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☆☆★☆★吉祥女子中学校・高等学校2★☆★☆★ - 暇つぶし2ch150:実名攻撃大好きKITTY
19/01/14 01:25:52.13 QlnX436O0.net
東京大学の研究グループは、細胞が遺伝子のコピー数を数え安定数を維持する仕組みを持っていることを初めて明らかにした。
生物は、さまざまなタンパク質を合成することで細胞の機能を維持している。そのため、タンパク質合成を担うリボゾームを大量に安定供給しなければならない。
リボゾームはタンパク質とリボゾームRNAから構成され、多量のリボゾームRNAの供給には、それをコードするリボゾームRNA遺伝子が同じ遺伝子の反復(リピート)遺伝子として安定に保持される必要がある。
しかし、リピート遺伝子は減少しやすい性質を持っているため、細胞がリボゾームRNA遺伝子のコピー数をどのように一定に保っているのかは長い間謎だった。
本研究グループは、Sir2タンパク質の量がリボゾームRNA遺伝子のコピー数に応答して変化する点に着目した。
通常、Sir2はリボゾームRNA遺伝子のリピート内の増幅機構を抑えてリピートを一定に保っているが、RNA遺伝子のコピー数が減少すると、SIR2遺伝子の発現が抑制されるという。
この発現調節機構を詳細に解析した結果、UAFという因子がリボゾームRNA遺伝子のコピー数を数える役割を持ち、コピー数の減少に応じてSir2の量を抑える機能を持っていることを発見した。
Sir2の量が減少すると、抑えられていたRNA遺伝子の増幅機構が“ON”となってコピー数の回復が促され、コピー数が十分に回復するとSIR2遺伝子の抑制が解除され、再び十分な量のSir2が供給されることでコピー数が一定に保たれるというしくみだ。
リボゾームRNA遺伝子のコピー数は、細胞の老化やがん化によって変動することが知られている。
本成果は細胞がリボゾームRNA遺伝子を安定に維持する機構を解明したもので、将来的にこれらの予防と治療に繋がると期待される。

151:実名攻撃大好きKITTY
19/01/15 06:52:07.42 E8gkWj3i0.net
サイト「Vouchercloud」がノーベル賞受賞者数と国民の平均IQ、学校の成績といった3つの評価基準で評価した国のランキングで、日本が首位に輝いた。
日本は学校の成績では5位、ノーベル賞受賞者数と平均IQで6位を占めた。
ロシアは6位だった。ノーベル賞受賞者数ではロシアは8位に入り、学校の成績では6位となった。国民の平均IQではロシアは32位だった。
ランキング上位5カ国はうえから順に日本、スイス、中国、アメリカ、オランダとなった。

152:実名攻撃大好きKITTY
19/01/16 07:40:18.49 OtxVQtQK0.net
京都大学の小川誠司教授らを中心とする研究チームは、食道がんが高度の飲酒歴と喫煙歴を有する人に好発することに着目し、一見正常な食道に生じている遺伝子変異を、最新の遺伝子解析技術で詳細に解析し、
がんが高齢者で発症するメカニズムの一端を解明することに成功した。
研究成果は、国際科学誌「Nature」にオンライン掲載された。
がんの70%は65歳以上の高齢者に発症するが、その理由ははっきりしない。また、喫煙や飲酒といった生活習慣ががんの発症に関係することもよく知られているが、
これらの因子が加齢と関連してどのようにがんの発症に関わるかについても解明は進んでいない。
研究グループは、様々な年齢、喫煙歴・飲酒歴を有する被験者から内視鏡下で食道の上皮を採取し、次世代シーケンサーを用いて解析した。
その結果、食道上皮は、食道がんで頻繁に認められる遺伝子の変異を獲得した細胞が、加齢とともに徐々に増えていき、70歳を超える高齢者では全食道面積の40~80%がこのような細胞で置き換わることがわかった。
こうした食道上皮の異常な細胞による「再構築」は、すでに乳児の時期から始まっており、全ての健常人で例外なく認められたが、高度の飲酒と喫煙歴のある人では、この過程が強く促進され、
しかも、がんで最も高頻度に異常が認められるTP53遺伝子や染色体に異常を有する細胞の割合が顕著に増加することが明らかになった。
これらの結果は、なぜがんが高齢者に好発するのか、また、それがどのようにして飲酒や喫煙といったリスクによって促進されるのかについて、重要な手がかりを与えるものと期待される。

153:実名攻撃大好きKITTY
19/01/20 16:05:01.74 dFBYGR/M0.net
どんなに静かな日でも、この世界は音に満ちている。鳥のさえずり、風にそよぐ木の葉、忙しく働く虫の羽音。捕食者と獲物は、どちらも互いの存在に耳を澄ます。
音は生命にとって、またその生き残りにとって、とても基本的な要素だ。そこで、イスラエルにあるテルアビブ大学の研究者リラク・ハダニー氏は疑問に思った。
「音を感知できるのは動物だけなのだろうか?植物も感知できるとしたら?」 
この仮説を検証した結果が、論文投稿するサイト「BioRxiv」に発表された。それによると、少なくともこの実験では、植物には音を聞く能力があるという結果が出た。それは植物の進化に有利に働く能力だった。
ハダニー氏の研究チームがマツヨイグサ属の花(Oenothera drummondii)を使って実験したところ、花粉を媒介するハチの羽の振動を感じ取ってから数分のうちに、
蜜の糖度が一時的に高くなったことがわかった。つまり、花が耳の役割をもち、ハチの羽音の特定の周波数だけを拾って、風などの関係ない音を無視していた。
進化論者として、ハダニー氏は音が自然界の普遍的な資源であることに気が付いた。そうであれば、植物が音を利用しないのは、資源を無駄にしていることになる。
動物と同じように植物も音を聞き、それに反応する能力を備えていれば、自分の遺伝子を後世に残す確率を上げられるはずだ。

154:実名攻撃大好きKITTY
19/01/20 16:05:51.96 dFBYGR/M0.net
植物にとって、授粉は繁殖のカギを握っている。そこで、ハダニー氏らはまず花を研究することにした。
テルアビブのビーチや公園に自生するマツヨイグサを研究対象に選んだのは、開花期間が長く、計測可能な量の蜜を生産するためだ。
研究チームは、マツヨイグサに5種類の音を聞かせた。無音、録音したミツバチの羽音、コンピューターで生成した低周波音、中周波音、そして高周波音だ。
すると、振動を防ぐガラス瓶に入れられて無音の状態にさらされた花は、蜜の糖度に目立った変化を起こさなかった。
高周波音(15万8000~16万ヘルツ)と中周波音(3万4000~3万5000ヘルツ)を聞かされた植物にも変化はなかった。
ところが、ハチの羽音(200~500ヘルツにピーク)と、それと似た低周波音(50~1000ヘルツ)を聞かされた植物は、音を聞かされてから3分以内に、12~17%だった蜜の糖度を20%まで上昇させた。
蜜が甘くなれば花粉を媒介する昆虫を多く引き寄せ、授粉の成功率を高めるのだろうと、研究チームは考えている。
実際、野外での観察でも、いちど花粉媒介者が訪れた花に次の花粉媒介者が近づく確率は、6分以内で9倍以上高くなることを彼らは確かめた。
「仮説通りの結果が出たときには、とても驚きました」と、ハダニー氏はいう。
「条件や季節を変えて、室内と室外で育った植物の両方で実験を繰り返した後、私たちはこの研究結果に自信を持っています」

155:実名攻撃大好きKITTY
19/01/21 19:34:37.08 ck/kvHB50.net
欧州原子核研究機構(CERN)が超大型加速器の建造を目指す。スイスのジュネーブ近郊にある素粒子物理学を研究するCERNは、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)に代わる、新たな加速器の建造計画を明らかにした。
CERNはLHCの4倍の大きさを持つ次世代円形衝突型加速器(FCC:Future Circular Collider)の設計報告書を公開した。
加速器は粒子をループ内に驚異的な速度で送り込み、粒子同士を衝突させて発生する放射性降下物を研究者が分析できるようにする機器である。
今回明らかになったFCCの設計は全長約100キロメートル。最大出力時にはLHCの10倍のエネルギーで粒子を衝突させられる。
LHCの最大の成果は、すべての物質に質量を与えるという、かつては理論上の粒子だったヒッグス粒子の発見だった(ニューヨーク・タイムズ紙のアニメーションがとても分かりやすく示している)。
CERNの物理学者たちは、FCCによってヒッグス粒子の性質をより詳しく調査できると期待している。それだけではなく、FCCは未知なる物理学の扉を開き、
宇宙に関していまだ答えの出ていない大きな疑問(暗黒物質は何からできているのか、なぜ物質よりも反物質が存在するのかといった、現在では見当も付かないこと)の解決にも貢献するだろう。
最大の問題は、物理学の「標準モデル」では宇宙をうまく説明できないことだ(たとえば、重力をうまく説明できない)。だが、今のところLHCは代替モデルのヒントを案出できていない。
FCCに関する今回の報告書によると、FCCには過去5年間で150を超える大学から1300人以上が関わっている。
FCCの計画が順調に進めば、2040年までには運用が開始されることになる。トンネルの建造コストは57億ドルになると推定されている。
さらに、初期加速器に46億ドル(レプトンと呼ばれる粒子を衝突させる)、陽子を衝突させるための最終加速器に170億ドルが必要になるという。
CERNのファビオラ・ジャノッティ所長は声明で次のように述べている。
「今回のFCCのコンセプチュアルな設計報告はすばらしい成果です。物理学の根本的な知識が向上し、多くの科学技術者の進歩に貢献し、社会に広く影響を与えるFCCの非常に大きな可能性を示すものです」。

156:実名攻撃大好きKITTY
19/01/23 05:51:11.73 6amjLHwQ0.net
産業技術総合研究所の研究グループは、浜松医科大学、名古屋工業大学、東京農業大学と共同でシオカラトンボが分泌する紫外線反射ワックスの主成分を同定。
ワックスを化学合成し紫外線反射能と撥水性を実現した。
地球上のさまざまな動物や植物は体表で紫外線を反射する。これは視覚によるコミュニケーションや紫外線からの防御に重要とされる。
しかし、紫外線反射物質の化学組成や紫外線反射構造の産生に関わる遺伝子に関しては不明点が多かった。研究グループは今回、シオカラトンボの成熟オスが分泌する紫外線反射ワックスの研究に取り組んだ。
その結果、主成分は3種類の極長鎖メチルケトンと4種類の極長鎖アルデヒドと判明。このような主成分のワックスは他の生物には見られず、シオカラトンボに特殊な組成であった。
また、近縁種の分析によりワックスの成分と反射率はトンボの種や雌雄、腹部の領域によって異なっていた。日向で活動する種ほど紫外線反射率が大きい傾向があり、生息環境や行動との関連性が見られた。
また、極長鎖メチルケトンを化学合成して再結晶化させると、トンボの体表面とよく似た微細構造が自己組織的に生じ、強い紫外線反射能や撥水性が再現された。
さらに、解析によりワックス産生に強い相関のあるELOVL17遺伝子を半成熟オスの腹部背側で同定。
この遺伝子は極長鎖脂肪酸の合成に関わる遺伝子ファミリーに属しており、紫外線反射ワックス合成を担う遺伝子の有力候補と考えられる。
紫外線反射ワックスは将来的に生物由来の新素材として利用できる可能性がある。
今後は、安定性や抗菌性などを含めたシオカラトンボの紫外線反射ワックスの生態学的特徴を詳細に調べるとしている。

157:実名攻撃大好きKITTY
19/01/24 06:40:13.89 Owpqd2bl0.net
水星内部のダイナモ作用のシミュレーション研究から、水星磁場の「棒磁石」が中心から北にずれている理由が解明された。
中心核内部の磁場が自己調整機構によって対流をコントロールすることで、自発的に生成・維持されているという。
2008年、NASAの水星探査機「メッセンジャー」の観測により、水星が地球のような固有磁場を持つことが明らかになった。
大規模な固有磁場は、水星内部の中心核のダイナモ作用によって磁場が作られている証拠となるため、この発見は水星の起源および進化を明らかにするうえで重要な成果であった。
さらにその後の観測から、水星磁場の双極子(棒磁石)が北に大きくずれていることもわかった。地球磁場では、双極子はほぼ地球の中心にある。
この双極子のずれはメッセンジャーの観測成果の中でも屈指の重要な発見といわれるが、その原因は一切明らかになっていない。
九州大学の高橋太さん、東京大学地震研究所の清水久芳准さん、東京工業大学理学院の綱川秀夫さんたちの共同研究グループは、水星中心核の熱化学的状態を模した最新の実験や理論計算の結果をもとに、新たな水星内部構造モデルを作成した。
このモデルを「ダイナモモデル」に組み入れ、水星中心核の対流とそれに伴うダイナモ作用(天体が大規模な磁場を生成・維持するためのメカニズム)を数値的にシミュレーションしたところ、特定のモデルについて、
北にずれる双極子をはじめとする水星磁場の特徴を全て再現するシミュレーション結果が得られた。
さらに詳細な解析の結果、中心核の対流で作られた磁場が、電磁場中で運動する荷電粒子、電流に作用する力である「ローレンツ力」を通じて対流構造を調節することによって、
北にずれた双極子を自発的に生成・維持していることが明らかになった。研究グループでは、これを「自己調整」(self-regulation)と命名した。
地球磁場と水星磁場の相異を明らかにすることは、水星のみならず地球を理解することにもつながる重要な研究テーマだ。

158:実名攻撃大好きKITTY
19/01/25 05:17:40.55 EV9fig3I0.net
大分大学は17日、人工知能(AI)を使って内視鏡手術を補助するソフトの検証実験に成功したと発表した。
これまで熟練外科医の経験で判断していた作業がAIによって視覚化できるようになることで、手術の安全性が高まると期待されている。大分大によると、世界でソフトの検証実験に成功した報告例はないという。
ソフト開発は日本医療研究開発機構(AMED)の「未来医療を実現する医療機器・システム開発事業」の一環で、大分大と福岡工業大、精密機器メーカーのオリンパスが共同で取り組んでいる。
内視鏡手術が最も普及している胆のう摘出手術で進めている。胆のう周辺は胆汁が通る管や臓器などが入り組んでいて、摘出手術では切除箇所を正確に判断することが求められる。
手術件数は国内で年間約12万件あり、その9割を内視鏡手術が占めている。
切除する箇所を間違え臓器を損傷させる事例は約600件(0・5%)発生し、そのうち半数は執刀医の判断ミスという。
開発には大分大や日本内視鏡外科学会が持つ約100症例、数万枚の手術画像をAIに入力し、胆のう周辺の臓器などの位置を学ばせた。12月に大分大病院で行った50代男性の胆のう摘出手術でソフトを使用したところ、正確に位置を判別したという。
実用化には国の認可が必要になるが、AIに画像を覚え込ませるノウハウを獲得したことで大きく前進した。今後は胃や大腸の手術のソフト開発につなげる予定。
会見した大分大医学部の猪股雅史教授は「来年中のソフト販売を目指して、まずは胆のう摘出手術でさらに検証実験を重ねて正確性を高めたい」と話した。 

