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>>335 (続き)
そんな1814年。
パーシー君は、ゴドウィン家の令嬢メアリー・ゴドウィンと恋に落ちます。
メアリーの肖像画があるんですが、この時代に肖像画が残ってる。
つまり、この女の子がどれだけ身分が高かったかわかります。
メアリーは16歳でした。
お父さんに大反対されて、17歳でパーシーとヨーロッパに駆け落ちしてしまいます。
パリ・スイスとうろうろして、ろくでなしと有名な、詩人バイロン男爵と出会います。
バイロン男爵は、その前の年にアナベラって女の人と結婚して、子供ができたのに離婚。
スキャンダルまみれの真っ最中。
ヨーロッパの鼻つまみものだったんですよね。
で、このパーシー君とメアリー、バイロン卿はあっという間に仲良しになりました。
そして、スイスのレマン湖のほとりの別荘でひと夏を過ごします。
当時の最新ニュースは「ボルタの蛙実験」
貴族はゴシップも好きなんですけど、スポーツも好きで、おまけに科学的な話題も好きだったんです。
ボルタっていうフランスの科学者が、蛙の死体に電気を通して、足がぴくんと動くと。
これが、筋肉が電気で動く証拠だと。
人間も実は、微弱な電気で動いてるんじゃないかと。
もう哲学界から教会から、いろんな所がパニックになったんですね。
これ僕らが、小学校か中学校くらいで習う「ボルタの電池実験」の元です。
それともうひとつ評判だったのが、ジャック・ヴォーカーソンというフランスのからくり人形師。
ヴォーカーソンは「水を飲むアヒル」というからくり人形を作りました。
ヨーロッパ中・・ジュネーブ・パリ、ルクセンブルグ、いろんな町で興行したんです。
これすごい精密で評判を呼びました。