20/01/11 20:52:45.38 TaLlmVxR0.net
>>631
実際、80年代には、こうした塾との事情にマッチした学校が台頭することになる。御三家の入試激化とともに、新御三家というくくりが生まれたが、これは学習塾が仕掛け、学校側が乗ったといえる。
それとちょうど同時期、豊島岡が89年の入試日程変更をきっかけに、上昇気流に乗り始める。上昇した理由は、関東の入試解禁日である２月１日から、入試日程を同２日にずらしたことにある。女子御三家やフェリス、白百合の滑り止めとして受験してもらうことを狙ったのだ。
入試日の変更は、塾関係者から大歓迎された。元々女子御三家の定員が少ない上、女子御三家以外に薦めやすい女子校がなかったからだ。いきおい塾は豊島岡を強力にプッシュするようになる。
その結果、2000年代に入ると豊島岡の人気も難度も上昇し、今や女子御三家を凌駕するほどの人気ぶりで、東大合格者数も順調に伸ばしている。
「雙葉や女子学院より人気は高いですね。湘南新宿ラインや副都心線の開通も重なり、埼玉県や神奈川県の上位層の女子生徒が受験するようになっています」と、大手塾職員は力説する。
また、近年の女子校としては珍しい国公立大学の理系学部への合格率の高さも相まって、「フェリスや浦和明の星女子中学校よりも豊島岡」という塾関係者も多い。