159:実名攻撃大好きKITTY
19/01/25 20:16:57.17 EV9fig3I0.net
億光年彼方で発生したガンマ線バーストのスペクトル解析や理論計算から、ガンマ線バーストを引き起こした極超新星に光速の30%以上もの高速成分が付随することなどが明らかになった。
極超新星が光速ジェットにより起こる爆発現象であるという理論を支持する成果である。
宇宙で最も高エネルギーの爆発現象であるガンマ線バースト(とくに継続時間が数秒以上のもの)は、太陽が100億年かけて放出するエネルギーを軽々と上回るほどの莫大なエネルギーが数秒~数十秒程度の間に放出される。
そのうち一部のガンマ線バーストは、超新星を伴って現れることが知られている。そのような超新星には、高速膨張する超新星放出物質によって作られる性質が見られることから、通常の超新星の10倍以上の爆発エネルギーを持つ「極超新星」と解釈されている。
標準的なモデルでは、ここまで激しい超新星爆発を説明することができない。そのため、非常に高速で回転するなど特殊な条件を満たした星が、
一生の最期に中心部でブラックホールか非常に磁場の強い中性子星を形成し、それに伴って光速に近い速度のジェットが形成されるというモデルが提唱されている。
このモデルでは、ジェットのエネルギーの大部分が星全体を吹き飛ばすこと(極超新星の発生)に使われ、一部はほぼ光速に近い速度を保ったまま星を突き抜けてガンマ線を放出すること(ガンマ線バーストの発生)が示されている。
この仮説が正しければ、光速に近い速度のガンマ線バーストのジェット成分と光速の10%程度の速度を示す極超新星成分のほかに、光速の数十%程度の速度の「コクーン」(cocoon:繭)が存在すると予測されるが、これまでの極超新星の観測でコクーン成分は確認されていなかった。
京都大学の前田啓一さん、スペイン・アンダルシア天体物理学研究所のLuca Izzoさんたちの研究グループは、口径10mのスペイン・カナリア大望遠鏡と口径8mのチリ・VLT望遠鏡を用いて、可視光線波長におけるGRB 171205Aの詳細な追観測を即座に開始した。
すると、ジェットとは異なる、主に可視光線で光る成分が爆発直後から存在することが確認された。

160:実名攻撃大好きKITTY
19/01/26 15:00:09.77 Wsn3z2nt0.net
数学の超難問「リーマン予想」を証明したと発表した、英エディンバラ大名誉教授のマイケル・アティヤ氏が、1月11日に亡くなった。
論文は撤回され、「証明」は幻に終わった。「英国でニュートン以来の偉大な数学者」とたたえられたアティヤ氏とは、どんな人だったのか。
アティヤ氏は1929年、英国・ロンドンで生まれた。公表された資料によると、幼少期は父の仕事の関係でスーダンで過ごし、16歳で英国に戻ってからは数学に没頭した。
数学者の妻と結婚し、プリンストン高等研究所やオックスフォード大などで教授を務めた。
専門は、図形や空間の性質を研究する幾何学やトポロジー。数学者として名声を勝ち取ったのは、1960年代に発表した「アティヤ=シンガーの指数定理」の証明だった。
解析学と幾何学という異なる体系同士を結びつける業績で、弦理論や量子論など物理への応用も広がった。「20世紀の数学の金字塔」と高く評され、超弦理論を先導するプリンストン高等研究所のエドワード・ウィッテン氏ら多くの物理学者に影響を与えた。
この業績でフィールズ賞(66年)やアーベル賞(2004年)などを受賞。サーの称号を与えられ、核廃絶をめざす世界の科学者が集まる「パグウォッシュ会議」の会長も務め、平和活動にも取り組んだ。
晩年は、世界最古の学会とされる英王立協会の会長などの要職を務めながらも、研究の意欲は衰えなかった。リーマン予想もその一つだった。

161:実名攻撃大好きKITTY
19/01/27 02:08:20.45 CoQN9ytU0.net
ハーバー・ボッシュ法とは鉄を主体とした触媒上で水素と窒素を反応させ、アンモニアを生産する方法です。
1906年に開発されたこの方法は、1世紀以上が経過した現在でも肥料生産をはじめとするさまざまな工業プロセスに使用されており、21世紀の課題である食料とエネルギーの問題についても、救世主となり得るとされています。
ヨーロッパの肥料産業団体であるFertilizers Europeは、「Feeding Life 2030」という報告書の中で増加する世界の人口を養う食料を効率的に生産する問題と気候変動への取り組み、そしてエネルギーを生産および輸送する新しい方法について述べています。
小麦をはじめとする農作物を育てるためには、窒素分を含む肥料を十分に供給することが重要です。
ハーバー・ボッシュ法は窒素化合物であるアンモニアを工業的に、大規模に生産することが可能であり、世界中の人口を養うために必要不可欠な技術となっています。
Fertilizers Europeによると、窒素肥料によって生産された食料は世界人口のうち50%を養っているそうです。
しかし、ハーバー・ボッシュ法は大量のエネルギーを消費する手法でもあります。世界で消費されているエネルギーの2%はハーバー・ボッシュ法の反応に使用されており、世界の二酸化炭素排出量のうち1%を占めているとのこと。
そんな中、アンモニアを「風力や太陽光などの再生可能エネルギーを利用して生産した電力を保存する燃料電池」として利用する方法が、オーストラリアのモナッシュ大学で研究を行う化学者のDouglas MacFarlane氏によって考案されました。
再生可能エネルギーによって作った電気を用いて窒素ガスと水を反応させ、ガス化したアンモニアを発生させることで、電気エネルギーをアンモニアとして保存することが可能になるとのこと。
ガス化したアンモニアは簡単に冷やして液化することができ、液体燃料としての輸送も簡単だそうで、MacFarlane氏は「液体のアンモニアは液体のエネルギーのようなものです」と語っています。
オーストラリア政府は100億ドル(約1兆1000億円)規模の風力・太陽光発電施設を西オーストラリアに建設する計画を持っており、このプロジェクトで生産される9000MW(メガワット)ともいわれるエネルギーの一部が、アンモニアに変換される予定だそうです。

162:実名攻撃大好きKITTY
19/01/28 06:33:00.85 AyGf5XNz0.net
48年前にアポロ14号で月面に着陸した飛行士が持ち帰った岩石のサンプルが、実際には地球由来のものであったとする研究論文が、このほど科学誌に掲載された。
彗星(すいせい)か小惑星が地球に衝突した衝撃で岩石が宇宙空間へと飛ばされ、偶然その先にあった月に激突したという。
当該の岩石には石英、長石、ジルコンといった鉱物が含まれている。これらは地球なら非常にありふれた鉱物だが、月の地質における含有量はあまり多くない。
また岩石が形成された温度や環境を分析したところ、月ではなく地球の特徴との関連を示す結果が得られた。岩石の結晶化は地球がまだ若かった40億~41億年前に、地表から約20キロの深さで起こったという。
当時の地球には小惑星が複数回衝突していたことから、岩石は1度もしくは数度の衝突で地表に露出し、別の衝突によって大気圏外に弾き飛ばされたと考えられる。その後、現在の3分の1の距離にあった月にぶつかったと研究者らはみている。
月に激突した岩石は一部を溶解させながら月面下にめり込んだが、2600万年前の小惑星の衝突で再び月面に姿を現した。
今回の研究を主導した月の専門家、デービッド・クリング氏は、地球の岩石が宇宙空間へ飛び出して月に激突したとする分析結果について、地質学者の中には異論を唱える向きもあるだろうと認めつつ、
度重なる小惑星の衝突にさらされていた誕生直後の地球の状況を考慮すればそこまで驚くような話ではないとの見解を示した。

163:実名攻撃大好きKITTY
19/01/28 06:54:24.25 AyGf5XNz0.net
行動・思考・記憶に影響を及ぼすアルツハイマー病に、世界で3000万人以上が悩まされています。その発症にはヘルペスウイルスの関与が疑われていますが、これとは別に、「歯周病菌」の関わりを主張する論文が学術誌・Science Advancesに掲載されました。
この論文は製薬会社・Cortexyme(コルテキシム)の共同創業者で精神科医のステファン・ドミニー氏や、大学院生としてアルツハイマー病を研究していたケイシー・リンチ氏らによって発表されたもの。
コルテキシムの研究チームはヨーロッパ、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアの研究所と協力して、死亡したアルツハイマー病患者の脳から歯周病菌ポルフィロモナス・ジンジバリス(P.ジンジバリス)が見つかるという従来からの報告内容を確認した上で、
存命のアルツハイマー病患者の脊髄分泌液からP,ジンジバリスのDNAを発見しました。さらに、54例のアルツハイマー病患者の脳のうち96%からP.ジンジバリスの生み出す有毒酵素「ジンジパイン」が見つかりました。
歯周病とアルツハイマー病の関連性を調べているコロンビア大学の神経内科医ジェームズ・ノーブル氏は、今回のコルテキシムによる研究が示したP.ジンジバリスの数が「これまでで最大」であり「明らかに包括的なアプローチです」と述べています。
一方、ハーバード大学付属マサチューセッツ総合病院のロバート・モイアー氏は、P.ジンジバリスがアミロイドβタンパク質の蓄積や神経変性に関与している可能性は高いと認めつつも、
P.ジンジバリスやジンジパインがアルツハイマー病を引き起こす直接の原因であるという見方には懐疑的。
実際、歯周病とアルツハイマー病の関連を調べる他の研究では、必ずしもアルツハイマー病の患者からP.ジンジバリス、およびジンジパインが見つかっているわけではないとのこと。
ヘルペスウイルスが原因なのか、P.ジンジバリスなのか、それともさらに他の要因があるのかはまだはっきりしませんが、ノーブル氏は「アルツハイマー病のリスクを軽減したいと考えるなら、とりあえずは歯磨きをすることです」とコメントしています。

164:実名攻撃大好きKITTY
19/01/29 06:38:42.22 qAK9aKnh0.net
野村総合研究所が4年前、英オックスフォード大と共同研究した試算によると、2030年ごろ、日本の労働人口の49%が人工知能(AI)やロボットに代替される可能性があるという。
601種の職業ごとに、自動化される確率をはじき出した。独立行政法人の労働政策研究・研修機構が「職務構造に関する研究」(12年)で報告している職業を対象にした。
最も置き換えられやすいのは電車の運転士―。
自動化の確率は99・8%だった。決まった時間に決まったルートを運行するため、不測の事態が起きにくいと考えられるためだ。すでに東京臨海部を無人で走る新交通システム「ゆりかもめ」などの実例がある。
似たような職業として路線バスやタクシーの運転手が上位に入っている。いずれも各地で自動運転の実証実験や導入検討の動きがある。

165:実名攻撃大好きKITTY
19/01/30 05:40:14.10 jwMdYhY20.net
音声をレーザーでこっそり送信、MITの研究チームが開発
数メートル離れたところから特定の個人に的を絞り、周囲の人には聞こえないような方法で静かにメッセージを送信する。
マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが、そんなレーザーの利用方法を開発した。
この手法ではまず、光を吸収した空気中の水蒸気が音波を形成する「光音響効果」を利用する。研究チームは、レーザー光線を利用して、
60デシベル(およそBGMやレストランでの会話レベルの音量)の音を2.5メートル離れたところに立っている人に的を絞って送信した。
研究チームは次に、レーザー光線の出力を変調してメッセージを符号化した。これによって、より静かで明確にメッセージを伝えることができた。研究チームはこの手法を使って、音楽や録音されたスピーチなどをすべて会話時の音量(60デシベル)で発信した。
「この手法なら、比較的乾燥した状況でも、うまくメッセージを伝えられる可能性があります。ほとんどの場合空気中には少量の水分が常にありますし、人の周りは特にそうですから」と、研究チームのリーダーであるチャールズ・M・ウィン博士は記者発表で述べている。
研究の詳細は、米国光学会の学術雑誌『オプティックス・レターズ( Optics Letters)』に掲載された。
理論的には、受信機が無くてもメッセージをある程度離れた、特定の個人に直接送信が可能となる。
研究チームは、この技術を屋外で、より離れたところにいる人にも使用できるように計画中だ。
軍事目的やスパイ活動に利用されることは十分あり得るし、もちろんピンポイント・ターゲティング広告の不安も常につきまとう。

166:実名攻撃大好きKITTY
19/01/31 00:09:55.36 vXudKiWw0.net
国立研究開発法人「海洋研究開発機構」(神奈川県横須賀市)と島津製作所(京都市)が、防衛省の研究資金をもとにする「安全保障技術研究推進制度」を活用して、水中で光無線通信を安定させる新技術を開発し、今年4月に通信装置を製品化することがわかった。
2015年度に始まった同制度を利用した研究成果の実用化は初めて。
水中の光無線通信装置は、直径15センチ、長さ30センチの円筒形。島津製作所が、海底油田探査に使う無人潜水機(潜水ドローン)などのメーカー向けに発売する。
最長10メートルの距離で毎秒最大100メガ・バイトのデータを送受信できる。20年春までに通信距離を100メートルまで延ばす予定だ。
先行する既製品は単一の波長を使っており、水が濁ると通信が不安定になる課題があった。海洋機構が制度の研究費計6500万円を活用して研究し、島津製作所が協力。
水中を透過する青、緑、赤の3種類の半導体レーザー光を水の濁り具合によって変更し、大量のデータを送る技術を確立した。

167:実名攻撃大好きKITTY
19/02/02 06:38:51.64 3gaY3/2s0.net
柴山昌彦文部科学相は1日、大学など高等教育の中長期的な改革案「柴山イニシアティブ」を公表した。
教育面では人工知能(AI)時代を見据え、データサイエンス教育などを全学部で必修にすることを検討。研究力の向上や私立大のガバナンス強化策も盛った。
改革案では社会の変化に応じた教育を掲げた。AIなどの先端技術が幅広く活用され始めたことを受け、文系を含む全学部で数理やデータサイエンスを必修にすることを目指す。
取りたい学位に応じて学部学科の枠を超えて授業を受ける「学位プログラム」を導入し、柔軟な学びを実現する。
ガバナンスの強化では、私立学校の運営を改善する。学校法人の監査役である監事の機能を充実させ、理事の違法行為を差し止めるために裁判所に仮処分を申し立てることを可能にする。
文科省は開会中の通常国会に私立学校法の改正案を提出する方針だ。
研究力向上に向けては若手研究者への重点的な支援、研究者の流動性、国際性を高めるとした。博士課程への進学支援にも力を入れる。

