/24 11:11:34.25 .net
>>49 (続き)
なので、清太は節子にご飯を食べさせる事は出来た。
医者に診せることもできたぐらいです。
だから、飢え死にさせることは無かったんですね。
でもそれは、後から見ている「金を払えば物が買えることが当たり前の僕ら」だから言える事なんです。
当時は、お金はあっても、物が売ってないんですよ。
物が欲しければ、物々交換をしないといけない。
物を買おうと思ったら、どこで物を売っているのかを教えてもらって、そこに行って買わないといけない。
だけどコミュ障の清太には、そんな能力が無いんですね。
銀行にお金はあるんです。
だけど、「これは、どうしたらいいんですか?」と人の頭を下げて聞くことも出来ない。
「妹のために、ご飯を盗んできてやろう!」と、行動は出来るんです。
そのときに見つかったら「すみません!すみません!」って殴られる事も出来るんです。
だけど「妹が飢え死にしそうなんです!助けてください!貯金はあります!」って、人に頼ることが出来ない。
結局、僕は“貧困”っていうのは、『火垂るの墓』みたいな状態だと思うんですよ。
お金が有るとか無いの問題ではない。
そのお金を使うことが怖くて、自分を追い込んでしまう。
今の言葉で言うと“情弱”かもしれない。
清太は“コミュ障”かもしれない。
だけど、どう振舞えばいいのか分からない結果、妹が死んでしまう状況なんですね。
決して戦争が悪いわけではない。
貧乏が悪いわけではない。
自分の頑なな心とかが、妹を死に追いやってしまうという。
清太がいたのは、明らかに“貧困”なんです。
つまり「貧しくて困っている状態」ですね。
でも、その困っているのが「貧しいが故」ではないんです。
「貧しさ」とか「自分が弱者だ」とか「何も知らない子供だ」という結果、動きが取れなくなった。
本来だったら七千円の貯金があったんですから。
絶対に、二人とも戦後の世界を生き延びれたハズなんですよ。
それが見えなくなった“視野が狭くなってる状態”というのが、“貧困”の恐ろしさだと思います。


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