168:実名攻撃大好きKITTY
19/02/04 08:24:34.22 cynauGam0.net
重力レンズ効果によって複数像に見えるクエーサーを利用して、宇宙の膨張率を表すハッブル定数を推定した研究結果が発表された。
【2019年1月29日 カリフォルニア大学ロサンゼルス校】
宇宙がどのくらいの速度で膨張しているのかを表す「ハッブル定数」は、遠方銀河の大きさや宇宙の年齢を決定するうえで重要な値だ。
様々な観測によってその正確な値を知る研究が続けられており、推定値は67-73km/s/Mpc(1メガパーセク(約326万光年)離れた2点間の距離が毎秒67-73km広がる)の範囲にあるものの、確実な答えはまだ得られていない。
ハッブル定数を導出する方法のほとんどは、天体までの距離と、その天体の後退速度(私たちから遠ざかる速度)の2つの情報を元にしている。
米・カリフォルニア大学ロサンゼルス校のSimon Birrerさんたちの研究チームは、これまでにハッブル定数の距離の計算に利用されていない光源として、クエーサーを用いた研究を行った。
クエーサーとは、中心の大質量ブラックホールによって莫大なエネルギーを中心部から放射し明るく見える銀河である。
クエーサーと私たちとの間に別の銀河が存在すると、その中間の銀河の質量が生み出す重力レンズ効果によって、クエーサー像が複数に見えることがある。
もしクエーサーの明るさが変動すると、レンズ効果を受けた像の明るさも変わるが、地球まで届く光の経路が異なるため、それぞれの像の明るさは同時ではなく時間差で変動する。
この時間差の情報などを元にすると、クエーサーと中間の銀河までの距離を推定することができるので、そこからハッブル定数を計算できる。
ハッブル宇宙望遠鏡やジェミニ望遠鏡、ケック天文台の観測データなどを用いた研究の結果、Birrerさんたちはハッブル定数の値を72.5km/s/Mpcと導き出した。
今回の方法の利点は、他の方法とは独立に、かつ他の方法を補うような形で、ハッブル定数を測定できるというところにある。
研究チームではすでに四重クエーサー像を40個も見つけており、これらを対象とした解析からハッブル定数の精度向上を目指している。

169:実名攻撃大好きKITTY
19/02/05 20:32:45.29 KaMFPPY10.net
1970年に開発された除草成分「グリホサート」は半世紀近くにわたって世界中で使われていますが、近年グリホサートに対して耐性を持つ雑草が増えていることが問題になっています。
そのため、世界中の科学者がグリホサートに代わる除草成分を追い求めています。そんな中、エバーハルト・カール大学テュービンゲンの研究者が、シアノバクテリア(藍藻)から合成される希少糖に除草作用があることを発見しました。
好気性の原核生物であるシアノバクテリアは、光エネルギーを化学エネルギーに変換することで空気中の二酸化炭素や水から酸素と糖類を生成する「光合成」を行うことで知られていて、
植物が持つ葉緑体はシアノバクテリアが細胞内に共生した結果であるという考えが定説になっています。また、シアノバクテリアはおよそ27億年前~35億年前に酸素を作り出すことで現在に近い大気組成を作り出したともいわれています。
エバーハルト・カール大学テュービンゲンの研究チームは淡水に生息するシアノバクテリア(Synechococcus elongatus)の培養物から、希少なデオキシ糖である7-デオキシセドヘプツロース(7dSh)という単糖を単離し、その分子構造を特定しました。
通常、糖類は成長のためのエネルギーとして利用されますが、7dShは代謝拮抗(きっこう)剤としての作用があり、芳香族アミノ酸を生合成するシキミ酸経路内で使われる酵素の3-デヒドロキナ酸シンターゼ(DHQS)の働きを阻害することが判明しました。
シキミ酸経路は、生物にとって極めて重要なアミノ酸であるフェニルアラニンやトリプトファンを生合成するため、阻害されると生物の成長自体も阻害されます。また、植物や微生物の大半がこのシキミ酸経路を持つものの、動物は持ちません。
そのため、このシキミ酸経路を阻害することで動物への影響を少なく抑えながら植物の生長を抑えることが可能になるというわけです。
今回発見された7dShはグリホサートと同じようにシキミ酸経路を阻害するため、動物には影響を与えず安全性の高い「ポストグリホサート」として期待できます。

170:実名攻撃大好きKITTY
19/02/06 21:28:37.00 XuBnoolQ0.net
北見工業大学、慶應義塾大学、東京大学生産技術研究所の研究チームは、非常に優れた酸素発生触媒となる鉄系超伝導材料を開発した。
酸素発生反応は、水から酸素が生成される電極反応で、水の電気分解や金属空気二次電池など、エネルギー分野において様々な用途で用いられている。
しかし、過電圧が高く損失が大きいことや、安定性の高い触媒が存在しないことが実用化を阻んでいた。
本研究では、鉄系超伝導体として知られるSr2VFeAsO3-δについて、酸素欠陥量を制御して試料を合成する新たな方法を確立し、酸素欠陥量と触媒性能の関係を調べることを可能にした。
この結果、Sr2VFeAsO3-δの酸素欠陥量を0.5より大きくすると、触媒性能と触媒安定性が著しく増強されることが見出された。
この原因を電気化学測定と第一原理計算によって探索したところ、酸素欠陥が直接酸素発生反応に関わっていることがわかった。
酸素欠陥量が0.5より大きいと、酸素欠陥間の距離が十分に短くなるため、酸素原子の結合がスムーズに進行するのだという。
Sr2VFeAsO3-δは、酸素欠陥量に応じて超伝導材料にも酸素発生触媒にもなるマルチな機能性材料の最初の例といえる。John Goodenoughは1969年に、絶対温度と電子相関をパラメーターとして超伝導と反強磁性の相図を提案したが、
今回これに超伝導とは無縁と考えられていた過電圧という新たな軸を50年ぶりに付け加え、電子磁気機能と酸素発生反応機能の相関が世界で初めて明らかとなった。
本成果により、十分な酸素欠陥量を持つ超伝導関連材料が酸素発生触媒の候補として有望であることや、
逆に酸素発生触媒として知られた材料に手を加えることで超伝導材料を開発できる可能性も示されたといえ、今後これらの材料開発が飛躍的に進むと期待される。

171:実名攻撃大好きKITTY
19/02/08 06:51:54.98 LGgwjCwN0.net
傷つけたり、切断したりしても元に戻るゴムの新素材を、理化学研究所などのグループが開発しました。
さまざまな環境下で使えるということで、自動車のタイヤや保護材、人工臓器からロケットまで幅広い分野で活用が期待できるということです。
このゴムの新素材は、理化学研究所の侯召民グループディレクターなどのグループが開発しました。
完全に切断しても切断面を軽く合わせるだけで数分後には元どおりにつながり、傷もほぼ消えるということです。
このゴム素材で袋をつくると、穴があいても自然に塞がると言うことです。
元に戻る仕組みは、「分子間相互作用」という分子と分子が互いに引き合う物理現象を利用しています。
グループでは、特殊な触媒を使ってねらいどおりに引き合う作用をみせる分子の合成に成功、切断面の分子と分子を近づけると再びつながる素材を実現しました。
これまでにも、こうした機能をもったゴム素材はありましたが、光や熱など外からエネルギーを加えるといった条件が求められ、普及の壁になっていました。
今回の素材は、外からエネルギーを加える必要がないほか、水中や宇宙空間などさまざまな環境でも使えることが特徴の1つということです。
開発にあたった侯グループディレクターは「高温、低温でも機能するほか、水中や真空でも使えるなど、いろいろな環境下で自己修復できる材料を開発できた。
タイヤのほか、自動車や建物の保護材、塗料、ロケットのシール材、人工臓器など幅広い分野での活用が期待できる」と話しています。
損傷があっても元に戻る素材は「自己修復材料」などと呼ばれ、ゴムのほかにも、ガラスやコンクリート、金属などさまざまな素材で開発が進んでいてます。

172:実名攻撃大好きKITTY
19/02/09 07:32:17.08 Gdiz2N810.net
北の磁極はじっとしていたためしがない。地球内部の「外核」を流れる液体の鉄に影響されて、過去100年ほど、北磁極は真北に向けてじりじりと移動してきた。
ところが最近になって、専門家は異変が起こっていることに気が付いた。北磁極が急にスピードを上げて移動し始めたのだ。なぜなのかは誰にもわからない。
その動きがあまりに急激なので、慣例の5年ごとという予定を繰り上げて、米国は世界磁気モデル(WMM)を今年初めに更新する予定にしていた。
世界磁気モデルは、携帯電話をはじめ、船舶、航空機などのナビゲーションに利用されている。ところが、米連邦議会の予算案交渉が難航し、予算が切れた連邦政府が一部閉鎖されたため、更新が延期されていた。
政府が再開し、新しい北磁極を示した最新モデルが2月4日に発表されたが、疑問は残る。北磁極はなぜこれほど速く移動しているのか。更新が遅れたことによる影響はあるのか。最近のグーグルマップの不調と何か関連はあるのだろうか。
地球上には、北の「極点」が3つ存在する。1つめは地球の自転軸の北端にあたる真北で、いわゆる北極点だ。(参考記事:「北極点がヨーロッパ方向へ急移動と研究発表」)
2つめは、地球を包み込む磁気圏から考えられる「地磁気北極」だ。地球の中に棒磁石が入っていると想定したときに、磁石の北端と地表が交わる点である。
この棒磁石の角度は、地軸と少しだけずれている。そのため地磁気北極はグリーンランドの北西沖に位置し、過去100年間でわずかしか移動していない。
第3の極点が「北磁極」だ。これは、方位磁石の北をずっと追いかけていくとたどりつく場所である。地球を取り巻く磁力線が真下を向いている場所とも言える(北磁極で方位磁石は逆立ちする)。
地磁気北極と違い、北磁極の位置は地下約3000キロより深い外核にある液体の鉄の影響を受けやすい。この流れが磁場を動かし、地上の北磁極が激しく移動する原因となっている。
「北磁極は、とても敏感な場所なんです」と、英リーズ大学の地球物理学者フィル・リバーモア氏は言う。
「高緯度で何かとても奇妙なことが起こっています」と、リバーモア氏。そしてこれが、地球内部の外核で、液体の鉄のジェット噴流が起きていた時期と重なるという。ただし、この2つの出来事の間に関連があるかどうかはわからない。

173:実名攻撃大好きKITTY
19/02/10 17:32:51.99 /z03ksNP0.net
伊勢名物「赤福餅」などに使われている赤小豆を原料にしたあんの色の正体を、名古屋大の吉田久美教授(天然物化学)らの研究チームが突き止めた。
赤小豆の種皮から、新発見となる紫色の色素を取り出す事に成功した。吉田教授は「高級なあんほど紫色とされている。
これまで職人の技と勘に頼ってきた加工法が科学的に解明できれば、より美しい色が出せるかもしれない」と話している。
赤小豆は、和菓子やあんパンなどのあんの原料に使用されている身近な食材。赤小豆の色素はこれまで、同じ豆類の黒大豆や金時豆などに含まれるアントシアニンだとされてきた。
しかしチームの研究で、赤小豆にはアントシアニンがほとんど含まれないことが分かり、紫色の正体は謎だった。
研究チームは赤小豆の種皮から不純物を取り除き、色素を抽出した結果、2種類の紫色の色素を発見した。「カテキノピラノシアニジンA、B」と名付け、水に溶けない性質なども分かった。
あんにもこの色素が含まれているのを確認し、紫色の正体を裏付けたとしている。
赤小豆をあんにする過程では、煮汁を数回捨てる渋切り作業をする。研究チームは、その際に褐色のタンニンなど水溶性の色素が水に溶けて除去され、
「カテキノピラノシアニジンA、B」があん粒子に付着することで、紫色になるとみている。その後、砂糖などを加えることで色合いが変化していく。
吉田教授は「今後、色素の生成過程なども調べ、小豆をどのように炊いたらきれいな紫色になるのかを解明したい」と話している。
研究成果は英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」(電子版)に掲載された。

174:実名攻撃大好きKITTY
19/02/13 07:00:48.99 SiSsqsVn0.net
アルマ望遠鏡による観測から、若い星を取り巻く原始惑星系円盤にメタノールやアセトアルデヒドなど多数の有機分子が発見された。
1300光年彼方にある「オリオン座V883星」は、若い星でときどき見られる一時的な大増光の最中にある。
こうした増光は星の周囲を取り巻く塵やガスの円盤(原始惑星系円盤)から大量の物質が星に落下することで起こると考えられているが、100年程度しか続かないため珍しい存在だ。
原始惑星系円盤の中でも、中心星から遠い低温の領域では様々な有機物と水が混じりあった氷が塵の表面に付着していると考えられている。
だが、星が急激に明るくなると円盤の温度が上昇し、スノーライン(円盤内で氷が昇華する温度になる場所)より外側でも広い範囲にわたって、
氷に閉じ込められていた様々な分子がガスとして放出されると想定される。
こうした分子の成分を調べるため、韓国・キョンヒ大学のJeong-Eun Leeさんと東京大学の相川祐理さんたちの研究チームは、アルマ望遠鏡でこの星を観測した。
その結果、複雑な有機分子であるメタノール(CH3OH)、アセトアルデヒド(CH3CHO)、ギ酸メチル(CH3OCHO)、アセトニトリル(CH3CN)、アセトン(CH3COCH3)、エチレンオキシド(H3COCH3)、
ギ酸(HCOOH)、メタンチオール(CH3SH)が発見された。
アセトンが原始惑星系円盤で検出されたのは初めてのことだ。さらに、オリオン座V883星の円盤では、発見された分子の水素に対する存在比が一般的な原始惑星系円盤に比べて約1000倍以上高いことがわかった。
これは、中心星の急増光によって確かに氷からガスとして分子が放出されたことを裏付けている。オリオン座V883星の周りの氷に含まれる複雑な有機分子の成分が、
探査機「ロゼッタ」が調べたチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)の成分と似ていることも明らかになった。
またアルマ望遠鏡の高い解像度により、原始惑星系円盤内のメタノールとアセトアルデヒドの空間分布がよく似ており、
半径60天文単位(太陽系の海王星軌道の2倍の大きさ、約90億km)ほどのところにリング状に分布していることもわかった。
「彗星に限らず、地球型惑星や氷惑星は円盤内の固体物質の集積で形成されます。ですから、固体物質の組成を解明することは惑星系形成の研究において非常に重要なのです」(相川さん)。

175:実名攻撃大好きKITTY
19/02/14 22:48:40.38 ryQOhNX40.net
社長の出身大学上位50校
順位(前年) 出身大学 社長数(人)(前年) 増減
1 (1) 日本大学22,582 (23,049) ▲467
2 (2) 慶應義塾大学11,703 (12,004) ▲301
3 (3) 早稲田大学10,993 (11,246) ▲253
4 (4) 明治大学9,580 (9,828) ▲248
5 (5) 中央大学8,534 (8,758) ▲224
6 (6) 法政大学6,971 (7,192) ▲221
7 (7) 近畿大学6,243 (6,206) +37
8 (9) 東海大学5,663 (5,534) +129
9 (8) 同志社大学5,561 (5,680) ▲119
10 (10) 関西大学4,475 (4,534) ▲59
11 (12) 青山学院大学4,025 (4,043) ▲18
12 (11) 立教大学4,023 (4,131) ▲108
13 (13) 専修大学3,985 (4,001) ▲16
14 (16) 外国の大学3,853 (3,563) +290
15 (14) 立命館大学3,754 (3,812) ▲58
URLリンク(www.senshu-u.ac.jp)
URLリンク(www.senshu-u.ac.jp)

176:実名攻撃大好きKITTY
19/02/15 06:59:47.76 nYeDqlXD0.net
太陽系などがある天の川銀河の中心付近に、太陽の3万倍の質量を持つ中型のブラックホールがあることが分かったと、国立天文台などの研究チームが発表した。
ブラックホールの進化の解明につながる可能性があるという。論文が米専門誌に掲載された。
天の川銀河の中心には、太陽の400万倍の質量を持つ巨大なブラックホールがあるとされる。
その近辺に、中型のブラックホールが存在する可能性が複数報告されているが、存在を示す確かな証拠は見つかっていなかった。
チームは、南米チリの電波望遠鏡「ALMAアルマ」を使って、天の川銀河の中心付近にあるガスの塊から出る電波を観測した。
その結果、ガスの塊は二つあり、両方とも同じ中心の周りを楕円だえんを描くように回転していた。
中心には太陽の3万倍の質量の重力源があると推定され、周囲に明るい光を放つ天体がないことなどから、ブラックホールと結論づけた。
チームの竹川俊也・国立天文台特任研究員は、「中型のブラックホールは、巨大なブラックホールの種のようなもの。さらに観測を続けて、ブラックホールの進化を解き明かしたい」と話している。

177:実名攻撃大好きKITTY
19/02/16 05:10:25.83 PekRm3O00.net
菓子パンやスナック、ソーセージ、レトルト食品といった添加物など複数の成分を含み、工業的に大量生産される「超加工食品」を多く食べることが、
死亡リスクの増加に関連していることが研究によって明らかになりました。
スナックやアイスクリーム、キャンディー、エナジーバー、加工肉などの塩分や砂糖などの添加物を多く含む超加工食品は、複雑な調理が必要なく買ってきてすぐ食べられる利便性があります。
長期間の保存が利くものも多く、人々の食事の中で超加工食品が占める割合はどんどん上昇しています。
パリ大学の研究チームは、2009年から45歳以上でフランス在住の4万4551人を対象に7年間の追跡調査を行いました。
被験者は過去24時間に食べたものを定期的に記入し、摂取したカロリー量や超加工食品が食事に占める割合など、さまざまなデータを収集したとのこと。
実験期間中に被験者のうち602人が死亡し、そのうち219人がガンで、34人が心血管疾患が原因で亡くなったとされています。
研究の結果、超加工食品は被験者のカロリー摂取料のうち29%近くを占めていることがわかりましたが、フランスは先進国の中で見ると超加工食品の消費量が比較的少ない国であり、
食生活に占める超加工食品の割合は14%ほどだそうです。一方でイギリスでは超加工食品が食事の50%以上を占めており、超加工食品の消費量は過去数十年で大幅に増加していると研究チームは述べています。
研究チームが人々の死亡リスクと超加工食品の摂取量について分析した結果、超加工食品の摂取料が10%上昇するごとに被験者の死亡リスクが14%高くなるという事実が明らかになりました。
貧困や喫煙、飲酒、肥満、低学歴、運動不足、家庭環境といった死亡リスクの増大に関わる項目の影響を除外した後でも、超加工食品の摂取量増加と死亡リスクの増大は明確に認められたとのこと。
今回の研究結果はあくまでも超加工食品と死亡リスクの間に関連があることが判明しただけであり、両者の因果関係についてはわかっていません。
しかし、超加工食品は砂糖や塩分を多く含み、食物繊維などの栄養素が少ないという傾向にあり、これらの食品に含まれる成分が心臓病やガンなどのリスク増加に寄与する可能性を研究者は示唆しています。

178:実名攻撃大好きKITTY
19/02/18 02:13:41.33 rYzxjavb0.net
カラスの一種であるカレドニアガラスが、3工程もの計画を立て、道具を使って餌を手に入れる能力をもつことが、新たな研究で判明した。
これまで動物には未来を想像し、計画を立てて行動する知能は備わっていないとされてきた。
「チェスをする人間のようです」と、研究を指揮したニュージーランド、オークランド大学のアレックス・テイラー氏は話す。研究成果は、2019年2月7日付けの学術誌「Current Biology」に発表された。
カレドニアガラスは、オーストラリアの東の島々に生息するカラス科の鳥で、道具を作ることで知られている。小枝を加工して槍や釣り針を作り、それを使って獲物の幼虫をとる。
ほかに、石を使って餌をとる研究例もある。筒に水を入れ、餌を浮かべておく。ただし、カラスのくちばしは餌に届かない。するとカラスは容器に石を落とし、くちばしが届くまで水位を上げて餌をとるのだ。
とはいえ、カラスが頭の中で、行動を事前にどこまで計画しているかは不明だった。テイラー氏も「決定的な証拠を示すのは非常に難しい」と説明する。
「動物がどう考えているかまでは、私たちにはわからないのですから」
何を考えているのかをカラスに聞くことはできない。カラスの行動から何が起きているのか推測するのは簡単でも、それを証明するには緻密に試験する必要があった。
そこで、研究チームは、野生のカレドニアガラスを飼い慣らし、パズルを解く訓練をした。
例えば、筒に石を落とせば餌が手に入るといった方法を複数、カラスに覚えさせた。一つひとつのパズルを訓練し終わると、研究チームは実験装置にカラスを放した。
テイラー氏のチームがつくった実験装置は次のようなものだ。装置の外側の4面には1面ごとに仕掛けを設置した。さらに、他の面から仕掛けが見えないように、ついたてで区切って小部屋のようにする。
そして、1つ目の小部屋には小枝を置いた。2つ目の小部屋には、筒の中に石を入れた。この石は小枝を使わないと取れない仕組みだ。
3つ目の小部屋には、石を落とすと肉が出てくる仕掛けを作った。そして4つ目には、カラスを惑わすために、餌取りでは使わない別の道具を置いた。

179:実名攻撃大好きKITTY
19/02/21 03:09:43.62 Plzpjkme0.net
「ディープラーニングは、原理的には単純な最小二乗法にすぎない」―2月18日付けで日本経済新聞電子版が公開した記事について、Twitterでは「ディープラーニング=最小二乗法」という解釈は異なるのではという指摘が相次いだ。
19日には「ディープラーニング」「最小二乗法」といったワードがTwitterでトレンド入りし、波紋が広がっていた。
日経の記事では、慶應義塾大学経済学部の小林慶一郎教授がAI技術について解説。
「近年、驚異的な発展を見せているAIのディープラーニング(深層学習)は、原理的には単純な最小二乗法(誤差を最小にする近似計算の一手法)にすぎない」と言及し、
「ディープラーニングは『最小二乗法』」と題する図版が掲載された。
最小二乗法は、測定で得られたデータの組を、1次関数など特定の関数を用いて近似するときに、
想定する関数が測定値に対してよい近似となるように、モデル関数の値と測定値の差の2乗和を最小とするような係数を決定する方法。
ディープラーニングに詳しい東京大学の松尾豊特任准教授は、2018年8月に登壇したイベントで、
「ディープラーニングは最小二乗法のお化けのようなもの」「従来のマシンラーニングは(階層的に)『浅い』関数を使っていたが、ディープラーニングは『深い』関数を使っている」と説明していた。
松尾氏は2月20日、Twitterの公式アカウントで「小林慶一郎先生はよく議論させていただくので、少し責任を感じています」とツイート。
ディープラーニングを簡潔に解説するため「深い関数を使った最小二乗法」という言葉を使ってきたが、「深い関数を使った」という説明がいつも抜け落ちてしまうと嘆く。

180:実名攻撃大好きKITTY
19/02/22 07:15:30.04 3Srb9VXf0.net
150年以上にわたって科学者を悩ませてきた「なぜシマウマはしま模様なのか?」という謎には、「捕食者を避けるため」「体温をうまく制御するため」「社会的機能のため」といったいくつかの仮説が立てられましたが、いまだ結論は出ていないまま。
ブリストル大学とカリフォルニア大学デービス校の科学者たちもこの謎を調査しており、新たに「吸血動物を避けるため」という説の証拠を追加しました。
研究を行ったTim Caro教授とMartin How博士のチームはビデオ分析技術を駆使し、イギリスのサマーセットでアブ科の虫とシマウマ、そしてしま模様のない馬を使って実験を実施。
Caro教授はシマウマや足にしま模様がある種の馬はアブが多い地域に生息していることを2014年に論文にしており、またこのようなアブはしま模様の皮膚に着地するのが難しいと主張する研究者もいましたが、
実際にシマウマをかもうとするアブが観察された研究はなかったとのこと。
撮影された映像が分析された結果、アブはシマウマを問題なく発見できるものの、その後の着地に失敗することが示されました。
アブはシマウマに近づくとそのまま通り過ぎたり体にぶつかったりすることが多く、しま模様のない馬に比べて吸血の成功率は4分の1だったといいます。
この理由について研究者は、しま模様がアブの視覚系を妨害しているとみているとのこと。
アブはシマウマに近づくことができますが、ごく近くまで寄った時に、しま模様がアブの低解像度の目をくらませるのだとみられています。
詳細な原因はわかっていませんが、「アブはしま模様の黒い部分を木と間違い、木と木の間にあたる白い部分を通過しようとした」という可能性や、
「物がアブの視界を横切ったのと勘違いした」可能性があると研究者は述べています。
Bellido氏は目くらまし効果のためにはしま模様の「太さ」と「方向が均一でないこと」が重要であるとしており、Caro教授は今後、太さや方向のパターンを変えたコートを使ってアブの行動が変化するかどうかを観察する予定です。
蚊対策にしま模様の服を着るべきか?という問いに対して、「研究結果が出るまではコメントに慎重になっており、今のところ確証は得られていませんが」と前置きしつつ、Caro教授は「しま模様のTシャツはうまく機能するかもしれません」と述べました。

181:実名攻撃大好きKITTY
19/02/24 09:10:01.66 TpZKXgNf0.net
がん患者の免疫細胞が、どれくらいがんを攻撃する力があるかを調べる技術を開発したと、大阪大の岩堀幸太特任講師(呼吸器内科)らのチームが22日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに論文を発表した。
この技術を使えば、オプジーボなどのがん免疫療法の効果を事前に予測できる可能性があるという。
オプジーボやキイトルーダといった免疫の力を利用してがんを攻撃する薬は「免疫チェックポイント阻害剤」と呼ばれ、様々な種類のがんに使われるようになっている。
ただ、よく効く人は2~3割とされる一方、事前に効果を予測する方法は確立していない。
チームは、免疫細胞とがん細胞の両方に結合する性質を持った物質を使用。
患者の血液に含まれる免疫細胞とともに皿の中に入れ、がん細胞が死滅する割合をみることで、免疫細胞の攻撃力を評価できることを確認した。
さらに培養皿にオプジーボを加えて実験。攻撃力が高いと評価した免疫細胞ほど、オプジーボの効果が高いこともわかった。
実際に免疫チェックポイント阻害剤を使った患者6人を比べると、免疫細胞の攻撃力が高い3人の方が、低い3人より、薬の効果がないなどの理由で治療を中断しないで済んでいたという。
岩堀さんは「現在、さらに多くの患者できちんと効果を予測できるか調べている。3年後くらいには実用化したい」と話している。

182:実名攻撃大好きKITTY
19/02/25 18:57:18.77 QrSJYJR30.net
人工知能(AI)が人類の知能を超える転換点のことを指すシンギュラリティ。
「機械が人間の脳を超える」ことで、人類に豊かな未来をもたらすという肯定的な意見がある一方で、SF映画などで取り上げられるように悲劇を生むのではないか、という懸念を抱く声も少なくありません。
建築家で、文化論に関する多数の著書で知られる名古屋工業大学名誉教授・若山滋氏は、「AIについて考えることは、そのまま人間について考えること」と言います。
どういうことでしょうか? 若山氏が独自の視点で論じます。
「AI(人工知能)」という言葉がブームだ。
ここで、コンピューター分野でも、ビジネス分野でもない、都市論、文明論的な観点から考察してみたい。まずは歴史を振り返ろう。
AIについて考えることは、そのまま人間について考えることなのだ。
家や都市は、人間だけのものではない。
鳥もビーバーも、家をつくる。蟻も蜂も、都市的な空間に住む。
洞窟時代の人間に比べれば、そういった動物の方が高度な建築と都市をもっていたともいえる。
しかし人間はその居住空間を不断に発達させ、今日のように高度で複雑な居住環境を築いてきた。
人類はその生態を不可逆的に変化させる動物なのだ。
人間は、道具を使い、農耕し、定住する。その居住地は、次第に大きくなり、密度が高くなり、宗教建築や宮殿建築が複雑化し、絵と文字と彫刻が現れ、
道路が敷かれ、橋が架かり、水道が引かれる。やがてガス灯や電灯が灯り、高層化され、鉄道の駅ができ、自動車が走り、情報網が広がっていく。
人は都市化する動物である。
馬が走るように、鳥が飛ぶように、都市化する動物である。不可逆的に、加速度的に、都市化する動物である。そして近年、インターネットという、まったく新しいタイプの都市化が始まった。

183:実名攻撃大好きKITTY
19/03/01 13:13:23.46 q6R4n3SP0.net
8世紀初めに焼失したウズベキスタンにあるシルクロード都市の遺跡「カフィル・カラ城」の発掘調査でゾロアスター教(拝火教)を信仰したソグド人のものとみられる、
ハート形の金製品や指輪飾りの装身具など約20点が見つかったと国立民族学博物館(大阪府吹田市)と帝塚山大(奈良市)の調査団が28日、発表した。
調査団によると、城の玉座付近の祭壇から出土。中央アジアを拠点とし、シルクロード交易を担ったソグド人の金製品などの出土例は貴重という。
カフィル・カラ城は中央アジア最大のシルクロード都市があったサマルカンドの東南約30キロで、軍事拠点やソグド人の王の離宮とされる。

184:実名攻撃大好きKITTY
19/03/02 02:13:12.33 RlIyfM9I0.net
「生きた化石」として知られるカブトガニは、実はクモと同じ仲間であることが、新たな研究で示唆された。
2019年2月14日付けで学術誌「Systematic Biology」に発表された論文によると、カブトガニはクモやサソリ、ダニなどと同じクモ綱(クモガタ綱とも)に属するという。
この研究では、カブトガニ類とクモ綱の生物について膨大な遺伝子解析を行い、その結果をもとに最も妥当と思われる系統樹を作り上げた。
「系統樹を描くとき、これらのグループを分類するのは常にやっかいな問題でした」と研究リーダーを務めた米ウィスコンシン大学マディソン校のヘスース・バイェステロス氏は話す。
「しかし、今回の分析で何よりも驚いたのは、どのようにデータを処理しても、一貫して同じ結果が得られたことです。つまりカブトガニは、系統樹において常にクモ綱の中に分類されたのです」
カブトガニ類もクモ綱も、さらに上位の大きな分類である「鋏角(きょうかく)亜門」に属していることは、以前から分かっていた。
しかし、厳密な意味でどれほど近い関係なのかは謎だった。
カブトガニ類は、血液が青く、穴を掘る習性がある。最古の化石は4億5000万年前のものだ。ちょうどその頃、クモ綱の動物も出現し始める。
これまでカブトガニの出現は、次のように考えられてきた。まず、クモ綱の動物とカブトガニは、ある種の水生鋏角類と思われる共通祖先から枝分かれした。
片方の系統はすぐに陸に上がり、10万種にも多様化し、今日のクモ綱になった。
もう片方の系統であるカブトガニ類は、海にとどまり、いくつもの大量絶滅期をほとんど姿を変えずに生き残った。
今日まで生き延びたカブトガニは、わずかに4種。体長30センチを超えるものもある。これが従来の説だった。

185:実名攻撃大好きKITTY
19/03/04 07:08:10.68 9wIB8h1U0.net
地球外生命探査、それも太陽系の外側で生命の痕跡を探そうという取り組みが今、活気を帯びている。
これまでに存在が確認されている太陽系外惑星はおよそ4000個。その多くは2009年に米航空宇宙局(NASA)が打ち上げたケプラー宇宙望遠鏡による観測で発見された。
生命を宿す惑星は宇宙ではありふれた存在なのか、それともほぼゼロなのか。
ケプラーが出した答えは明快だった。宇宙には恒星よりも多くの惑星があり、少なくともその4分の1は、生命が存在する可能性のある「ハビタブルゾーン」と呼ばれる領域に位置する地球サイズの惑星だというのだ。
天の川銀河には少なくとも1000億個の恒星があるから、最低でも250億個は生命を宿せる惑星があるとみていい。しかも宇宙には天の川銀河のような銀河が何兆個もあるのだ。
ケプラーのデータを受けて、研究の方向や手法が変わった。地球外生命の存在については、ほぼ疑う余地がない。今や問題は、地球外生命が存在するか否かではなく、それをどうやって見つけるかだ。
方法の一つは、生命の痕跡「バイオシグネチャー」を探すこと。恒星の光が惑星に反射されるか、あるいは惑星の大気を通るとき、大気中のガスが特定の波長の光を吸収する。
望遠鏡で集めた光に対して分光分析を行えば、酸素、二酸化炭素、メタンなど、生命と関連のあるガスの有無を調べられる。
コンピューターと望遠鏡の性能向上に伴って、高度な文明の痕跡「テクノシグネチャー」を検出しようとする探査も行われるようになった。テクノシグネチャーには、レーザーパルスや大気を汚染するガスなどがある。
銀河に惑星があふれていることがわかって、地球外生命の探査に大きな弾みがついた。
多額の民間資金が寄せられたおかげで、これまでよりはるかに決定プロセスが迅速で、失敗のリスクを恐れない研究プロジェクトが始動。NASAも宇宙生物学の分野に注力している。

186:実名攻撃大好きKITTY
19/03/08 06:44:59.12 J+Q4hfLs0.net
京都大学生態学研究センターの東樹宏和准教授、森林総合研究所の黒川紘子主任研究員、筑波大学山岳科学センターの田中健太准教授らの研究グループは、草原生態系の植物の葉や根に、膨大な種類の細菌と真菌が共生していることを見出した。
草原の生態系は生物多様性の宝庫である。多数の植物種、その植物を訪れる多様な昆虫、さらには、昆虫や小型哺乳類を捕食する鳥類・哺乳類が草原生態系を構成している。
現在、日本各地で急速に草原が失われつつあるが、草原生態系が失われた際に、人類が何を失うのか、客観的に判断するためのデータが不足しているのが現状であった。
そこで、同研究グループは、植物の葉や根に共生する微生物の集まりを網羅的に分析するため、植物の種多様性が極めて高い長野県菅平高原において野外調査を実施し、33目137種の植物をサンプルとして収集した。
植物に共生する細菌類(バクテリア)および真菌類(きのこ・かび・酵母)を「DNA メタバーコーディング」で分析したところ、7,991系統もの細菌および古細菌と5,099系統もの真菌が検出された。
この中には、植物の成長を促進しうる微生物や、医薬品の原料物質を生産しうる微生物が多数含まれていた。さらに、日本での報告事例が極めて少ない菌もあった。
本成果は、草原生態系の中に、多数の有用資源が眠っていることを示唆するものである。この微生物データの蓄積により、機能性の高い資源を有効利用できると期待される。

187:実名攻撃大好きKITTY
19/03/09 20:02:01.37 yUpKRqvp0.net
欧州合同原子核研究機関(CERN)は5日、暗黒物質(ダークマター)に関連する素粒子を探すための新たな実験を計画中であることを明らかにした。ダークマターは宇宙の約27%を構成すると考えられている。
フランスとスイスの国境にまたがる、全長27キロのトンネル内に設置された巨大実験施設「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」を運用するCERNによると、新たな実験は「弱く相互作用する軽い粒子を探すように設計」されているという。
科学者らによると、恒星、星間ガスや塵(ちり)、惑星とその上にあるすべてのものを含む、いわゆる通常物質は宇宙全体の5%にすぎないという。
宇宙の残りの95%を占めるのはダークマターとダークエネルギーだが、科学者らはまだどちらも直接観測するには至っていない。
望遠鏡では観測できない謎の物質ダークマターは、宇宙の他の天体に及ぼす重力を通じて検知される。
実験についてCERNは声明を発表し、「実験でターゲットにされる粒子の一部はダークマターに関連している」と言及している。
LHCは2010年、高エネルギー陽子同士を光速に近い速度で衝突させる実験を開始した。
この衝突では新たな素粒子が生成され、物理学者らに自然の法則に関する新たな観察機会を提供し、宇宙の理解を深めることにもつながると期待がかかる。
だが、LHCに設置されている4台の主検出器は、ダークマターに関連付けられている「弱く相互作用する軽粒子」の証拠をつかむのには適していない。
この問題についてCERNは、「これらの粒子は他の物質と相互作用せずに数百メートル進んだ後、電子や陽電子などの既知の検出可能な粒子に姿を変える可能性がある。
このエキゾチック粒子は現在のビームラインに沿った既存の検出器では捕捉されず、検出されないままになると考えられる」と説明している。
これに対処するため、「FASER」と呼ばれる最新機器が新たに開発された。FASERは非常に高感度の検出を実行できるため、今回のような実験でも粒子も見つけ出すことが可能となる。
今回の実験の目的は、いわゆる暗黒光子(ダークフォトン)やニュートラリーノなどの仮説上の粒子を探すことだ。これらの粒子もまた、ダークマターに関連するとされる。実験は2021年から2023年までの間に始まる見込みとなっている。

188:実名攻撃大好きKITTY
19/03/10 00:14:38.67 ngpf8E+C0.net
飼い主もイヌも手足がひょろりと長い、ボサボサ頭の飼い主がボサボサの毛のイヌを連れている―。
見た目が互いによく似たイヌと飼い主は、はたから見ていて微笑ましい。実際にイヌは飼い主と似るという最新の研究成果が、2019年2月15日付けのオンラインの学術誌「Journal of Research in Personality」に発表された。
といってもこの研究が注目したのは、外見ではなく性格の類似性についてだ。
論文の主執筆者で米ミシガン州立大学の社会心理学者、ウィリアム・J・チョピク氏は、長年、人間関係の変化について研究してきた。
ところが、今回は人間とイヌとの絆に興味を引かれ、関係と変化について調査したという。(参考記事:「最古の犬の絵か? 狩りやペットの歴史にも一石」)
調査は、1681匹のイヌの飼い主たちに、自分自身の性格と飼い犬の性格について、質問票に記入してもらう形で行われた。その結果、イヌと飼い主は、性格の特徴が似ていることがわかった。
例えば、同調性が高い人は、活動的で興奮しやすい(しかし攻撃的でない)イヌを飼う傾向が、ほかの人の2倍多かった。また、誠実な性格の飼い主は飼い犬について「よく訓練されている」と評価し、神経過敏な飼い主は「自分の犬は怖がり」とする傾向があった。
チョピク氏は「落ち着いた人であれば、その人が飼うイヌも落ち着いています」と話す。
一方で調査の難しさもチョピク氏は認めている。というのも、相手が人間であれば、本人に自身について質問できるが、相手はイヌなので飼い主の評価に頼るほかない。
では、イヌの評価に飼い主のバイアスが強くかかる(飼い主が自分自身の性格をイヌに投影してしまう)ことがあったかというと、そうした心配は不要なようだ。
というのも、過去に行われた同様の研究で、飼い主以外であっても、イヌの性格については飼い主と同じ評価になる傾向が強いことがわかっているからだ。

189:実名攻撃大好きKITTY
19/03/11 20:44:48.97 S3EoO6eM0.net
コオロギの聴覚器の中に人間の「耳小骨」に似た構造があり、この構造が音の高低を識別している可能性が高いことが分かった、と北海道大学の研究グループがこのほど発表した。
秋に鳴く虫の代表格のコオロギは人間より広い周波数の音を聞き分けることができるが、その不思議なメカニズムを解明した興味深い研究成果だ。
研究グループは北海道大学電子科学研究所の西野浩史助教のほか、堂前愛研究員、同大学院情報科学研究科の岡嶋孝治教授、森林総合研究所の高梨琢磨主任研究員らで構成された。
研究グループによると、コオロギのオスは羽をこすり合わせて音を出し、同種のメスを呼び寄せるが、種によって利用する音の高さ(周波数)が異なる。
このため、どの種の音かを聞き分けることが種の存続に不可欠という。また捕食者のコウモリから逃れるためにも聴覚は重要で、コオロギは低い音からコウモリの出す超音波に至るまで、人間より広い周波数帯の音を聴き分けることができる。
しかし鼓膜を持つ耳としては動物の中で最小(200マイクロメートル)なのになぜこうした高機能の耳を持つかを説明できるメカニズムはよく分かっていなかった。
コオロギの聴覚器は前肢にあり、前後2枚の鼓膜からなる。
西野さんらは、この聴覚器の感覚細胞に蛍光色素を注入して染色するなどして工夫し、聴覚器とその周囲の組織の三次元構造を「共焦点レーザー顕微鏡」で高精細で明らかにすることに成功した。
そして得られた聴覚器の中の構造データを詳しく調べた結果、聴覚器の中に音により生じた鼓膜の振動をリンパ液の流れに変換する「上皮コア」と呼ばれる構造があることを発見した。
この構造は1枚の鼓膜に入射した音をリンパ液の流れに置き換える構造を持つという点で人間の耳小骨と呼ばれる部分に似ており、ここが音の高低を識別している可能性が高いという。
今回の西野さんらの研究により、人間とコオロギのような昆虫は進化的起源が大きく異なるのにいずれも、音の高低を識別できる構造をもつ点で原理的によく似ていることが分かった。
研究グループは「動物は種を問わず、音の周波数の細かい識別のためには振動を液体の流れに変換する過程が必要なのかもしれない」としている。

190:実名攻撃大好きKITTY
19/03/15 13:26:55.53 Rp95SeHG0.net
ポケットサイズの強力な磁石で、金やプラチナなどのレアメタルを選び出す仕組みを、大阪大の植田千秋准教授(磁気科学)らの研究チームが開発し、13日発表した。
英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。
この技術を応用させれば、将来、ゴミの山から希少な金属を拾い出したり、逆にマイクロプラスチックなど有害なものを拾い出して環境浄化に役立てたりできる可能性がある。
チームは物質ごとが持つ磁気力に差があることに着目。「ネオジム磁石」と呼ばれる強力な磁石を使った4センチ四方の装置をつくり、磁石のN極とS極の間(約4ミリ)から様々な物質を落とした。
すると、磁場に反発する性質をもつ黒鉛と、逆に引き寄せられる性質をもつ岩石(カンラン石)は左右反対側に落下。磁気力が極端に弱い金やプラチナなどのレアメタルは中央付近に落ちるなど、物質ごとに違う場所に落下させることができた。
こうした仕組みは「磁気分離」と呼ばれ、鉄など強い磁気力をもつものでは使われてきた。植田准教授は「磁気分離が物質全体で可能なことが実証できた。
まだ磁気力が似たレアメタル同士などの分離は難しいが、実用化に向けて性能を上げたい」と話す。

191:実名攻撃大好きKITTY
19/03/17 07:44:23.17 N4beMh/o0.net
人は誰しも長生きしたいと思う。不老不死は、秦の始皇帝にかぎらず、はるかな昔に人が死を意識したときからの永遠の願いだろう。
長寿の確実な記録としては、フランス人のジャンヌ・カルマン氏(女性、1997年没)が122歳まで生きたのが最高とされている。目を転じて動物界を見渡せば、100歳以上まで生きるものとして、クジラがいる。
このようなクジラは大きすぎて、水族館で飼うことができない。そのため、何年生きるのか長いあいだわからなかった。しかし、1955年にPurvesが、クジラの耳垢(じこう)に記録された年輪によって、年齢を推定できることを発見した。
クジラは外耳と中耳をほとんど使っておらず、耳の穴もふさがっている。だから、鯨は耳垢を外に捨てることができず、生涯にわたって耳垢が溜まり続ける。その耳垢にできる年輪によって、年齢がわかるのだ。
クジラはこのように長生きだが、カバやサイは約50年、ウマは約30年、イヌは約20年生きることが知られている。マウスは短命で、3年ほどしか生きない。
もちろん同じ種でも、個体によって寿命はずいぶん違う。それでも大雑把にいえば、体の大きい種のほうが、寿命が長い傾向はありそうだ。
体が大きい動物ほど、たくさん食べなくてはならない。その理由の1つは、大きい動物ほど、生きていくために多くのエネルギーを使うからだ。この、生きていくために使うエネルギー量を、代謝量と言う。
体の大きい動物ほど代謝量は大きい。しかし、たとえば体重が10倍重いからといって、代謝量も10倍になるわけではない。
だいたい5~6倍にしかならない。代謝量は、体重ほどは増えないのである(逆にいえば、体重当たりの代謝量は、体の小さい動物のほうが大きくなる)。
実は、この現象は、100年以上前の19世紀から知られていた。そして、さまざまな哺乳類について代謝量が調べられ、ほぼ体重の3/4乗に比例すると結論されていた。
その後、心拍時間(心臓が打つ間隔)や寿命も、体重に対して同じように変化すると言われるようになった。つまり、どの哺乳類でも、寿命を心拍時間で割れば、同じ値になるということだ。
ネズミのように小さな動物は、心臓が速く打つ。一方、ゾウのように大きな動物は、心臓がゆっくり打つ。しかし、ネズミでもゾウでも、一生のあいだに心臓が打つ回数は、同じ8億回だと言うのである。

192:実名攻撃大好きKITTY
19/03/19 07:29:13.90 QMJBGvk60.net
古代ギリシアの歴史家・ヘロドトスの著作「歴史」第2巻にはナイル川についての記述があり、「Baris」と呼ばれる貨物船が描写されています。
長らく、学者たちはその文章の解釈に苦労していましたが、ナイル川河口近くで沈んでいた船の調査により、Barisがどういうものだったのかが明らかになっています。
ヒルティ財団の支援を受けて、アレキサンドリア近海の調査を行っていたオックスフォード大学海洋考古学センターは、水没した港湾都市「トロニス-ヘラクレイオン」の遺跡周辺で、船体の70%が残っているという極めて状態のよい難破船「Ship 17」を発見しました。
トロニス-ヘラクレイオンはアレキサンドリアの北東に位置します。
Ship 17は最も長い部分で28mある、大きな三日月型の船体と、厚板にほぞを組み合わせた構造が特徴的です。
これはまさに、ヘロドトスが「歴史」第2巻に記した、長さ約1mにカットした厚板をレンガのように並べてほぞをかませて作る「Baris」と呼ばれる貨物船と共通しており、ヘロドトスの書き記した内容がそのまま本当であったことがわかります。
ヘロドトスが「竜骨(キール)に穴が開いていて舵を通していた」という操舵システムは、このようなものであったと考えられています。
オックスフォード海洋考古学センターでは研究結果をまとめて出版しており、Ship 17についての話は「Ship 17: a baris from Thonis-Heracleion」という書籍にまとめられているとのことです。

193:実名攻撃大好きKITTY
19/03/20 13:45:02.90 9siDPkz40.net
カニアナヤブカは魚から吸血する蚊の一種である。このカニアナヤブカが野外において具体的にどの魚の血を吸っているか、という調査の難しい問題が、分子生物学的な手法によって解き明かされた。
研究は、岐阜大学教育学部の三宅崇准教授、同学部卒業生相原夏樹さん、琉球大学熱帯生物圏研究センターの山平寿智教授、同大学院生小林大純さん、
沖縄科学技術大学院大学の前田健研究員、同小柳亮技術員、東京大学大気海洋研究所の新里宙也准教授らの共同研究によるものである。
カニアナヤブカは亜熱帯のマングローブ林などに生息する。オカガニ類やオキナワアナジャコの穴に棲み付き、夜間に穴から出て魚の血を吸いに行くことがこれまでに解明されていた。
おそらくは汽水域への適応進出に伴って魚の血を吸うようになったと考えられ、実験環境下ではトビハゼという陸上で過ごす時間の長い魚の血を吸ったため、トビハゼ類の血を主な餌とすると推定されていた。
琉球列島の奄美大島、沖縄島、石垣島、西表島で採取したカニアナヤブカの未消化の胃の中の血からDNAを抽出し、塩基配列の情報から吸血源を割り出したところ、4目8科15種の魚を同定することができた。
予想に反し、トビハゼ類の血を吸っていたカニアナヤブカは全体の3%に過ぎず、西表島ではジャノメハゼ、沖縄島と奄美大島ではゴマホタテウミヘビなどの、空気呼吸魚・両生魚と呼ばれる種類の魚の血を主に吸っているということが明らかになった。
ただし、1個体のみではあるがクラカケモンゲラという水中で生活するはずの魚の血を吸っていた例も見つかり、どこでどのように吸血行動を取っているのか、解明することが今後の課題であるという。
なお研究の詳細は、英国の国際誌「Scientific Reports」に掲載されている。

194:実名攻撃大好きKITTY
19/03/24 12:42:15.44 b5S5qVY/0.net
「真実はいつもひとつ」のはずですが、真実を確かめるために実験したとしても、必ず1つの結果が得られるわけではありません。
例えば薬を投与したとして、効果があるのかないのか実験するとき、「薬の効果は偶然ではない」と統計学的に判断できたとき、その結果を「有意」と呼びます。
しかし、この「有意」という言葉に振り回されていると科学者800人が反対意見を表明しています。
20世紀初頭に統計学の開祖、ロナルド・フィッシャーは有意差検定という手法を開発。有意差検定は、薬の効果が「ある」のか「ない」のかははっきりとわからない場合においても、
「薬の効果がない」という確率を求め、「ある」のか「ない」のかを結論づけようという手法でした。
有意差検定では実験の計測結果から「P値」と呼ばれる確率変数を計算します。例えば、実験結果が起こりえる確率が95%以上である場合は、P値は0.05以下になります。
慣例的に科学者は「P値が0.05以下、つまりこの事象が起こりえる確率は95%以上ならば、この実験結果は偶然ではない」と判断し、「有意である」としていました。
当初、「有意であるかどうか」は「この実験結果は95%以上の確率で起こりえる」ということを示しているだけのはずでしたが、次第に「有意かどうか」が研究結果の結論を左右するようになり、
「研究が発表されるかどうか」や「実験が助成金を受けられるかどうか」などまで支配するようになっているとのこと。
アメリカ統計学協会事務局長ロン・ワッサースタイン氏は「実験結果を改ざんして、P値を自分の望む数値に近づける研究者や、実験に意義がある場合でも有意ではないために実験結果を公表しない研究者もいる」と述べています。
一般の人々と同様に、科学者も「統計的に有意であれば結果は真である」と信じがちです。ノースウェスタン大学のブレイク・マクシェーン氏は「実験の状況により、実験結果がガラッと変わり得ることはあり得りえます。
『真』か『真でない』のかの2択ではなく、もっと曖昧な結論、例えば健康に害があるかもしれない食べ物を食べるならば、『有害か』『無害か』ではなく、『健康に対するリスクはどれくらいだろう』ということを考えることが大切です」とコメントしています。

195:実名攻撃大好きKITTY
19/03/28 08:10:52.63 HOFfJGqx0.net
もはや国民的アニメと呼んでも良いだろう『名探偵コナン』。その中でお馴染みなのが、主人公・江戸川コナン(実は高校2年生の工藤新一が、
悪の組織によって小学1年生に変えられてしまった姿)が私立探偵・毛利小五郎の体を借りて事件の真相を暴くシーンだ。
コナンは彼を睡眠薬で眠らせると、胸に付けた「蝶ネクタイ型変声機」を使って、自分の声を毛利小五郎そっくりに変換する。
そして自らつきとめた事実を語って、問題を解決するのである―あたかも毛利小五郎が事件の謎を解いたかのようにして。
もちろん名探偵コナンはフィクション作品だが、多くのフィクション作品と同様に、劇中に登場するテクノロジーに現実のテクノロジーが追い付こうとしている。
そう、この蝶ネクタイ型変声機さながらの「声の変換」を実現する技術が登場しているのだ。
自分や誰かの声を任意に変化させることを「音声モーフィング」と呼び、いまAI技術をこの分野に応用しようという取り組みが盛んになっている。
そしてModulateがこのサービスを実現するのに活用したのが、「GAN(Generative Adversarial Networks、競争式生成ネットワーク)」と呼ばれる最新のAI技術だ。
簡単に説明すると、目標とするコンテンツを自動生成するAIと、そのコンテンツが本物かどうか見破るAIを用意し、
その間でコンテンツ生成と真偽鑑定の「競争」を何千何万回と繰り返させることで、より自然で本物に近いコンテンツを生成できるようにするという手法である。
GANはいま、映像コンテンツ生成の分野で大きく注目されており、その威力を見せつけるものとして、同じくオバマ前大統領をサンプルとした(なぜか彼はデモの素材として人気らしい)有名なフェイク動画がある。
当然ながら同社もそのような使い道は推奨しておらず、たとえばオンラインゲームなどで使用するアバターに好きな声を喋らせるといった活用法を想定しているそうである。
最近は他のユーザーとマイクを通じてコミュニケーションできるオンラインゲームも増えているが、いくらアバターを可愛らしい女性にしても、野太い声では自分が中年男性だとばれてしまう(もちろんその逆のパターンもあるだろう)。
そこでアバターを自分好みに着飾るのと同様に、声も好きなようにカスタマイズできれば、というわけだ。

196:実名攻撃大好きKITTY
19/03/29 07:13:37.78 qg/68gcO0.net
ジョージ・チャーチ教授率いるハーバード大学の研究チームは、これまでで最多となる1万3200もの遺伝子編集を1つの細胞に対して実施した。
最終的には、あらゆるウイルスに対して免疫を持つ人間移植用の臓器や組織の作製を目指すという。
遺伝子編集ツール「クリスパー(CRISPR)」の発明によって、科学者たちはゲノムの特定の箇所のDNAを改変できるようになった。しかし、CRISPRによる精密な修正は、一度に1カ所ずつしかできないことが多い。
それが過去の話になる日も、そう遠くないかもしれない。ハーバード大学の研究チームが、CRISPRを用いて、遺伝子編集技術の分野において史上最多となる1万3200もの遺伝子編集を、1つの細胞に対して実施したことを発表した。
遺伝学者のジョージ・チャーチ教授が率いる同研究チームは、現在よりはるかに大規模な遺伝子の書き換えの実現を目指している。最終的に人間までをも含む種の「根本的な再設計」につながる可能性があるという。
大規模な遺伝子編集はこれまでにも試されてきた。2017年、ポール・トーマス教授が率いるオーストラリアの研究チームは、マウスのY染色体に複数の遺伝子編集を施して、Y染色体の存在を消すことに成功した。
この手法は、余分な染色体により引き起こされるダウン症候群の治療に使える可能性があると目されている。

197:実名攻撃大好きKITTY
19/03/30 12:38:43.45 TpZMZFy00.net
うつを患う成人は記憶やストレス反応において重要な役割を果たす海馬が縮む、ということがこれまでの研究で明らかにされています。
新たな研究では、チームスポーツに参加する少年はこの海馬が大きく、9~11歳の間でうつを患う傾向が小さいことが示されました。
この研究を行ったのは、セントルイス・ワシントン大学で人文科学分野から認知神経科学を研究するLisa Gorham氏らの研究チーム。
Gorham氏らは、アメリカにおける子どもの脳の発達と健康を調査する長期的研究「ADOLESCENT BRAIN COGNITIVE DEVELOPMENT STUDY(ABCD研究)」に参加した9~11歳の子ども4191人を対象に調査を実施。
Gorham氏は「私たちは、音楽やアートといった活動ではなく、『スポーツへの参加』が少年・少女たちの海馬の大きさと関連しており、また少年たちのうつ傾向とも関連性があることを発見しました」「この研究は、
『スポーツに参加すること』『脳の特定部位の大きさ』『年少の子どものうつ症状』という3つの関連性を描いたという点で非常に重要です」と述べています。
上記のような相関関係は形式的でない日常的なスポーツに参加する子どもよりも、学校のチームや地域のリーグといった組織的なスポーツに参加している子どもに特に強くみられたとのこと。
このことから、社会的な相互の人間関係や、定期的にスポーツ活動を行うことなどが、海馬にとってより有益である可能性が考えられます。
一方、少女たちの「スポーツ参加」と「海馬の大きさ」に関連性はみられたものの、少年たちのようにはうつの症状との関連は見当たらなかったとのこと。
研究者たちはこの点について、少女とうつとの関係には別の要素が働いているのか、もしくは関連性が後年になってから出てくる可能性もある、とみています。
ただし、今回の研究結果は因果関係ではなく、あくまで関連性が発見されたという点に注意。
「チームスポーツへの参加が海馬を大きくしてうつの傾向を減らす」のか、それとも「うつの傾向が高い子どもがスポーツへ参加せず海馬も小さいのか」ということははっきりしていません。
今後の研究でこれら詳細が明らかになれば、少年少女に対し、うつ病予防のためにチームスポーツを奨励することの強力な証拠が得られると考えられています。

198:実名攻撃大好きKITTY
19/03/31 09:28:48.91 rm9So72s0.net
JXTGエネルギー、千代田化工建設、東京大学、クイーンズランド工科大学は2019年3月、オーストラリアにおいて有機ハイドライド低コストで製造し、日本で水素を取り出す世界初の技術検証に成功したと発表した。
東京大学主催の水素サプライチェーン構築を目指す社会連携研究の一環で、次世代のエネルギーとして期待される水素を、再生可能エネルギーを利用してCO2フリーかつ低コストに製造する技術の実現を後押しする成果だという。
燃焼時にCO2を排出しない水素は、次世代のエネルギーとして注目が集まっている。一方で社会への普及を目指すには、水素サプライチェーン全体の低コスト化が求められている。
そこでJXTGエネルギーらの共同研究グループは、水素の低コスト化を目指し、有機ハイドライド製造の工程を簡素化できる技術の検証に取り組んだ。
有機ハイドライドとは、水素を貯蔵・運搬できる物質の1種。水素をそのまま貯蔵・輸送する場合、高圧タンクを用意する必要があるなど、コスト面で課題がある。
そこで有機ハイドライドなど、常温常圧かつ液体で扱える「水素キャリア」を利用して貯蔵・輸送を行う方法が検討されている。
従来、水素を貯蔵・運搬する際には、水電解によって生成した水素をタンクに貯蔵し、有機ハイドライドの一種であるメチルシクロヘキサン(MCH)に変換して運搬する必要があった。
一方、研究グループが考案した手法は、水とトルエンから直接MCHを製造する「有機ハイドライド電解合成法」と呼ばれる製法で、従来に比べMCHを製造するまでの工程を大幅に簡略化でき、低コスト化につながるというものだ。
将来的にはMCH製造に関わる設備費を約50%低減できる見込みだという。
今回この製造技術の検証は、2018年12月5日~2019年3月14日にかけてオーストラリアで実施した。クイーンズランド工科大学が所有する集光型太陽光発電で発電した電力を利用し、有機ハイドライド電解合成法でMCHを製造。
そのMCHを日本に輸送して、水素を取り出すことに成功した。具体的には水素を0.2kg取り出すことができたという。
今後研究グループは、この製造技術の実用化に向け、引き続き開発を続ける方針だ。

199:実名攻撃大好きKITTY
19/04/01 00:46:49.95 7xsJxc3J0.net
有機化学分野の世界的権威として知られる米コロンビア大名誉教授の中西香爾(なかにし・こうじ)さんが28日、ニューヨーク市内の病院で老衰のため死去した。93歳だった。葬儀は近親者で行う。
1925年、香港生まれ。名古屋大理学部を卒業後、同大助教授や東北大教授などを経て、69年にコロンビア大教授。イチョウの葉やスズメバチの毒などに含まれる天然の有機化合物の分析手法を開発し、約200種の構造を突き止めた。
日本化学会賞、日本学士院恩賜賞、キング・ファイサル国際賞などを受賞。2007年に文化勲章を受けた。(ニューヨーク時事)。

200:実名攻撃大好きKITTY
19/04/02 06:59:49.74 frZohbHW0.net
文部科学省と厚生労働省は、人間の受精卵に対するゲノム編集技術による遺伝子改変について、基礎研究に限って認める指針を4月1日に施行する。遺伝子を改変した受精卵を、人間や動物の子宮に戻すことは認めない。
不妊治療など、生殖補助医療に役立つ基礎研究のみが対象。不妊治療で使われなかった受精卵(余剰胚)で研究することが条件で、研究に先立ち、研究機関と国の2段階の審査を経る必要がある。
遺伝子を効率よく改変できるゲノム編集技術を使った研究は、受精卵の保存技術の向上などに役立つと期待されるが、これまで日本にはルールがなく、指針の整備が急務だった。
中国の研究者は昨年、エイズウイルス(HIV)の感染を防ぐため、ゲノム編集技術で受精卵の遺伝子を改変し、この受精卵から双子の女児が誕生したと発表した。今回の指針は、治療目的のゲノム編集は対象にしていないため、さらに厳格な法規制を求める声が出ている。
生殖補助医療以外の、遺伝性の病気などの治療を目的とした受精卵ゲノム編集の基礎研究については、政府の総合科学技術・イノベーション会議が現在、ルール作りの議論を進めている。

201:実名攻撃大好きKITTY
19/04/03 07:02:58.84 EYKZbhW40.net
国立天文台が発表した4月2日の研究結果によると、すばる望遠鏡で観測したデータを解析したところ、原始ブラックホールはダークマター(暗黒物質)である可能性が低いことが明らかになったとの報告がなされています。
ダークマターは今までにも、それらしき存在が確認されていますが「ダークマターの可能性がある」というだけで実際の正体は判明していません。
ただし、質量があるが光を反射しないダークマターは、宇宙に存在する通常の物質の5倍の総量があるという事は判明しています。
合わせて、ダークマターは銀河や銀河団の「質量欠損問題」を解決する外的要因であることも知られています。
また、一説として、ダークマターは初期宇宙に形成された原始ブラックホールである可能性も考えられていました。
そこで、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の高田昌広主任研究者・教授 を中心とする国際研究グループは、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「HSC:Hyper Suprime-Cam」を用い、アンドロメダ銀河をターゲットにした観測を実施。
アンドロメダ銀河に多くの原始ブラックホールが存在するのであれば、重力レンズ効果によって引き起こされる「マイクロレンズ効果」という変光星とは異なるスペクトルの変わらない星の光度変化の現象を多数観測できると推測。観測を行うにあたり、
1000例程度のマイクロレンズ効果の観測が期待されていました。しかし、HSCを用いた7時間にわたる観測データを解析した結果、観測できたマイクロレンズ効果は、わずか1例という結果に。
この結果報告により、原始ブラックホールがダークマターである可能性が低いことが判明。それと同時に、ダークマターの正体は「未知の素粒子」である可能性が高くなったと報告されています。

202:実名攻撃大好きKITTY
19/04/05 16:45:48.09 7T2HUdg10.net
量子力学分野における「ウィグナーの友人」と呼ばれる思考実験では、2人の観測者が相異なる矛盾する実在を体験できるという結論が導かれる。
この結論は長年疑問視されてきたが、その結論が正しいことを検証する「実際」の実験を初めて実施した。
1961年のことだ。ノーベル物理学賞受賞者のユージン・ウィグナーは、さほど知られていない量子力学のパラドックスを論証した思考実験の概要をまとめた。
ウィグナーの思考実験は、2人の観察者(ここでは、ウィグナーとウィグナーの知人)が異なる実在を体験できるという量子力学の奇妙な本質を示している。
以来、物理学者は「ウィグナーの友人」思考実験を使って測定の本質を探求し、客観的事実が存在するか否か議論してきた。客観的事実を立証するために実験をする科学者にとって、この議論は重要だ。
もしも、科学者たちが異なる実在をそれぞれ体験するなら、彼らが合意できる客観的事実は存在しないことになる。
ウィグナーの思考実験はディナーの後の会話のネタとしては面白いが、これまでは思考実験を超えるものではなかった。
ところが、物理学者たちは昨年、最新の量子テクノロジーを使えば、ウィグナーの友人の思考実験を実際の実験で再現できることに気づいた。
すなわち、研究所で異なる実在を作り出し、それらを比較することで、異なる実在が共存可能かどうかを明らかにできるはずだというのだ。
初めてこの実験を実施したと発表したのが、スコットランドのエディンバラにあるヘリオット・ワット大学のマッシミリアーノ・プロイエッティらの研究チームだ。彼らは異なる実在を作り上げ、比較した。
そして、互いに相容れない異なる実在は共存可能であり、実験の客観的事実に合意することは不可能であり、ウィグナーは正しかったという結論に至った。

203:実名攻撃大好きKITTY
19/04/07 02:23:31.84 c8y4k+8g0.net
死が間近に迫った星のすぐ近くを回る惑星が発見され、学術誌『サイエンス』に発表された。
このような系外惑星が発見されたのは初めてで、私たちの太陽の死期が迫ってきたときに地球が直面する運命を垣間見せてくれるという。
太陽とは別の恒星のまわりを公転する系外惑星が初めて確認されたのは、1995年。この発見により、宇宙には私たちの太陽系のほかにも多くの惑星系がある可能性が出てきた。
以来、約4000個もの系外惑星が見つかっているが、そうした惑星系をもつ恒星は、ほとんどが太陽と同じ「主系列星」だった。主系列とは、恒星が健康的に燃焼している高温で明るい段階で、数十億年続く。
けれども今回見つかったのは、燃え尽きて死が迫っている「白色矮星」のすぐ近くを回る惑星だった。
英ウォーリック大学の天体物理学者クリストファー・マンサー氏が率いる研究チームは、白色矮星を取り巻くガスの円盤から届く光を集めて分析する分光法という手法を用いて、
白色矮星のまわりに岩石質の天体を発見した。
この手法で白色矮星のまわりの惑星が特定されたのは初めてだ。

204:実名攻撃大好きKITTY
19/04/07 02:24:09.94 c8y4k+8g0.net
マンサー氏らは、スペインのラ・パルマ島にあるカナリア大望遠鏡を使って、円盤中のカルシウムが放つ光の色を観測し、2、3分おきにスペクトルをとることで、円盤中の天体が地球に近づいたり遠ざかったりする際のわずかな色の変化を検出した。
このような色の変化は「ドップラーゆらぎ」と呼ばれる。パトカーが通り過ぎるときにサイレンの音の高さが変化して聞こえるドップラー効果と同様の現象だ。
「この色の変化を利用して、円盤中を2時間の周期で公転する微惑星の存在を確認することができました」とマンサー氏は言う。この天体が微惑星とされているのは、サイズが比較的小さいからだ。
科学者たちが系外惑星を研究する主な理由は、私たちの太陽系の進化について理解を深められるのではないかと期待するからだ。マンサー氏は、この微惑星はかつて地球のような惑星だったと考えているが、そうだとしたら、地球の未来は暗そうだ。
この微惑星の主星の燃料が尽きて膨張しはじめたとき(太陽に似た恒星の多くが、生涯の最後にこうなると考えられている)、主星の巨大な重力により、
すぐ近くを公転する惑星はバラバラに引き裂かれて岩石質の核だけになり、その周囲を取り巻く瓦礫の円盤ができた。
マンサー氏は、地球の最後も同じようになると考えている。

205:実名攻撃大好きKITTY
19/04/08 06:56:25.40 NZgts6y70.net
国際的な地位の低下が続く日本の科学の将来について話し合うシンポジウムが都内で開かれ、日本を代表する研究者らが現状への危機感を訴えました。
日本の科学研究をめぐっては論文の引用数が中国に抜かれるなど、国際的な地位の低下傾向が続いていて、4日開かれたシンポジウムには全国の研究者などおよそ700人が出席しました。
この中で、ノーベル医学・生理学賞受賞者で東京工業大学の大隅良典栄誉教授は自分が成果を出すまでに長い歳月がかかったことを踏まえ、
「研究予算の選択と集中が進み、短期的な成果を求めるようになっている。長い視点の研究とその支援を大事にしてほしい」と訴えました。
また筑波大学の柳沢正史教授は20年以上、アメリカで研究を続けたみずからの経験を踏まえ、「今の若い研究者はリスクを避け、海外に出ることを避けている。
若者がグローバルな視点を持てるように支えないといけない」と述べ、国際的な経験を積む重要性を強調しました。
シンポジウムでは、ことし創刊から150年を迎えたイギリスの科学雑誌「ネイチャー」のマグダレーナ・スキッパー編集長も登壇し、
「さまざまな国籍や性別など、多様な視点を取り入れ、研究に取り組むことが重要だ」と述べ、日本の科学を取り巻く環境の変革を促しました。

206:実名攻撃大好きKITTY
19/04/08 06:56:48.28 NZgts6y70.net
日本の科学が勢いを取り戻すにはどうしたらいいのか。イギリスの科学雑誌「ネイチャー」の編集長、マグダレーナ・スキッパーさんがNHKの単独インタビューに応じました。
この中でスキッパーさんは中国では欧米で実績を積み重ねた多くの若い研究者が科学の発展を支えていることを踏まえ、「日本ももっと若い研究者が海外で経験を積むべきで、それを促す仕組みが必要だ。
研究者の道を選ぶ若者が減っていると聞いているが、それは危惧することだ」として若い研究者を支える重要性を訴えました。
また研究予算の在り方について、「日本は特定の大学や研究機関に予算が集中する傾向がある。もっと多様な研究機関、多様な研究者に、
予算が分配されるべきだろう。それがより健全な科学の発展につながると思う」と指摘しました。
そして、「リスクを許容する必要がある。失敗の先に予期せぬ発見があるもので、挑み失敗する余裕を研究者に与えなければならない」と述べたうえで、
「新しい時代にすべての日本の研究者が研究成果という花を咲かせられるように願っています」とエールを送っていました。

207:実名攻撃大好きKITTY
19/04/09 00:01:35.17 0DgQpGL90.net
初めて撮影されたブラックホールの画像をもうすぐ見ることができるかもしれない。
超巨大ブラックホールの姿を捉えるため世界の電波望遠鏡で観測する国際プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)」に参加する天文学者らは今月10日、「6元記者会見」を開いてEHTの成果を発表する。
天文学者らは1700年代に、すべてをのみ込む「暗黒の星」について思いをめぐらせ始めた。それからというもの間接的な証拠が徐々に蓄積されていった。
欧州宇宙機関(ESA)の天体物理学者でブラックホールが専門のポール・マクナマラ(Paul McNamara)氏は、「50年以上前、科学者たちは私たちのいる銀河系の中心にとても明るく輝くものを発見した」と説明した。
最終的に天文学者らは、白熱したガスとプラズマの渦に囲まれたこの輝く点が、実は「ブラックホール」であると推論した。
史上初のブラックホール画像に向けてデータを収集してきたEHTは、これまでの天文台とは大きく異なる。
フランス南東部グルノーブル(Grenoble)にあるミリ波電波天文学研究所(IRAM)の天文学者、ミヒャエル・ブレーメル(Michael Bremer)氏はAFPに対し、
「巨大な望遠鏡を建造しても自重に耐えきれずに壊れてしまう可能性が高いので、代わりに複数の天文台を組み合わせて1枚の巨大な反射鏡のようにすることにした」と説明した。
2017年4月、米国のハワイとアリゾナ、スペイン、メキシコ、チリ、そして南極に点在する8か所の電波望遠鏡が、宇宙の全く異なる位置にある二つのブラックホールのデータを集めた。
来週公開されるのはどちらか一方のブラックホールの詳しい観測結果だとみられる。地球が属する楕円(だえん)銀河の中心にあるブラックホール「いて座A*(Sagittarius A*)」について発表されるという見方が優勢だ。
EHTのもう一方の観測対象は、巨大銀河「M87」にあり、いて座A*の1500倍の質量を持つ巨大ブラックホールだ。

208:実名攻撃大好きKITTY
19/04/11 18:33:22.04 IvPrENVz0.net
カブトムシの雌雄を見分けるための特徴である角。
メスの場合はさなぎになる直前に、雌雄を決める「トランスフォーマー遺伝子」が作用して角が生えないようになっていると、基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)などの研究グループが発表した。
昆虫に角が生えるようになったメカニズムや、進化の過程の解明に役立つことが期待されるという。
研究は11日付の米科学誌「プロス・ジェネティクス」に掲載された。
カブトムシは孵化(ふか)後、10カ月ほどの期間を経てさなぎになり、さらに2週間ほどで羽化して成虫になる。
基生研の森田慎一研究員(発生生物学)らはまず、カブトムシの幼虫を観察し、これまではっきり分からなかった、幼虫とさなぎの間の「前蛹(ぜんよう)期間」が5日間ほどと定義。
オスの場合、前蛹期間に角のもとが現れ始めるという。
この時期にトランスフォーマー遺伝子が働かないようにすると、メスにも角が生えた。オスの場合は、見た目に変化がなかった。
この遺伝子が、メスに角を生やさないように働くタイミングを詳しく調べると、前蛹期間が始まって間もない約29時間後だったという。
基生研の新美輝幸教授(分子昆虫学)は「前蛹期間初期の遺伝子の働きを解析すれば、角が生える際のカギとなる遺伝子を探し出すことができる」と説明している。

209:実名攻撃大好きKITTY
19/04/13 07:10:11.55 BTrO106I0.net
国立天文台が参加する国際プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ」は4月10日、初めてブラックホールの影の観測に成功したと発表した。
観測したブラックホールはおとめ座銀河団の楕円銀河M87の中心に位置する巨大ブラックホール。地球から約5500万光年の彼方(かなた)にあり、質量は太陽の約65億倍だという。
ブラックホールの影の直径は約1000億キロメートルで、ブラックホールの表面といえる「事象の地平面」(イベント・ホライズン)の直径は約400億キロメートル。
非常に大きな数字だが、地球から見たときの角度はわずか約42マイクロ秒角(=約1.2度の1億分の1)。
今回観測に用いた仕組みは、「超長基線電波干渉計」(VLBI)という、世界各地の望遠鏡を束ねて仮想的に地球サイズの望遠鏡を構成するもの。
チリ、スペイン、ハワイ、メキシコ、アリゾナ、南極にある計8つの電波望遠鏡を同期させることで、20マイクロ秒角の解像度を実現した。
国立天文台は、20マイクロ秒角を「人間の視力300万に相当」「月面に置いたゴルフボールが見えるほど」と説明する。月面のゴルフボールが見えるという説明でも十分そのすごさは伝わってくるが、
せっかく「視力300万」という例えもあるので、「視力300万なら視力検査でどれくらい小さいものが見えるのか」ということも計算してみたい。
視力1.0とは、1分角(60分の1度)を識別できることであり、5メートル先のランドルト環(「C」のマーク)の切れ目約1.45ミリメートルを認識できることに等しい。
これは三角比の、tan(角度) ×(底辺の長さ)=(対辺の長さ)という関係式に値を代入することでも確認できる。
では、20マイクロ秒角で5メートル先を見るとどれほど小さいものが見えるのか、式から計算してみよう。視角の計算の場合、鋭角θの直角三角形ではなく、
鋭角θ/2の直角三角形が上下に対称となった二等辺三角形と見て計算するべきなので、tan(10マイクロ秒角) × 5メートル × 2 = 約5 × 10^(-10)メートルと計算できる。
5×10のマイナス10乗メートルはすなわち0.5ナノメートルだ。PM2.5と呼ばれる微粒子の大きさが2.5マイクロメートル(以下)で、1ナノメートルの2500倍に当たる。
水素原子の直径が約0.1ナノメートルなので、視力300万は5メートル先に水素原子が5つ並んでいるところを認識できるはずだ。

210:実名攻撃大好きKITTY
19/04/14 05:18:27.84 vyyGmpbV0.net
東北大学東北メディカル・メガバンク機構と京都大学iPS細胞研究所は4月11日、東北メディカル・メガバンク(TMM)計画に参加した住民の保存血液からiPS細胞を樹立することに成功したと発表した。
これにより、TMMのバイオバンクに保存されている約15万人分の血液細胞から必要に応じてiPS細胞を樹立できる可能性が出てきた。
TMM計画とは、東北大学東北メディカル・メガバンク機構と岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバンク機構により2013年に開始された取り組み。
協力に同意した宮城県と岩手県の住民約15万人以上から提供された生体試料(血液や尿など)や、健康に関わる様々な情報を保管するバイオバンクだ。
今回の成果により、TMMのバイオバンクに登録されている遺伝情報などをもとに細胞を選択してiPS細胞を樹立し、それらを分化(iPSから別の細胞を作製)することで、細胞や組織の機能に対する遺伝子型の影響を解析することが可能になる。
この研究が進めば、それぞれの患者の遺伝的背景などに応じて最適な治療を行う「個別化医療」の進展に貢献できるすることが可能だという。

211:実名攻撃大好きKITTY
19/04/15 00:36:22.10 P3BwMTcj0.net
ガンマ線バーストが起こる際に「光球面放射モデル」と呼ばれるメカニズムでガンマ線が放射されることを強く示唆する結果がシミュレーション研究で得られた。
ガンマ線バーストの放射機構の解明に貢献する成果だ。
宇宙で最も明るい天体現象である「ガンマ線バースト」では、突発的に大量のガンマ線が放射される。
ガンマ線バーストの一部は、質量が太陽の約10倍以上の大質量星が一生の終わりに爆発する際に放出される相対論的ジェットによって発生することがわかってきたが、
そのジェットからガンマ線が放射されるメカニズムは未解明である。
放射メカニズムを説明するモデルの一つとして「光球面放射モデル」というものがある。このモデルによると、ジェットの内部に閉じ込められていた大量のガンマ線がジェットの膨張につれて外に解放されることで、
ガンマ線バーストとして観測されると考えられている。従来の理論モデルでは説明が難しかった特徴を説明できる有望なモデルだ。
このモデルの妥当性を確かめるには、大質量星の外層と衝突しながら伝搬するジェットからどれだけのガンマ線が放出されるかを見積もる必要がある。
理化学研究所の伊藤裕貴さんたちの研究グループは、国立天文台のスーパーコンピューター「アテルイII」などを用いて、相対性理論を組み込んだ大規模3次元流体シミュレーションと光の伝搬のシミュレーションを行い、
太陽の16倍の質量を持つ大質量星の中心領域から噴出した超高速ジェットで起こる光球面放射の様子を調べた。

212:実名攻撃大好きKITTY
19/04/15 00:38:57.11 P3BwMTcj0.net
シミュレーションで再現されたプロセスは次のようなものだ。
まず星の内部でジェットが発生し、星の外層と衝突しながら外に向かって突き進む。ジェットが星の表面を突き破って星の外へ出ると、ジェットの内部に閉じ込められていたガンマ線が放出される。
この際、星の外層と衝突したことがジェットの運動に影響し、中心軸から離れた位置ほどジェットのエネルギーや速度が小さくなるという構造を形成する。
その構造を反映して、観測者の視線方向が中心軸から離れるほど、観測されるスペクトルのピークエネルギーと最大光度が共に小さくなるという相関が生じる。この関係はジェットのパワーや継続時間にはよらない。
このピークエネルギーと最大光度の相関関係は、観測的には「米徳関係」という経験則として知られている。今回の光球面放射のシミュレーション研究は、
この米徳関係が自然に再現されることを明らかにしたものであり、光球面放射がガンマ線バーストの主な放射メカニズムであることを強く示すものだ。
長年の謎であったガンマ線バーストの全容を解明するための重要な一歩となる成果で、大質量星の爆発メカニズムの理解へと導くものとなるだろう。

213:実名攻撃大好きKITTY
19/04/16 10:01:33.65 yNo0AUf30.net
大阪市の藤田美術館(一時休館中)が所蔵し、地蔵菩薩(ぼさつ)像とされていた絹絵が、マニ教の始祖マニを描いたものだったことが、京都大の吉田豊教授(文献言語学)らの調査で分かった。
独りだけを描く独尊像としてのマニ像が確認されたのは世界で初めてという。マニ像は13日から奈良国立博物館での特別展「国宝の殿堂 藤田美術館展」で公開されている。
奈良国立博物館や吉田教授によると、マニ像は縦183・3センチ、横67・5センチ。中国で元~明に当たる14世紀に制作されたとみられ、絹地に鮮やかな色彩で描かれている。地蔵菩薩像とされていたが、衣服の特徴などからマニ像と分かった。
マニは3世紀にメソポタミア(現在のイラク)で生まれ、マニ教の始祖となった。マニ教はヨーロッパやアフリカ北部、アジアに広がる世界的宗教に発展したが11世紀ごろから衰退、やがて滅亡した。
中国の江南地方では明の時代まで信者がいたといい、仏教風のマニ教絵画が作られている。
藤田美術館は、明治期に活躍した実業家の藤田伝三郎や息子らのコレクションを所蔵。マニ像が収集された経緯は不明で、昭和12年刊行の美術雑誌「国華」に写真が掲載されて以降、長らく所在が分からなかった。
今回の特別展の準備中、美術館所蔵品の中に確認された。

214:実名攻撃大好きKITTY
19/04/17 08:48:19.87 3WkEiP2Z0.net
太陽から最も近くにある「お隣の恒星」に、2つめの惑星が見つかったかもしれない。この恒星プロキシマ・ケンタウリは小型の赤色矮星で、太陽系からは4.24光年の距離にある。
「プロキシマの周囲を巡っている新たな惑星候補、プロキシマcを紹介します」。イタリア、トリノ天文台のマリオ・ダマッソ氏は、4月12日に開かれた宇宙に関する会議「2019 ブレークスルー・ディスカス」の場でそう発表した。
「これはまだ惑星が存在する可能性に過ぎないことは、とくに強調しておきます」と、ダマッソ氏は言う。
もしこの惑星が本当に存在するなら、それは地球の少なくとも6倍の質量がある「スーパーアース」で、恒星プロキシマの周囲を1936日で一周している。表面の平均温度は、液体の水が流れるには低すぎるだろう。
プロキシマ・ケンタウリの周囲を巡る最初の惑星が見つかったのは2016年のこと。科学者たちは、プロキシマ・ケンタウリが惑星の重力に引っ張られてふらついている様子を観測することによって、
プロキシマbと呼ばれるこの惑星の存在を証明した。プロキシマbは、質量が少なくとも地球の1.3倍あり、表面には生物が生息できる程度の暖かさがあると推測されている。
今回、ダマッソ氏と共同研究者であるギリシャ、クレタ大学のファビオ・デル・ソルド氏は、プロキシマbの発見に用いられたデータを再検証することにした。
彼らはこのデータを以前とは異なる処理にかけ、プロキシマbおよび恒星本来の活動による信号を取り除き、さらにチリ、ラ・シヤ天文台の高精度視線速度系外惑星探査装置(HARPS)による549日分 61件の観測データを加えた。
こうして得られたプロキシマのふらつきに関するデータは合計約17年分。その中から研究者らは、プロキシマ・ケンタウリの周囲を巡る別の惑星の存在を示す信号を発見した。
第2の惑星「プロキシマc」がもし存在するのであれば、それは恒星であるプロキシマ・ケンタウリから、地球・太陽間の距離の1.5倍ほど離れたところを、地球の5年分を少し超える程度の時間をかけて一周している。
「信号の検出作業は非常に困難なものです」と、デル・ソルド氏は言う。「わたしたちは何度も、この惑星は本当にあるのかと自問しました。
しかし確実に言えるのは、もしこの惑星の存在が根拠に乏しいとしても、より確実な証拠を見つけるために努力を続けなければならないということです」

215:実名攻撃大好きKITTY
19/04/18 09:36:22.31 BDRFnj/80.net
マリアナ海溝の水深7000メートルほどの「超深海」に、オタマジャクシを大きくしたような形の、半透明の魚が生息している。
この魚、マリアナスネイルフィッシュ(学名はPseudoliparis swirei)はクサウオの仲間で、体長は最大30センチほど。この辺りの海では最上位の捕食者だ。しかし、真っ暗できわめて水圧が高い過酷な環境で、この魚はなぜ生きていられるのだろうか?
最新の研究で、その手がかりが得られた。中国の研究者グループが、無人探査機が採集したマリアナスネイルフィッシュの体の構造や遺伝子、タンパク質などを調べ、超深海で暮らせる秘密を学術誌「Nature Ecology & Evolution」に掲載した。
論文によると、深海生活に適応するためのいくつかの特性が明らかになった。その一つは、頭の骨に隙間があること。これが「体内と体外の圧力のバランスを取っているのかもしれない」と、論文の筆頭著者である中国、西北工業大学のクン・ワン氏は言う。
つまり、この隙間がなければ、水圧によってつぶれてしまうということだ。

216:実名攻撃大好きKITTY
19/04/18 09:36:57.21 BDRFnj/80.net
さらに、マリアナスネイルフィッシュは硬骨魚類の仲間であるにもかかわらず、骨の大部分が軟骨であることもわかった。
研究チームは、石灰化(カルシウムが骨に沈着して骨を硬くすること)をつかさどるおもな遺伝子が変異していることも突き止めた。
この変異によって、この遺伝子は部分的に機能しなくなる。そのおかげで骨が柔らかくなり、水圧に耐えられるようになったのではないかと、ワン氏は述べている。
また、これほどの水圧がかかると、体のタンパク質が変性してしまう可能性もある。今回の研究では、魚の組織内に「トリメチルアミンNオキシド」(TMAO)と呼ばれる物質が高濃度で存在していることもわかった。タンパク質の機能を維持し、安定させる役割を果たすという。
論文では細胞膜の機能にも言及している。高圧下でも細胞膜を介して物質が行き来できるよう、マリアナスネイルフィッシュは必要な物質を運ぶタンパク質を大量に生成しているらしいと、ワン氏は考えている。
この魚の目は視覚として機能しておらず、探査機のライトにも反応しなかった。この点は、以前の研究結果とも一致している。
その原因について、研究チームはいくつかの重要な光受容体遺伝子がないためではないかと考えている。真っ暗な環境で暮らし、決して光を目にしないため、光を検知する必要自体がないからだ。

217:実名攻撃大好きKITTY
19/04/19 22:12:37.70 YRXdSvHD0.net
高輝度、長寿命、低消費電力で光を発するLEDは、信号機やフラットパネルディスプレイ、照明などの生活に欠かせない光源として幅広く用いられている。
現在、青色と赤色のLEDには、窒化物半導体およびリン化物半導体が用いられている。しかし、これらは人間の視感度が最も高い緑色域において光変換効率が大きく低下してしまう、通称「グリーンギャップ問題」を抱えており、
小型で高効率、高輝度、高精細が要求される次世代テレビやプロジェクターを実現するためには、高効率に緑色発光する全く新しい半導体材料が求められている。
今回、東京工業大学の研究グループは、電気特性の制御ができ、かつ室温で緑色発光する新しい半導体“SrHfS3”の開発に成功した。LEDは、電子の穴(正孔)が動くp型半導体と、
電子が動くn型半導体を接合した構造を持っており、ここに電圧を印加し正孔と電子を再結合させることで発光を得ているが、SrHfS3はp型とn型両方の電気伝導性を持つという。
本研究グループは、新材料でp型/n型の電気伝導性と高効率な緑色発光という2つの機能を両立するために、(1)高対称性結晶中の非結合性軌道の利用と、
(2)バンドの折り畳みを利用した直接遷移型バンドギャップを有する結晶構造の選定という2つの化学設計指針を提案した。これをもとに候補材料のスクリーニングを行った結果、ペロブスカイト型硫化物であるSrHfS3に辿り着いた。
新半導体SrHfS3は、適切に元素置換することでp型およびn型の電気伝導性を制御できるうえ、室温においても目視可能なほど明るい緑色発光が可能である。
グリーンギャップ問題を解決する次世代緑色LEDとして、今後の応用が大きく期待されている。


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